スポンサーリンク

【LoL】PGGコーチ Udysof「選手たちは海外から良いオファーを受ける価値がある」

スポンサーリンク

以下、esports.comより、Pentanet GGのコーチUdysofのインタビューを紹介。

PGG Udysof: I really want to see a world where it's a PSG Talon vs DWG KIA finals, and then I want to see PSG come from behind and win it! | esports.com
We spoke to coach Toby Udysof Horne of Pentanet.GG about his learnings from MSI and why teams should...

――負けてしまった後ですが、インタビューに応じてくださって本当にありがとうございます。実際、本日の試合はそこまで影響のないものでしたが、そんな中での雰囲気や心構えというのはどうだったのでしょうか?

 

Udysof:コーチとしては、何が起きても意味がないと思ってはいましたね。ただ選手たちの友人、そして彼らのために最善を尽くしたいと思う者として、ここで一花咲かせて良い一日を過ごし、才能を見せつけてくれればと思っていました。最後が本当に、本当に大事で……彼らには海外からいいオファーを受けるか、OCEに帰ってくるかしかないんです。彼らはそれだけの価値があるんですよ!
自分にとってはあまり関係がなくとも、友人として、選手たちが最善を尽くしてくれたことに大きな価値があったと言えますね。

 

――インタビューの最後には、選手紹介の時間も取らせてもらいますから、ご安心を! さて、「惨敗してばかりでは何も学べない」などと言われてもいましたが、MSIではどのような経験を得られたのでしょう。 そう語る人々に見えないような、価値ある経験を得られたとお考えですか?

 

Udysof:結果は置いておいても、先程のDWG KIAとの試合でさえ自分たちが成長していることはよくわかりました。スローペースのきっちりした試合でしたが、我々にとって正しく成長できていたと思います。常に改善を続けていき、プレイの精度を高め、レーニングで持ちこたえる。botレーンでは何度か良いプレイもできましたしね。
大会全体を通して、勝ち負けに関わらず、どの試合からも経験を得ることができました。とはいえ、惨敗してしまっては学ぶのも少し難しくなる、というのも正しいと思います。ただ混乱しているだけ、みたいな試合もありますが、接戦からは細かい部分を振り返って多くを学ぶことができますからね。だから、まあ多くを学べたときもあったし、そうでなかったときもあったと! 今大会はそんな感じです。そうは言っても、この大会で一番経験を得られた自信はありますよ。

 

――Cloud9との試合についてもお聞きしたいですが……まずはおめでとうございます! Udysofコーチはかなり興奮されてましたが、選手の皆さんは落ち着いてましたね。カメラに映らないところでは皆さんで祝杯をあげてたりされたのでしょうか? それとも、「ああ、勝って良かったね」といったドライな感じでしょうか?

 

Udysof:みんなプライドもあったとは思うのですが、喜んでいましたよ。雰囲気も明るく、その後はみんなでディナーへ行きました。ですが同時に、正直嫌な気分になった方々もいたとは思います。多くのファンがC9の躍進を願っていたところ、既に敗退の決まっていた我々が打ち負かしてしまったわけですからね……彼らのチャンスはかなり低くなってしまいました。
古き同胞であるImbahim “Fudge” Allami選手の活躍も見たかったですし、NAは国際大会で見ていて楽しい地域です。火花を散らし、素晴らしいストーリーをいくつも生み出してくれますから。だから個人的に、また他の選手何人かも少し悲しい気持ちになっていました。とはいえ、勝利は素晴らしく、何があったとしても嬉しいものですけどね。

Fudge選手はOCE出身のプレイヤー。

 

――さて、MSIから抜けた今、率直にお聞きしたいことがあります。今年の決勝進出チーム、そして優勝チームの予想はいかがでしょう?

 

Udysof:そう来ましたか! まあ……なんというか、PCSは本当に恐ろしいですね。今大会のまさにダークホースです。PCS vs DKの決勝、PSG Talonが逆転勝利! なんて決勝を見たいというのが本音ですよ。
DKは全員が本当に強いので、すごくなだらかなプレイをしているように思えます。ただ、間違ってるかもしれませんが、彼らがLoLを正しくプレイしているようには思えないんですよ。レーニングに自信があるだろうに、遅くプレイしているように見えます。自分たちの構成、そしてそのためになにをすべきかは分かっていて、でも「正しく」プレイしているように思えなくて……もっといい言葉があるかもしれませんけどね。
PSGも同様に、全員上手なプレイヤーで、特にレーニングやミクロに長けています。マクロ面で少し怪しいところもありそうですし、疑問に思うドラフトも時々ありますが、彼らが優勝する姿を是非見たいものですね。
ほとんどの方々はRNG vs DKの決勝になると予想されてると思いますが、個人的にRNGのドラフトは衝撃的でした。たまにひどいドラフトをしますし、Cryin選手は少々苦戦しているように思えます。
PSGに勝ってほしいと思ってはいるものの、果たしてどうなることやら……。正直まだDKが優勝しそうな気はしていますが、PSGには少し期待しています!

 

――なるほど! 聞くところによると、コーチとして挑んだのは今シーズンが初めてだとか。初のシーズンも終わり、何を学び、MSIから何を持ち帰れたのでしょう?

 

Udysof:強敵たちと練習しているような地域であればまた違ったかもしれませんが、コーチとして一番の学びはチームから得られたものです。OCE出身として最も大事なのは、一緒にまとまって、楽しく戦えるチームであることです。特に序盤のUnicons of LoveやRNGとの試合では、ステージに上がるたび笑い声や笑顔が耐えませんでしたし、だからこそ試合もやりやすかったのだと思います。
ランブルステージでは少し真剣に考えすぎてしまい、不安定になってしまうこともありましたね。全体的に良い雰囲気だったとはいえ、頭でっかちで、時には落ち込んでしまうこともありました。チームの環境を改善する、というのは選手の立場からは不可能なこともあります。感情を爆発させてしまうようなこともありますが、その熱量を維持する手段を見つけるのはコーチとして最も重要なことですね。
コーチになるまで3年間、プロプレイヤーとして活動してきましたし、Dire WolvesとしてWorldsへ参加したこともあるので選手の気持ちはよくわかります。ドラフトだったり、その他面白くないようなことも色々学びましたが……楽しむこと、素晴らしいチームメイトであり、コーチであること、そして素晴らしい環境を作り上げること。これらが今回学んだ、一番大事なことですね。

 

――環境といえば、PGGへの応援がソーシャルメディアでとても広まっているように思えます。皆さんPGGが大好きなようで……世界中の人々からメッセージや応援を受けて、どう感じましたか?


Udysof:圧倒されましたし、混乱するときもありましたね。OCE地域に、ここまで広まるポテンシャルがあるとは全く思っていませんでした。ブラジルの方々は皆応援してくださって、ヨーロッパですら……C9を倒したこともあって、NAはそこまでではないかもしれませんが、RNGですら応援してくれました。
心を込めて応援してくださる方々がこんなに世界にいるなんて、と本当に驚きました。すごいことですよ! 温かい気持ちになったと同時に、私達のプレイや人柄からファンになってくれるというのは本当に嬉しいことです。コーチとして本当に心温まる経験ですし、飾りなしに、私達自身を見てもらえて感無量ですね。

 

――アイスランドを離れる前に、きっと観光をされたことでしょう。レイキャビクではどういった思い出がありましたか?

 

Udysof:レイキャビク(付近)に、噴火している火山があるんですよね。歩いて登ってみましたよ。そこまで行くのに1時間かかり、そこで1時間歩いたので、大体2時間かかったことになりますね。頂上はもう現実とは思えない景色でした!
大地から溶岩が流れ出て、空に向かって噴き出していて……今まで見た中で、一番の感動を覚えました。最も素晴らしい体験でしたね。あなたも、そしてこれを読んでいる皆さんも、もしアイスランドへ行く機会があったら、この火山はオススメです。

おそらくファグラダルスフィヤル。Wikipedia

 

――検討しておきますね。さて、Udysofコーチはその衣装についてもMSI中よく話されていました。特に、UoLヘッドコーチのFabian “Sheepy” Mallantコーチと一緒に。誰があなたの衣装を選んでいるのか、とかサングラスは何丁持っているのか、とか。

 

Udysof:サングラスですが、10ドルで買ったものをずっと使い続けていますね。服に関しては全部……自分で選んでます(笑)OCEでストリーマーをしているのですが、今着ているシャツなんかはその視聴者が買ってくれたものですね。ちょっとしたおしゃれイベントをしているので……。
服は全部ありあわせのもので、このスーツを着て母親を食事へ連れて行ったこともあります。だから本当に、全部自分の服なんですよ。オーストラリアから持ってきましたが、なんとかなりましたね。

 

――では少し難しい質問をさせていただきますが……あなたとSheepyコーチでは、どちらがオシャレだと思いますか?

 

Udysof:ああ、それは間違いなくSheepyコーチですね! 私も上手く着こなせているかもしれませんが、彼はもう……モデルみたいじゃないですか。本当にハンサムすぎて、どんな服を着てようが関係ないくらいだと思います。

 

「よりイケてるのは?」

 

――お二方ともハンサムだと思いますけどね! それでは最後になりますが、更に難しい質問をさせてください。複雑な問題で、しかも幅広いものだと思いますが……Udysofコーチから見て、OCEの直面している最大の問題、そして最も必要な支援は何なのでしょう?

 

Udysof:これには2つの見方があると思います。選手側と、そしてビジネス側ですね。まず、選手であり続けることはできないんですよ。私が引退したのも、チームで3~4番目の選手でしかなかったのが理由ですから。OCEでそれでは生きていけるだけのお金はもらえないし、将来性もない。
OCE選手の将来性としては、海外へ行かない限り未来はありません。これが最大の問題であることは間違いありませんね。運営が変わったとしても、OPL同様にLCOが抱え続けている問題でもあります。
ビジネス面からすると、世界でも視聴者が少ない方のリーグなのは間違いありません。それで資金が減れば、選手やそれを支える組織へ回るお金も減ることになりますからね。スタッフを養う必要のある組織は、効率よく運営することもできません。例えばC9にはソーシャルメディアマネージャーやコーチなどがいますが、OCEでは2人でそういった7つの仕事を掛け持ちしている……なんてこともあります。
改善できる点があるとすれば……LCOを助けたいと思っている方がいたら、是非見に来てほしいですね! 我々PGGや、LCOのチームを応援してください。実際に見てみたら面白いかもしれませんよ。この状況を抜け出すには、これが唯一の方法だと思っています。あとはもちろんですが、このMSIで我々が行ったように、OCEについてアピールしていくことでしょうね。

 

――さてインタビューも終わりのお時間です。いつもは「何か言いたいことはありますか?」と聞いているところなのですが……今回は約束通り、選手の皆さんのセールスポイントをお願いしようと思います。

 

Udysof:では、Topから順に。
まず、Brandon “Biopanther” Alexander選手。彼は最も冷静で、そして内省的。自省して己を鍛え、チームのメンバーをサポートすることができます。PGGのマクロは彼が生命線ですね。
Jackson “Pabu” Pavone選手にはスターになる素質がある! チームに注目してほしいなら、そしてジャングラーに戦力と魅力がほしいなら、彼はまさにぴったりの男でしょう。
Jesse “Chazz” Mahoney選手はCryin選手のソロキルなどで、少々名前を売りましたね。それに先んじたトラッシュトークもあり、ソーシャルメディアを通じて世界中から多くのリスペクトが集まっています。実は彼はとても謙虚で、チームでもおとなしい方なんですが、ちょっとした食いしん坊でもあるんです! とても信頼できる選手ですし、どんなチームにもフィットしますよ。
Mark “Praedyth” Lewis選手はPGGの勝利、その全てに大きく貢献した選手です。優れたKDA、そして優れたパフォーマンスを披露してくれて、とても誇りに思っていますよ。MSIでここまで来れた立役者と言えるでしょう。1年半ほど前、彼がTopレーナーだった時期に共に戦っていましたが、今ではbotへとスワップして大成しています。彼の実力は私が保証しますよ。
Daniel “Decoy” Ealam選手は隠れたヒーローですね。配信などで彼の名前を聞くことは少ないでしょうが、いくつかの試合ではチームで1番のパフォーマンスを見せてくれたと思っています。本当に素晴らしい試合で、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる選手です。supに興味があるなら、是非彼の試合をチェックしてみてください。
これで我々の選手については以上です!

 

――ありがとうございました。フライトの安全と、Udysofコーチ&Pentanet.GGの幸運を祈ります!

 

翻訳者:おおきいルル

 

管理忍

あっぱれでござる。

おすすめ関連記事

【LoL】Pentanet.GG Pabu「打ちのめされてもその次に勝てば、またやってくれるんじゃないかという信頼が生まれる。これが俺たちのやり方」
見事MSI Rumble Stage進出を果たしたPGG Pabuへの、esports.comによるインタビューを紹介。
【LoL】Pentanet.GG Chazz「オセアニアではスクリム相手が見つからず、ずっとソロキューをするしかなかった」
OPL終了後のオセアニア地域のプロ選手の現状が明らかに。
【LoL】Unicorns Of LoveのヘッドコーチSheepyにV3 Esports戦の感想を聞いてみた
Sheepyは、Unicorns Of Loveのヘッドコーチ、元プロプレイヤー。UOLの創設者の一人。ドイツ出身。 LoL忍者 Sheepyさん、はじめまして。お疲れのところを、インタビューに応じて...
スポンサーリンク
LoL
LoL忍者

コメント

  1. まさかのUdysofコーチ記事感謝でござる!
    噂どおり配信者でコーチとして初シーズンだったとは
    Fudge選手もMSI終盤に凄い成長を見せたしPGG各選手も素晴らしかった

  2. gg-
    ランブルステージに出るほど、上手な選手達もスポンサーがいなければプロとして活動が出来ないのは、残念だ。

  3. コーチとしてこの実績あるメンバーでもっと戦いたいだろうに、選手のことを考えて他チームへのアピールしてるの泣いてしまうでござる

    28
  4. 選手想いのコーチだ
    コーチも選手も全ての試合を楽しんでいるように見えてとても良いチームだと思った
    記事感謝でござる

  5. 今回のMSIでpabuのファンボになったでござる
    UOL戦のニダリーやばすぎでござる

  6. マジでいい人なんだな
    夏に何人か引き抜かれるのかもしれないけど
    このコーチがいるかぎりPGGを応援しようと思う

  7. adcはFBIもNAで活躍してるし、Lostとか StixxayとかDeftlyとか使うくらいならOCEから持ってくる流れになりそうだわ

  8. いい人だなぁ

  9. NAの外国人枠取らなくなったんだっけか NA行ければ食っていけるが自国リーグがNAの2部扱いになるのも嫌だろうしなぁ

  10. 幸あれ