スポンサーリンク

【LoL】G2 Esports戦略コーチNelson「選手たちは世界と比較してとても遅れていることに気がついている。中国や韓国のチームが当たり前に意識していることをしていない」

スポンサーリンク

以下、今年5月に新加入したG2 Esportsの戦略コーチ、NelsonへのHOTSPAWNによるインタビューを紹介。

G2 Nelson: Players are "receptive, even though most of them are veterans" - Hotspawn
G2 Esports' new strategic coach G2 Nelson talks about coaching G2 Esports and how he's getting the t...
Nelsonは、LoLの戦略コーチ、アナリスト。直前の所属チームはLPLのLNG Gaming。

――Nelsonコーチ、こんにちは。Nelsonコーチが加入して、コーチの役割が本格的に始まる前に、G2はRogueとの緊迫した試合に勝利しました。チームパフォーマンスについてどのようにお考えでしょうか。

 

Nelson:うーん、我々はあまり良いプレイをしていないと思いますね。少なくともLECで戦っている間は、G2が本来あるべき姿には近づいていないと思います。もちろん、今週2勝できたことは嬉しいですよ。ですから、全体的な結果には満足していますが、ここまでの5試合のプレイにはあまり満足していません。

 

――G2の一般的なイメージは、レギュラースプリットでは楽をして、プレイオフに向けて強くなっていくチームだと思います。そういうことを考慮してもなお、チームは予定より遅れているとお考えなのですか?

 

Nelson:そうですね、まず、今おっしゃったように、G2は以前から、レギュラーシーズンを楽に戦うチームでした。でも、今はもう違うと思うんです。私が参加したときとは違うし、スプリングで負けたときとも違います。全体的なレベルが、お話にならないんだと思います。もしスプリットのファイナルで同じようなレベルでプレイして、Worldsに出られるようなことになってしまったら、LEC全体にとってあまり良いことではないでしょうね。

 

――「レギュラースプリットも重視する」という考え方についてなのですが、G2がそうした考えを導入したいからNelsonコーチを雇用したのか、それとも、Nelsonコーチが着任後「レギュラースプリットも重視する」姿勢をチームに導入したのですか?

 

Nelson:まあ、もちろん他にもLECのチームの面接も受けていましたし、G2はそのうちのひとつでした。G2を選んだのは、一番面白いプロジェクトだったからです。他にもいくつか面白いプロジェクトはありましたけどね。

G2の場合、選手たちと一緒に試合をレビューしたのですが、特にG2歴が長い選手たち、つまりRekkles以外の全員が、自分たちが世界の他の国々よりとても遅れていることに気がついたんです。特に、昨年のWorldsの試合を見てですね。だからこそ、サマースプリットの期間中、一生懸命頑張ろうと決めたのです。

 

――Nelsonコーチがチームに加わることが発表されたのは1ヶ月前ですね。その後、彼らとどんな仕事に取り組んだのか、もう少し詳しく教えていただけますか?

 

Nelson:スクリムが終わったあと、選手とマンツーマンで、徹底的に深くレビューしています。朝の9時から、10時、11時に、選手の視点、試合、スクリムを見直すようにしています。何をしなければならないか、なぜそうしなければならないか、何を考えなければならないかを正確に伝え、試合中に判断できるようにするのです。

 

――チームの戦略をあまり明かさずに、これまでのG2が一貫して間違っていたことを教えていただくことはできますか? また、G2が優先的に解決しなければならない問題はなんでしょうか?

 

Nelson:うーん、戦略は漏らしたくないですね。ですが……例えば、G2は、基本的にチームとしてプレイしていませんでした。昨年もそうです。2020年、Perkzがいたときですら、そうでした。彼らはチームとしてプレイしていなかったんです。だからこそ、超一流のチームに勝てなかったし、十分な安定性もなかったんです。チームとして、一緒にプレイしていなかったんです。

彼らが知らなかったとまでは言いませんが、トップレーンの状況がボトムサイドのジャングルにどう影響するのか、トップレーンがボトムレーンにどう影響するのかといったことを、考えていなかったのです。そういったことですね。チームメンバーは、同じ考えを持っていなければならない。でも、2020年から2021年の春まで、ほとんどのメンバーが同じ考えを持っていませんでした。

 

G2は弱い。LECは最悪。そうかも知れない。そこに、LPL12位が到着。

 

――試合後、Mikyxがインタビューで「もっと早めにローミングしろと指導を受け、実行した」と言っていました。つまり、そういう指導をしているということですね。

 

Nelson:ですね。特にジャングルとサポートに対しては、最も多くのコーチングを行いました。と言っても、特段新しい考え方を教えたわけではありません。これまでに存在していた考え方です。ただ、EUが知らなかったか、欧米が知らなかったか、あるいは、十分に行っていなかったかだけだと思います。

 

――選手たちは、Nelsonコーチのフィードバックを受け入れてくれたのでしょうか?

 

Nelson:向上しているとは思いますが、とてもゆっくりです。私が期待できるレベルに到達するまでには、もっと多くのことができると思っています。私は少なくとも、欧米のハイレベルなチームのスクリムや練習を見てきた経験が豊富だと思っています。LPL地域で長年過ごしてきたこともありますしね。中国や韓国のチームが普通に意識していることを、我々が意識しないで試合に臨んでいることもあります。そうした足りない部分をG2にもたらすことができればと思っています。

 

――長年LPLのコーチングをしてきましたが、G2にはすぐに溶け込めましたか?

 

Nelson:そんなに大きな違いがあるとは思えません。全員ベテランであるにも関わらず、彼らはオープンです。長い間プレイしてきたのに、私の教えた新しいことをよく受け入れてくれます。普通、ベテランは自分のやり方に固執するものですが、今のG2の姿勢はとても良いと思いますね。

 

――これまでは、ベテランの選手に受け入れてもらえなかったということもあったと?

 

Nelson:いやいや、そういうことではなく。ヨーロッパのベテラン選手について聞いていたことと比較して、G2の選手たちはとてもオープンだということが言いたかったのです。私自身の経験からすると、中国のベテラン選手も、言っていることが正しいなら、受け入れてくれます。

 

――LPLのチームとG2 Esportsの職場文化の違いはありますか?

 

Nelson:ああ、そういう意味だと練習の文化は大きく違いますね。こちらだと、ほとんどの場合、週に2回試合しますが、Bo1です。LPLではBo3。Bo1を2日間に分けて行うのは時間の無駄なんです。試合前後には選手も疲れてしまいますし、実際に練習量も減ってしまいます。

また、どのチームも毎週オフの日があると思いますが、LPLの場合はそうじゃないかもしれないですね。2〜3週間に1度休みがある場合もありました。こちらでは、毎週休みがあります。

 

――批判的な面もあれば、ポジティブな面もありますね。では、最後にお聞きしたいのですが、G2のサマースプリットはどうなるとお考えですか?

 

Nelson:そんなに馬鹿げた期待はしていないですね。Worlds出場権を獲得すること、LECで優勝するためにベストを尽くすことが最優先です。それ以外のことは、現実的な話ではないと思っています。今の所、20~30%向上できたとしても、Worldsではグループステージ止まりでしょう。

 

――それは厳しいですね。

 

Nelson:あくまでスクリムでの話ですけどね。スクリムでは、チームがきちんとプレイしているときには、選手たちが何を考えているのか聞くことができます。どれだけ具体的なことを考えているか、どれだけ頭の中でゲームを計画しているか。G2のプレー中の音声を聞いてみると、以前、中国でプレーオフチームを指導したときに聞いていたものとは比較できないほどでした。

 

管理忍

シンガポール出身でござる。

 

おすすめ関連記事

【LoL】G2 WunderがWoWをアンインストールして本気を出した?
OP プレイオフでMADに破れ、Wunderは自分のアカウントを「NoWoWFreeWin」(訳注:「WoWさえやらなきゃ余裕勝ち」)に変更した。その上ソロキューで13戦も行った……これは彼が今までこ...
【LoL】G2 Wunder「コーチに1日1回ソロキューを回せと言われたけど多すぎると思う」
OP WunderはG2のトップレーナー。動画では、コーチに1日1回ソロキューをやれと言われたけど多いから賛成しかねる、Schalke04のようないいチームと練習できるからスクリムの方がよいなどと発言...
【LoL】G2 Wunder「ゲーム中の音が全然聞こえなかったが、そのままやってみた」
Photo via David Lee | Riot Games 以下、HOTSPAWNより、Suning戦後のインタビュー。 Hotspawn Wunder選手、勝利おめでとうございます。慌ただしい...
スポンサーリンク
LoL
LoL忍者

コメント

  1. KRとCNだけのworldsに横槍を入れられるのはLECだけなんだし頑張ってくれ

    13
    • MSIだけならLECよりいい内容してたしPCSにも期待してやってくれよ

      14
    • マジでアジア人ばっか勝ってるのはダサいから白人に勝ってほしい
      でも難しいだろうな
      欧米人はみんなFPSかDota2やってるし低IQ向けのキモオタゲームLoLには興味ない

      • 釣り針デカすぎワロタ

        35
  2. めちゃくちゃハッキリ言う

    スパルタそうだ

  3. この人出て行ってからLNG絶好調だな
    まあサブコーチがチームの調子に影響及ぼすとは思えないからたまたまだろうけど

    • LNGがプレイするたび、DOMにNelson GAPでイジられるのクソ面白い
      実際LNGの去年のメンバーで12位はコーチとして有能だと思う

    • たまたまも何も今年LNGが調子いいのはTarzanが入ってTOPMIDも変わったからでしょ
      それにサブコーチ変更の影響も何もヘッドコーチも変わってるし

      • スプリングはボロボロだったけどな

        • スタメンも首脳陣も2021Spring開始前からずっと変わってないのにSummerSpritが始まってから急に強くなってる
          確かに春の時点で2020年の底辺レベルから中位には上がってるけど夏になってからの進歩が急激過ぎる

          • チームスポーツってそういうもんじゃね?
            俺は普通だと思うけど

  4. チームとしては弱いのに去年もグループ抜けしてベスト4に残ってる訳だし選手個々の能力はやっぱスゲーんだよな
    G2のアグロピンポンとか高速チェスモードは個人技のラッシュ感あるし

  5. 実際mikyxのローム数はかなり多くなってるな
    相方がrekklesだから安心してロームをできるのはでかい
    序盤からガンガンロームしてるのにCSで負けないんだから

    • そもそもLECで留守番にダイブするの見たことない

  6. 今年LCKの弱体化が酷いしG2には頑張ってくれないと困る
    LPLだらけのKnockoutStageなんて見たくねえ

    • LPLの試合見たらもっとレベル低いんすけど
      DKがテンセントパワーで強制敗北させられたことを理解してない馬鹿なのかもしれないが実力では圧倒的にLCKだろ

      • 釣り針

        17
  7. 去年のLNGてそもそもどうだったんだ
    今年は春は最悪、夏は一気に首位争いだがG2に勝てるほどのチームだったとは思えんから不安の方が大きいわ

    • 何が釣り針?
      俺は去年も言ってたけどなあLPLのレベルが言うほど高くは見えないダムワンの優勝はほぼ確実って
      馬鹿はLPLは全部優勝候補とかほざいてたけど
      見る目があまりにも無さ過ぎるんだよお前らは

      • 盛大に返信ミスった煽りコメに明らかに自演っぽいいいねが一つだけついてるの侘び寂びを感じる
        風流やね

        26
        • で、反論は?できないから釣り扱いするしかないんだろ
          俺はお前らの去年の言動覚えてるからな
          LPL最強!TES優勝!って言ってたよな
          俺はそれを聞いて試合見てみたけど普通にマクロゴミのクソリーグと思ったし今もその印象は変わってない

          • いいね1つって言われてわざわざスマホつけたの?
            可愛いとこあるね

          • わざわざそんなことするわけねえだろアホ
            本当に洞察力も知能も低いんだな
            俺は自分の主張が反論されず正しいままだと認識できればそれで満足
            このやり取りはどれだけ繰り返してもお前が反論できない以上俺はずっと勝ち続けるわけ

            LCK>>LPLこれが現実

          • 知らねえよお前の持論なんて
            ブログでも書いてろ

  8. 逆に基本のマクロが身についてないのに戦えてたG2のフィジカルが怖い

  9. 未だにLPLマクロゴミって言う人たまにいるけど、本当に試合見てる?
    16、17位のチームはソロQ並みにカオスだけど、上位6チームの試合でドラゴン1分前からのサイドレーン、川のセットアップとかはLCKより綺麗に出来てる。戦えないと分かって捨てるて逆サイドで視界取るとか判断も早い。負けてても敵のミスを狙ってエンゲージするから、LCKみたいにタワー、インヒビ、ネクサス捨ててズルズル負けることはしない

    • 丁度昨日TESの試合みたけど集団戦で勝てばええやろしか考えてない典型的脳筋ミクロチームでKarsaも大したことないものだなと思ったよ
      ライズが相手に居るのにバックドア無警戒だしLJLレベルの知能しかないだろあいつら

      • TESは現在11位、Karsa、Knight、JKLみたいなメカニックの鬼ですら、マクロがゴミだとLPLの上位に入れない証明になってる

  10. LCKとかLPLにあわせすぎて本来の良さだけは失ってほしくない

    SKTに5kとか離されてても集団戦で全てひっくり返すG2が見てて面白くて好きだったから…

  11. 今年のsummerはどのリーグもミクロだけで勝てなくなってきてるから見てる分には楽しいね
    高い給料払って雇った選手が思ったように機能しなくて勝ちきれないチームがたくさんでてきてる
    今の時期にLPL至上主義譲らない人は多分、DFMvsAXIZの試合を見てDFM最強!って言いまくるタイプだろうからほっといてあげな
    まだ上のチームと下のチームでしか当たってないから良い試合無いよ
    そんなことよりrecklessの顔がすごい変わっちゃったんだよね
    なんかドラッグでもやり始めたんかってくらい頬がコケててそっちの方が気になった

    • 今見るとDFMvsAXIZのところぶっ刺さってて草

  12. まあG2は型にとらわれない考え方があったからこそ世界大会でもそこそこ結果残してた部分はあるとおもうけどな