リールベルトさんの足跡――日本LoLシーンに刻まれた功績
2025年2月20日、日本のLoLシーン発展に尽力したリールベルト(Lillebelt)さんが、31歳の若さで逝去された。プレイヤー、コーチ、キャスターとして多方面で活躍し、多くの選手やファンに影響を与えた彼の軌跡を振り返りたい。
突然のご報告になりますが、
令和7年2月20日、私の最愛の弟であり、皆様にも愛されていたlolの大天使リールベルト(@Lillebelt_lol)こと江夏義昭が、
うっ血性心不全の為天国へと旅立ってしまいました。
突然の報せで、私たち家族もまだ現実を受け止めきれておりません。…— さくら (@sunny_925) March 4, 2025
プレイヤーとしての挑戦
リールベルトさんがプロシーンに参入したのは2013年。Rascal Jesterのサポートとして国内大会で実績を積み重ねた。そして2016年春にプレイヤーとしての道に一区切りをつけ、指導者へと転身した。
指導者としての歩み
2017年、RJのヘッドコーチに就任。チーム強化と選手育成に尽力し、プロシーンで独自の存在感を示した。
表情は柔らかいが、真っ直ぐな眼差しで選手たちに熱く語りかける巨漢。
それがリールベルトさんだった。
彼が持つ温かいユーモアも、チームやファンに愛された要素のひとつだったように思う。
試合前、対戦相手のヘッドコーチと握手した後、突然抱きかかえて舞台裏に連れ去る――。
そんな型破りな行動で緊張感漂う舞台に笑いをもたらしていたことを良く覚えている。
その後、リールベルトさんの愛称が「大天使」であることを知り、得心がいったものだった。
解説者としての挑戦
2019年末、RJを退団し、解説者へと転身。
LJL本戦だけでなく、LJL Academyなど若手育成リーグでも解説者として活躍した。
リールベルトさんの解説は、初心者から上級者まで理解できる「飾り気のないフラットさ」が特徴だったように思う。
その親しみやすい語り口と、どこかほのぼのとした雰囲気が相まって、リールベルトさんが解説を担当した試合は、いつもよりまったりと観戦を楽しめた。
若き才能の指導
キャスター活動と並行して、若手選手の育成にも尽力した。高校生チームの指導に携わり、競技の面白さや戦略の深さを伝え続けた。
リールベルトさんの指導は技術だけでなく、チームワークの重要性や自発的な問題解決の大切さを重視した。
2021年、LoL忍者のインタビューで、彼はこう語っている。
「私はチーム活動をかれこれ10年以上続けています。なぜここまで続けられるのか。自分自身が向上できるという理由もありますが、何よりも、シンプルに『楽しい』から。この一言に尽きます。」
「仲間と共通の目標を追いかけて努力する過程は、とにかく楽しいんです。リーグ・オブ・レジェンドは、最初のハードルは高いですが、そのハードルを越えれば、とても楽しい世界が待っています。ぜひトライしてみて欲しいです。」
リールベルトさんが遺したもの
LJLや日本のLoLシーンに対するリールベルトさんの貢献は計り知れない。
彼の目指すものは、どの立場にあっても変わらなかったように感じる。
それは、日本のLoLシーンをより良いものにすること。
プレイヤーとして、コーチとして、キャスターとして。
そして、すべてのLoLファンの仲間として。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
LoLの楽しさを教えてくれてどうもありがとうございましたでござる。
コメント
寄せ書きがわりに。
選手で活躍してる時からいつも観戦を楽しませてくれる存在でした。ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。
RIP
これからどんどん日本のLOLシーンが熱くなるというのに…ショックすぎる
LOLの黎明期を支えてくれた偉大な大天使
天国で見守っていてくれ