頭が柔らかいうちに覚えたいマクロの基本
問いの答えが多くの場合「状況次第」であるLoL。そんな中、海外のマスタープレイヤーがまとめた「ダイヤモンドに到達するためのマクロの基本」が注目を集めている。以下、要点のみ紹介。
各ロールの基本的な中盤のマクロ
ミッドゲームのマクロを語るには、全ロール共通での「正しい動き」がどういうものかをまず理解しないといけない。
このガイドでは、ミッドゲーム=「最初のタワーが折れる時」または「14分(プレートが消える時)」の早いほうと定義する。
ここからはレーンごとに分けて説明していく。
ADC/サポート
ADCはサポートと一緒にミッドに移動して、毎ウェーブを素早くプッシュする。
その後、サポートとジャングルと一緒に動いて、チーム全体で仕掛けるプレイに合流するのが理想。
プレイ後はすぐにまたミッドに戻って次のウェーブをプッシュ。
リソースを取り続けることが重要。
ミッドレーナー
サイドレーンのウェーブを整える。これはどういう意味か?
誰もサイドレーンにいないと、ウェーブがじわじわと相手側にプッシュされていく。
放っておくと巨大なミニオンウェーブが敵タワーに押し付けられて、そのウェーブを拾った敵は一気に大金を手にする。
それを防ぐには、自分がサイドに行ってウェーブを敵の内側タワーまで押し込むだけでいい。
そうすれば、そのあと自然にウェーブがこっちに向かってスロープッシュされてくる。
またウェーブがこっちに届きそうなタイミングで戻って、もう一度押し込めばOK。
低レートだと、サイドレーンで何千ゴールド分ものミニオンがタワーに焼かれてるのが現実。
トップレーナー
ウェーブを整えて、内側タワーをプレッシャー(有利なとき、またはソロで動けるとき)。
さらに、テレポートでマップ反対側の集団戦に参加して勝ちを狙う→バロンを取る流れも重要な役割。
理想的には、テレポートを持ってるレーナー(トップかミッド)は、目的のある側と反対側でスプリットしておくのが基本。
- バロンが沸くならボットでスプリット
- ドラゴンが沸くならトップでスプリット
ジャングラー
自分がプレイしたい方向にあるキャンプを狩る → 縦に動く(ジャングルのラインを越える) → レーナーの近くでカバーするのが基本。
高レートでは、ジャングラーはだいたいミッドに寄ってADCを守るように動く。
主導権が取れたら、ボットと一緒にドラゴンを狙ったり、敵ジャングルを荒らしたり、サイドにローテートして挟み撃ちしたりできる。
シンプルな中盤マクロの基本
絶対に守るべき基本ルール
- 人数不利の状況で戦わないこと。絶対に。
- 買えるアイテムがあるなら、必ずリコールすること。
- 常にTabを押して、自分と敵のアイテム差を確認すること。
- マップを常に見て、最大の脅威を追跡すること。
例:自分がジンクスを使っていて、敵にレンガーがいるとする。彼の位置が分からないなら、サイドのタワーを殴りに行くのは危険。 - クロスマップの意識を持つこと。
例:敵がボットで人数をかけて何かを仕掛けたら、自分たちはトップやジャングルで仕返しをする。敵ジャングルのキャンプやオブジェクトを奪うのも有効。
中盤での「基本ループ」(全ロール共通)
どのロールでも、この基本ループを回すだけ。
ADC視点で説明するけど、他のロールでも考え方は同じ(細部は多少異なる)。
- ミッドに走ってウェーブをタワーに押し付ける
- ウェーブを押したことで、15〜20秒の自由な時間(=テンポ)ができる。
- この「空いた時間」でできる選択肢は以下の通り。
テンポを使ってできる行動(優先度付き)
- 集団戦にローテート
→ ただし、自分たちが人数有利のとき限定。
例:自分がミッドウェーブを押して、敵ADCとサポがウェーブを処理してる。自分たちは先に動ける=人数有利で戦える。
要約:ミッドプッシュ → テンポ確保 → 人数有利の戦いを作る。 - オブジェクトにローテート(同じ条件)
- サイドレーンにカバー/合流(同じ条件)
- 敵ジャングルのキャンプを狩る
→ 主導権があり、戦闘もないときはラプターなどを狙おう。 - 味方ジャングルのキャンプを狩る
→ 戦闘もない、敵ジャングルも空、味方ジャングラーは反対側にいる。ならば借りよう。 - リコールする
→ やることがない、もしくは買えるアイテムがあるなら、即リコール。
ただし、味方がプッシュ中で、敵の脅威ゼロなら例外で残ってもOK。
サイドレーンではどうする?
- サイドはレーンが長いので、猶予時間が30〜40秒程度ある。
- ただし、重要なのは敵の位置をちゃんと追跡すること!
→ 画面だけ見てミニオンを押すんじゃなくて、マップを見てFnキーを使え。
具体例:判断のフレームワーク
- トップでプッシュしていて、ボットで味方が4人に襲われている
- 「自分に人数有利はあるか?」→ NO → テレポートせずにプッシュ継続
- 自分が育ってる。でも敵のトリンダメアも育っている。
- トリンダメアの位置を追え。トップに自分、ボットにトリンダメアが現れたら?→内側タワーを殴ってプッシュ継続!
- 敵を自分のいるレーンに引き寄せれば、味方が自由に動ける。
これはすべて、「どうやってプレッシャーを作るか?」「自分の脅威は誰か?」この2つの質問に答えるだけ。
最後にもう一度:絶対やっちゃダメ
- 敵がドラゴンに5人で集まってる
- 自分はトップをプッシュしてて、味方のサポートかジャングラーが近くにいる
このとき、「テレポートでドラゴンファイトに参加するべきか?」
→ 絶対ダメ。ソロキューで人数不利ファイトに加勢してはいけない。
このループを回し、人数有利の集団戦を作る
このミッドゲームのマクロループを回し続けて、最終的に人数有利の集団戦を作り、勝利してバロンに繋げよう。バロンを取ったら、グループしてそのまま試合を終わらせればOK(多くのレート帯ではこれで勝てる)。
そもそも低レートで「正しいマクロ」は通用するのか?
ここまで説明してきたのは、「正しいマクロ」。
これは配信者や高レート帯、プロの試合ではよく見られる動きだ。
でも、低レートでは話が別。
- ミッドレーナーはずっとミッドに居座る
- トップレーナーは逆側のサイドでスプリットし始める
- 時にはサポートがサイドレーンのウェーブを処理してたりもする
こんな環境の中で、どうやって適応すればいい?
この言葉が全てを物語っている……!
「低レートにおける正しいマクロは、空いてるレーンに行ってリソースを拾うこと。それだけだ。」
たとえば、自分がADCだとして、
本来ならミッドに行くのが正しいマクロ。でもミッドレーナーがレーン交代に応じない?
→ じゃあ自分がボットに行けばいい。
ミッドレーナーが死んだ?
→ すかさずミッドに走って主導権を取る。
彼がリスポーンしたら、彼がボットに行けばOK。それで解決。
でも彼がまたミッドに戻ってきたら?
→ あきらめてボットに戻って、しばらく自分が“ミッドレーナー役”をやればいい。
この時点からは、自分が今“代理プレイ”しているロールに合わせてマクロを調整する。
これで伝わるはず。
じゃあなんでわざわざ「正しいマクロ」を学ぶ必要があるのか?
「自分が正しい動きをするため」ではなく、「味方が間違ったマクロをしてる時に、自分がその穴を埋めるため」なんだ。
- トップレーナーがなぜかミッドに来た?
→ じゃあ自分がサイドレーンでスプリットして、彼が死ぬまで代わりにやる。 - ADCには本来ミッドにいてほしいのに、なぜかボットにいる?
→ じゃあ自分がミッド主導権を取る。 - そのADCが死んだ?
→ ボットに行って、空いてるレーンを埋める。
Source: How I ADC’d out of low elo using mid-game macro – advice to low elo players
ノートが真っ黒になるまで勉強するでござる。
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コメント
ウェーブを整える
集団戦にあたる
スプリットしたって構わない
バロンを取れるとなお良し
やってみてね