【LoL】AL Flandre「プロゲーマーのパスポートは、後悔で埋め尽くされた一冊の本」- 詩的な文章だと話題に

「風の向きは変わっても、進む先は変わらない」Flandreが語った旅の意味

MSI出場を決めたFlandreがWeiboに綴った言葉が美しいと話題になっている。

Flandreは、中国出身のトップレーナー。2021年Worlds優勝。IDの由来は、東方Projectのフランドール・スカーレット（Flandre Scarlet）。

ALがMSI出場を決めた後、FlandreがWeiboに投稿した文章がとても誠実で深みがあったので紹介したいと思った。

去年、ふと海外に行きたくなって、気づいたんだ。
アメリカのビザが、実は10年も有効だったことに。

始まりは2016年。
あの年、僕たちは1日で10試合を戦った。あと一歩で、勝てるところまで行った。
でもそのビザは、18歳の僕にとって、ただの紙切れになってしまった。

パスポートをめくるたびに思う。
プロのパスポートは、きっと「後悔で埋め尽くされた一冊の本」なんだ。
あらかじめ取得しておく、いくつものビザ。
それは、かけがえのない旅の記憶になるかもしれないし、
あるいは、ほんの一歩届かずに、行けなかった遠い場所の記録になるかもしれない。

正直、緊張してる。
プロになって10年、初めてのMSIなんだから。
この先、何が待ってるかなんて、誰にも分からない。

でもさ、みんな。
朝、目を覚まして外を見れば、気づくはず。
風の向きは、毎日違う。
だけど、どこへ行きたいか決めたなら、
風向きなんて関係ないだろう？
少なくとも今回は、このビザが、僕の行きたかった場所へ連れて行ってくれる。

信じてくれたすべての人へ。本当にありがとう。
どんな結果になっても、僕はいつでも、チャンスを全力で掴みにいく。
だから今日は、ALのことを一緒に喜んでほしいんだ。

反響があったので、ついでにこれも紹介したい。
FlandreとBwipoが語り合ったインタビュー。troubleincとirisの司会で、とても考えさせられる内容だった。

あと、Yagaoが引退を発表したときの言葉も忘れられない。

空に僕の痕跡は残らないけれど、僕はたしかにそこを翔けた。
またどこかで会えますように。

反応

詩人Flandre……。

「どこへ行きたいか決めたなら、風向きなんて関係ないだろう？」
なんてセリフだよ……。

正直、Flandreほど不思議なキャリアを歩んできた選手って他に思いつかない。

逆の意味でなら、GimGoonくらいかも。世界優勝したのに、その直後あっさり競技シーンから消えたから。

Flandreは2015年からプロとして活動してる。
その大半の期間、世界レベルのトップレーナーと評価されてたのに、国際大会に出たのはたったの2回。
そのうち1回（2021年Worlds）は優勝してるけど、Rift RivalsにもAll-Starsにも一度も出てない。

LPLを追ってない人からしたら、たぶん「2020〜2022年くらいにいた選手」って感じかもしれない。
でも実際は、ここ10年近くずっと微妙なチームにいただけなんだよ。
2015年のLPLスプリングから今も現役で残ってるのなんて、RookieとかMeikoみたいな、国際大会の常連のレジェンドばっかりだし。

そんな中で、また強いチームに戻ってきて、今でもやれるってところを見せられるのは本当にすごいことだと思う。

IGがミラクルランを決めない限り、ALを全力で応援するつもり。
捨てられた選手や無名ばかりのチームが、Tabeの指導のもとでここまで勝ち上がってきたんだからね。

それに、TarzanにLPL優勝してほしいって気持ちがめちゃくちゃ強い。
タイトルをまだ1つも取れてないの、あの激ヤバだったGriffinの面子の中でFlandreだけなんだよな。ほんと信じられない。
- ALを「無名の寄せ集め」って言うのはちょっと違う気もする。Kael以外は全員、一度はキャリアハイを経験してると思うし。でも、その気持ちはわかる。
  
  それにしても、君のコメント見て初めて気づいたけど、S11のEDGって今のALとちょっと似てるんだよな。
  
  シーズン始まったときは、Jiejie以外の選手はみんな「有名だけど結果が出てないベテラン」って感じだった。
  
  （Jiejie・Scout・MeikoはEDG、ViperはHLE、Flandreは確かLNGでベンチ）
  でもあの年、周囲の予想を覆して優勝したんだよな。