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【LoL】あなたのチャンピオン、本当にスケールする? 統計で見る全チャンピオンのリアルなスケーリング度が話題に

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序盤負けても超余裕。真の逆転保証キャリーを探せ!

  • スケールする、つまり後半どんどん強くなるチャンピオンの実態を、スプリット1全試合のデータからゴールド・経験値依存の観点で徹底分析した海外の猛者が登場。
  • 例えば、サポートではミリオやタリック、ジャングルではアイバーンが後半に強いといった分析結果が明らかになった。
  • 直感に反する結果も見られ、海外コミュニティでは意見が飛び交い、議論が盛り上がっている。

データで見る「本当に後半強いチャンプ」と、「実は言うほどでもないやつ」。

1スプリット分の全試合データをもとに、試合時間ごとの勝率やゴールド依存度を徹底分析した海外の猛者が登場。

ケイルやオレリオン・ソルは予想通り後半無双し、ドレイヴンやTFは、やっぱり失速気味。

グラフをじっと見ていくと、意外な「スケーリングチャンピオン」が見えてくるかもしれない。

元記事はこちら。今回はこれの要約版となる。データは前回のスプリット1の全試合から取得している様子。

我々はみんな、「俺のチャンピオンはスケールする」と主張する。

しかし、それは本当だろうか?

そして、スケールするのはゴールドによってだろうか?経験値によってだろうか?

いちばんスケールするのはだれか?その答えはオレリオン・ソルなんだ。

その理由はなにか?以下に解説していこう。

 

元記事

 

そもそも、「スケーリング」とは一体何か?

「俺たちはスケールする」「俺はゲーム中盤に強い」「逆に終盤弱い」などという会話がある。

LoLalyticsをみると、あるゲームの長さによる勝率を確認することはできる。まぁ、それである程度の傾向をつかむことはできるよね。

でも、もっといい分析はないだろうか?

ゴールドリードと勝率にはどんな関係があるのか?

勝率に関して、それを説明する指標は何かということを考えたい。

ゴールドの有利っていうのはいい出発点だと思うよね?

最初にやってみるのは、あるチャンピオンがゲームにいるときの平均ゴールド差を見てみることだ。例として、サポートを見てみよう。

サポートだから、自分のゴールドじゃなくてチーム全体のゴールドを見るよ。

縦軸は、サポートチャンプにおいて味方チームにもたらす平均ゴールド有利を表している。横軸はゲーム時間ね。

灰色の線が全サポートチャンピオンの軌跡、青が注目しているパイクの軌跡。
この場合、パイクが全サポート中もっともチームにゴールド有利をもたらしているチャンピオンということになる。
次に中位階層。こいつらもなかなかチームにゴールド有利をもたらす。

次にその下。

下位層。

序盤に0を下回っているチャンピオンは、チームが平均してゲーム序盤、ゴールド不利を背負うことを表す。
例えば、赤のフィドルサポートは最初はチームにゴールド不利をもたらすが、15-20分以降はイーブンに戻して取り返していく、と読み取れる。
さらに下位層。
ミリオ、ユーミ、ソナ、ジリアンが存在するチームは序盤でゴールドの不利を背負い、後半につれて取り返していく様子を示している。

序盤に負けるが後半取り返して圧倒する ← これがスケーリングの一つの形

いくつかのチャンピオンは序盤に稼ぎやすくて、逆に序盤ゴールドで負けがちなやつもいることがわかるよね?
そして、試合が後半に差し掛かると、ほとんどのチャンピオンが平均値、つまりゼロに収束する。
序盤に負けて後半取り返す、つまりこれが「スケーリング」の1つの形だ。
ちなみに、パイクとかみたいにチートしている奴もいる。パッシブでチームに金をばらまいているからね。
これから全レーンで同じようなことを発表するけど、ドレイヴンとかツイステッド・フェイト、ガングプランクみたいなパッシブでチートする奴らは見かけ上ゴールドが多く見える。でも補正はかけてない。スキルセットがそれ前提だからね。

ゴールドと経験値が互角のときに勝てる = スケーリングが良い

だいぶ見えてきた。でも、ここでさらに精度を高めたい。

本当に知りたいのは、ニュートラル状態でチャンピオンがどれだけ強いかってこと。つまり、全てが互角の時に勝つ確率がスケーリング性能を見極めるいい指標になると思う。

注意しなくちゃいけないのは、例えば40分でケイルとドレイヴンが同じゴールドだったとしよう。でも、ドレイヴンチームは、序盤の有利を活かしてドラゴンやタワーなどのゴールドに現れないオブジェクトを取っている可能性が高いよね?だから、この仮定もまた完璧じゃないってことだ。

ってことで、ゴールドが均衡したゲームでの勝率を見ていこう。
詳細なグラフは元記事”Converting to Win Rate”参照。
ここでは、「ゴールド互角ならゲームに勝つ」つまり「最もスケールする」トップ5体と参考としてワースト5体を示す。基本的に先に示したものほどベスト/ワーストと読み取れるチャンピオンとしたが、実際には時間帯によって多少勝率順位が前後することには注意。

サポート

ベストスケーリング:ミリオ、ラカン、ソナ、ユーミ、ジリアン
ワーストスケーリング:パイク、パンテオン、ラックス、カルマ、エリス

ADC(APC)

ベストスケーリング:アフェリオス、ジンクス、スモルダー、トゥイッチ、ヴェイン
ワーストスケーリング:ドレイヴン、コーキ、ルシアン、エズリアル、メル

ミッド

ベストスケーリング:オレリオン・ソル、カサディン、アニー、ベイガー、アジール
ワーストスケーリング:イレリア、ツイステッドフェイト、フィズ、ダイアナ、エコー

ジャングル

ベストスケーリング:グウェン、スカーナー、ヴァイ、ウーコン、マスター・イー
ワーストスケーリング:エコー、ヘカリム、ニダリー、ノクターン、タロン

トップ

ベストスケーリング:ケイル(ぶっちぎり、緑線注目)ナサス、チョ=ガス、ムンド、シンジド
ワーストスケーリング:イレリア、トリンダメア、ガングプランク、ジェイス、レネクトン

あなたのチャンピオンはどこ? スケーリング傾向表

経験値が互角として、同じものを作ったよ。

ほとんどの傾向は似てるけど、ちょっとした外れ値は出てきた。ゴールドと経験値って大体相関あるんだけど(前回の投稿でも言った)、チートしてるチャンプがいるんだよね。ニーラとかジリアン。あいつら経験値に関してはズルしてる。

でも面白いことに、チートしてないチャンプの中でも、ゴールドに依存してるやつと経験値に依存してるやつがいて、それがゴールド互角 vs 経験値互角の勝率を比較することで見えてくる。以下のグラフでは、20分時点でのゴールド均衡と経験値均衡状態での勝率を比較してる。

あと、やばすぎて枠に収まらなかった奴もいるけど、面白いからそのままにした。

 

サポート

横軸は20分でゴールド互角の試合の勝率、縦軸は20分で経験値互角の試合の勝率。

青の領域は「経験値依存性が強い」、黄色は「ゴールド依存性が強い」ということだ。

例えば、中央下に存在するバードは、「ゴールド互角なら勝率が50%であるものの、経験値が互角では勝率が45%を下回ってしまう」と読みとれ、経験値でスケーリングする極端な傾向であるということを示す。


基本的に右上ほどスケーリングが良い、と読める。例えばミリオは、20分で経験値互角でもゴールド互角でも非常に高い勝率を保っており、「互角なら勝つ」スケーリングチャンピオンということ。

左下のサイラスは最初に有利とっておかないと…ということ。

 

ADC

これも、ジンクスのスケーリングが非常にいいことが読める。

ドレイヴンは左の枠外に出ており、もし20分でゴールドが互角であれば非常にまずい、ゴールドでスケーリングする傾向が強いチャンピオンということだ。

ミッド

ケイル、オレリオン・ソル、カサディンが枠から出ている。どちらの要素でも非常にスケールするが、どちらかと言えば経験値でのスケーリングが強いようだ。

 

ジャングル

 

 

トップ

ケイルがまたもはみ出ている。

 

おわりに

さて、この分析にはどんな限界があるだろうか? まず第一に、XPやゴールドを勝率の完璧な指標と見なすのは理想的とは言えない。特に30分以降になると、その指標としての価値はかなり下がる。

中立オブジェクト(ドラゴンとかバロンとか)とゴールドを使って勝率を予測するモデルも試してみたんだけど、うまく機能しなかったんだ。

理由はいくつかある。

ひとつは、まだ本気で取り組んでないってこと。

もうひとつは、今回はインヒビターやタレットのデータを読み取ってなかったってこと。レイトゲームのフェーズになると、それらの情報なしでまともなモデルを作るのは厳しい。

でも大丈夫。今回のスプリットで取得しているデータではその辺の情報も全部引っ張ってるから、すべてのゲーム状態データから勝率を導き出す“公式”の構築に再挑戦する予定だ。準備が整ったらまたその話をしよう。

 

反応

  • ケイルってやっぱ経験値のスケーリングがぶっ壊れてるんだな、知ってたけど。

 

  • ケイル、カサディン、オレリオン・ソル。こいつらやっぱ異常なんだな。

 

  • 確かに俺はケイルプレイヤーだが、20分で互角、もしくは少し負けているくらいだったら負ける気がしない。

    味方の印象は違うんだろうけど。

 

  • あー、トリンダメアってスケーリング弱いのか。認識と違ったな。序盤強くて、中盤弱く、終盤は最強の認識だった。

    レネクトンより30分以上の勝率がひどいなんてな。


読者諸賢のチャンピオンはどこにいただろうか?また、認識と比較してどうだっただろうか?ぜひお聞かせ願いたい。

 

担当:いちずなイブリン

Source:A statistical analysis of champion scaling

 

管理忍

拙者は味方をたすけーりんぐでござる。

 

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コメント

  1. 元記事はしっかり読んでないけど

    > 例えば、中央下に存在するバードは、「ゴールド互角なら勝率が50%であるものの、経験値が互角では勝率が45%を下回ってしまう」と読みとれ、経験値でスケーリングする極端な傾向であるということを示す。

    チャイムを拾ったときに経験値が得られるため経験値有利を取れるはずのバードで経験値が互角 (以下) になるのは負けている時なのでそういう状況での勝率は低くなる

    > ドレイヴンは左の枠外に出ており、もし20分でゴールドが互角であれば非常にまずい、ゴールドでスケーリングする傾向が強いチャンピオンということだ。

    パッシブでゴールドを追加で稼げるドレイヴンがゴールド互角であればキルデスで負けているはずなので以下同
    “非常にまずい” ということには同意できるが “ゴールドでスケーリングする” という表現はあまり妥当でないと感じる