強いチームはたくさん練習する? Flandreの職業倫理が話題に
- AL Flandreは、BLG戦での勝利やWorlds優勝後の心境を振り返りながら、「過去ではなく今に集中する姿勢」がプロ選手にとって何より重要だと語った。
- ALの練習体制は1日3ブロックのスクリムという過酷なもので、Flandreはそれを「自信の源」と捉え、練習量と成長の関係性を明確に肯定した。
- 海外コミュニティでは「埋もれていたFlandreがようやく評価された」と称賛が集まる一方、西側と東側での練習文化の差やプロ意識の違いに激しい議論が巻き起こっている。
BLG勝利後のAL FlandreがSheep Esports(Interviewer: Armand Luque)のインタビューに回答。発言内容が海外コミュニティで話題になっている。話題の中心は練習量やプロ意識の違い。欧米のチームがライフワークバランスを重視する傾向にあるのに対し、東アジア(中韓)チームの職業文化は真逆であることが、競技力の優劣にそのまま反映されているのではという意見も見られた。あなたはどう考えるだろうか?
―BLGに対して3-0という圧倒的なスコアで勝利しましたが、その要因は何だったのでしょうか?
Flandre:正直に言うと、まさか3-0で終わるとは思っていませんでした。特に第1試合は本当に勝つのが難しかったです。
相手がしっかり準備してきているのは分かっていましたし、トップレーンのタワー付近での集団戦では、こちらがかなり悪い形で仕掛けてしまいました。その直後にヘラルドを巡るタイミングでも不利を背負ってしまい、そこから相手に主導権を握られてレーンのコントロールもウェーブ管理も難しくなってしまいました。
正直、チーム全体として何をすべきか分からなくなっていました。メンタル的にもすごくキツい状況で、チーム全体にとって苦しい時間帯だったと思います。
それでも、集団戦では何とか踏ん張って、プレイも安定していたおかげで逆転できました。第1試合を勝ち切れたのは、本当に運が良かったと思っています。相手の戦略には完全に出し抜かれていました。
―明日はT1との対戦、その後はGen.Gとの対戦の可能性もあります。そうしたチームと比べて、ALの強みはどこにあり、MSIを勝ち抜くために何が必要だと考えていますか?
Flandre:まず明日のT1戦に向けてですが、T1はレベル1の段階から戦闘を仕掛けてくるのが好きなチームなので、そこは本当に気をつけて準備しなければいけません。
それに、時々ボットレーン周りで予想外のカウンターピックを出してくることもあります。昨日のGen.G戦を見ていても、そのピックであと少しのところまで勝利に迫っていたので、そうしたサプライズには十分に警戒する必要があります。
T1もGen.Gも、サイドレーンのコントロールが非常に上手なチームです。実際、今日のBLG戦ではそこが自分たちの弱点として出てしまっていたので、マクロ面の改善が本当に重要になると思っています。
―以前、ご自身のパスポートを「後悔で埋め尽くされた一冊の本」のようだと語っていました。今回のバンクーバーが新たな後悔にならないために、どれほど強い思いで臨んでいるのでしょうか?
Flandre:正直に言うと、今は「後悔するかもしれない」といったことは考えたくありません。
自分たちが本当にやるべきなのは、目の前の試合に集中することです。明日はT1との対戦が控えており、まずは今日までの試合を振り返って、そこからしっかり学び、準備を整える必要があります。
ドラフトや戦略など、見直すべき点はたくさんありますし、そうした積み重ねが後悔を避けることにもつながると思っています。
プロとして最も大切なのは、今この瞬間に集中することです。
―2021年にはEDGで世界王者となり、2023年には一度シーンを離れました。そして今年、LPLに戻り再びトップを争う立場にいます。これまでのキャリアをどのように振り返り、今はどんな地点にいると感じていますか?
Flandre:LPLに戻ってくると決めたとき、自分の中では“再出発”のつもりでした。ルーキーとして、また新たなチャレンジャーとしてスタートするような気持ちで臨んでいます。いま大事なのは、良いメンタルを保ちつつ、自分のプレイを磨いていくことです。
今はただ、次のT1戦で自分が何をすべきか、そしてその後、もし可能ならGen.Gにリベンジするためにどう戦うか、ということだけを考えています。
ステージの上でプレイする時間、その一瞬一瞬を楽しみたいです。それがプロにとって最高の瞬間だと思っています。
―多くの人が夢見るようなキャリアをすでに歩んできたと思いますが、それに誇りを感じていますか? それとも、まだ達成すべきことが残っていると感じていますか?
Flandre:Worldsで優勝したときは、本当に幸せでした。でも、その感情はやがて薄れていきました。そして新しい年が来て、新しい試合やチャレンジが始まります。だからこそ、過去の勝利の余韻に頼るのではなく、常に目の前のことに集中しなければならないと思っています。結局のところ、自分も他の選手たちと同じように、ただの一人のプロプレイヤーに過ぎません。
今のチームにとって大事なのは、全員が同じ方向を向き、一体感を持ってプレイすることです。すべてを新しい経験として捉えて、一歩ずつ前に進んでいきたいと思っています。過去のことや、世界大会で優勝したことについては、今は特に考えていません。
―Tabeコーチが、あなたたちのチームは非常にハードなスケジュールで練習していると語っていました。1日にスクリムを3ブロック行い、常にLoLをプレイしていると。欧米では、こうした練習法は過激すぎる、あるいは不健康だという声もあります。LPLやLCKの練習環境について、どのように考えていますか?
Flandre:正直、欧米のチームがどのようにスクリムをしているのかはあまり詳しくありません。でも、自分の経験から言えば、今のスクリムのやり方が一番合っていると感じています。僕たちは毎日3ブロック——午後2時、午後7時、午後10時にスクリムを行っていて、それが自分にとってはちょうどいいボリュームだと思っています。
このスケジュールのおかげで、いろいろな戦略やドラフト、アイデアを試す機会がたくさんあります。よく「いろんなチャンピオンが使える」と褒めてもらえるんですが、それも全部、日々の練習環境のおかげです。スクリムで実際に試すことができるからこそ、自信を持ってステージで出せるんです。
逆に、たとえば1ブロックでもスクリムを飛ばしてしまうと、すごく不安になったり、自分を疑ってしまうこともあります。それくらい、この練習のルーティンは効果的で、自分たちにとっては最善のシステムだと思っています。
反応
- 2021年のFlandreってGimgoonに近い存在だと思ってた。
世界大会を獲ったらそのまま引退して、表舞台から消えるタイプだろうなって。だから、今でもこうして活躍してるのを見ると嬉しい。
Tabeのインタビューが、特に中下位の西側チームに火をつけてくれるといいな。
- 長年、味方に恵まれずに苦しんできたFlandreが、ようやく正当な評価を受けたのが本当に嬉しい。
FlandreとSofMはずっと期待されてきた存在だったけど、ここ数年でちゃんと結果を残せたのは救いだと思う。- Flandreって、中国版Kiinみたいな存在だよな。何年もゴミみたいなチームでを耐えて、やっと強いチームに行ってタイトルを獲った。
2018年より前のLPLなんて視聴者3千人くらいしかいなかったし、彼の過去を知ってる人はほとんどいない。
- Kiinの経歴はよく知らないけど、Flandreの場合はたぶん契約で縛られてたとか、他に引き取り手がなかったってわけじゃなくて、忠誠心でずっとSnakeに残ってたんだと思う。だから、ある意味自分から弱い味方に突っ込んでった感じなんだよな(笑)。
マジで経営陣が変わってくれてよかった。たぶんそれがきっかけで、FlandreもEDGのオファーを受ける気になったんだろうし。 - いや、Kiinもまったく同じだよ。あいつも自分からAfreecaに居続けて、自ら弱い味方と組んだタイプ。
- Flandreって、中国版Kiinみたいな存在だよな。何年もゴミみたいなチームでを耐えて、やっと強いチームに行ってタイトルを獲った。
- 元スレでは、Tabeがスクリムのブロック数について嘘をついてるって言ってるやつも何人かいたんだよな。
- 正直、EUの選手たちがそこまでハードに働かされてないってのはちょっと驚きなんだよな。プロになるチャンスのためなら、そこまでやるって人材はいくらでもいるはずだし。まあ労働法の問題かもしれないけど。
一方で、伝統的なスポーツと違って「毎日16時間ぶっ通しで練習するのが当たり前」っていうのも、よく考えたらイカれてるよな。
- いや、単に文化の違いだよ。LoLに限った話じゃない。西側の人間は基本的にワークライフバランスを重視する傾向があるけど、時にはそれがただの甘えや怠けの言い訳になってることもある。
- でもさ、西側だって他のスポーツを見れば分かるけど、ちゃんとした環境さえあれば、平気で不健康なレベルまで打ち込んでるよな。
それが何億も稼げるプロアスリートやアーティスト、科学者、医者を目指す話なら、「自分を犠牲にしてでもやる」って価値あることとして認められる。でも、ただのサラリーマンや保険会社の社員の話だったら、そこまでする意味ないよねってなる。
つまり西側に足りないのは、「犠牲にしてでも突き詰めるぞ」っていう覚悟が自然と生まれるような環境なんだと思う。
西側の選手が「スクリムの質が低い」とか「ソロQが終わってる」とか愚痴ってるのを見るたびに、「じゃあ、同じ地域のすげえやつら19人集めて、本気のインハウスの紅白戦やればいいじゃん」って思う。
東側にしかないSSRクラスの勤勉さみたいなのがあるってわけじゃない。単に、LoLの西側チームにそれがないだけなんだよ。
- CoreJJがTLでそれをLCSで試したんだけど、誰もついてこなかったんだよな(笑)
- 西側の選手って、スクリム1ブロック飛ぶとむしろホッとしてるだろ。
- 西側の選手の多くは、アジアのチームに1〜2回ボコられただけで、もう諦める。まあ、そりゃそうだよなって感じもある。失うものなんて何もないんだから。
LECやLCSでぬるくやってても生きていけるし、ティア2チームでも、特に数年前ならそこそこやれてた。
最悪でもブラジルで1年契約もらって、それなりの給料で暮らせる。それからツテを使って、コーチやマネージャーに収まる。別にその才能があるわけでも、適性があるわけでもないのに。
「うわ、俺はもっともっと強くなれる。やるしかねえ!」ってなるプレイヤーなんてほんの一握り。本気でやり込むやつなんてごく少数で、そういうやつは常にハングリーか、LoLを心から愛してるか、もしくはその両方。中には異常なほどメンタルが強くて、それだけで数年持つやつもいる。
でも大半の西側プロは、ボコられて、そこで終わり。「アジアにはどう頑張っても勝てない」って思って、諦める。しかもチームに1人でもそういうメンタルのやつがいたら、もうそのチームは詰み。Humanoidを見てみろよ。これは怠惰とかそういう問題じゃない。俺は「怠惰」って言葉が大嫌いだ。深掘りせずに済ませるための便利な言い訳に過ぎない。「中韓に勝つなんて最初から無理に決まってる」って空気は、西側にはマジで蔓延してる。
東側なら、ボコられてヘコんでたら、そのスプリットでキャリア終了だ。
でも西側は?「LECで一度トップ3入りしました!」って実績があれば、そこから数年は楽して食っていける。
東側では? 高校や大学を犠牲にして数年Tier2で頑張って、そこから這い上がれなければ、その時点で人生のスタートが他より数年遅れる。うまくいけばギリギリeスポーツ業界に残れるか、または配信やブースティングで食っていける少数派になる。
でも大半の韓国・中国選手なんて、名前すら知られてないまま、同レベル以下の西側選手を余裕でボコれる実力持ってたとしても、そこで詰み。人生詰み、もしくは軍隊行き。運が良ければ、GMやアナリスト、コーチ、ロール別コーチとしてトップリーグの構造の中に残れる。
ああ、それともうひとつ。東側には常に後釜がいる。常に。今この瞬間にも、自分の代わりになろうとするヤバい16歳が山ほどいる。
それで尻に火がつかないなら、もうプロゲーマーとして何してもダメだろって思う。
西側のプロは甘やかされすぎてて、大半がぬるま湯に浸かってる。ぬるくやりたいなら、9時5時の会社で会社員でもやってろって話だ。
- 他のeスポーツも見てるけど、「ストイックにやり込む覚悟」って別にアジア特有のものじゃないと思うんだよな。たとえばOG(ヨーロッパのチーム)なんて、トーナメント前に徹夜で練習してて、目の下にクマ作ってたの覚えてる。
たしかに今でも8時間睡眠は守ってるはずだし、ALが「1日40時間練習してます!」みたいな話ではないんだよ。
それに、ワークライフバランスって言うけど、eスポーツってそもそもめちゃくちゃ不安定な業界だし、ちゃんとオフシーズンもある。1年365日、毎週スクリム3ブロック×Bo5を義務づけられてるわけじゃないし、60歳までやる職業でもない。
正直、西側は「国内さえ勝てれば満足、国際大会はおまけ」って素直に認めたほうがいい気がする。
試合で普段通りの力が発揮できるのが理想でござる。
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