前回に引き続き、Cloud 9のイケメン監督Reaperedが、プロの試合でのドラフトについて語った。この記事は、動画の内容について意訳、書き起こししたもの。
アンニョンハセヨ〜、Reaperedです。
今日は、前回の動画で言ったように、選手とチャンピオンで構成されるドラフトをデザインするプロセスについて説明しようと思う。これはドラフトミーティングとも呼ばれている。
まず、ドラフトミーティングとは、その名の通り、選手とコーチたちが一同に会して、ドラフトについて議論することを言う。前回も言ったけれど、ここでは選手個人のチャンピオンプールを考慮するんだ。
意図通り完璧な構成ができた場合のシナジー、構成の理解、成功させる自信、そしてコンディションなど……試合に出る選手と、コーチ陣の主観的、客観的分析を組み合わせ、次の試合で最も勝率が高くなりそうなドラフトのデザインと進め方を考えるんだ。
ドラフトでどのチャンピオンをバンするかを決定するとき、敵チームがどのチャンピオンをバンするか予測し、どのチャンピオンをファーストピック(ブラインドピック)するべきかを見分ける。また、敵チームが特定のチャンピオンをピックしそうな場合、カウンターピックを決定したりもする。
これは、試合の全体的な流れについてオープンに考えて議論する時間なんだ。どの選手やコーチがチームに所属しているかによって、ドラフトデザインの方法は変わってくる。今日は、恐らく多くのチームが使っていると思われるドラフトデザインのやり方について確認してみようと思う。
1. シャドーボクシング
最初のタイプはシャドーボクシングだ。恐らく一番使われている方法だと思う。
ドラフトミーティングで一番時間を使うのがシャドーボクシングだ。なんでシャドーボクシングって呼ぶのかって思うかも知れないね。
ピックとバンを考えるとき、自分と自分が対面する選手の優先的なピックを考える必要がある。チャンピオンの習熟度や、好みなどを考慮してね。必要な情報をすべて駆使して仮説を作るとき、シャドーボクシングは最悪のシナリオを回避する方法を見つけるために使われる。
最悪のシナリオはどんなチームにもある。それが実現してしまうのは、自チームと敵チームがまったく同じチャンピオンの習熟度と優先度を持っているときか、敵チームが、自チームのすべてに勘付いているときだ。これは、文字通り「ドラフト負け」と呼ばれるものだ。
こうした可能性を潰すためにシャドーボクシングが使われる。シャドーボクシングは時間がかかるが、ミーティングに参加した人たちがドラフトの流れを理解できるというメリットがある。だから、チームは最悪のシナリオを回避できるし、実施可能なドラフトを生み出すことができるんだ。
デメリットは、とても時間がかかること。そして、しばしばイマイチな結論にたどり着くこともある。例えば、充分使い込んでいないチャンピオンを試合で使わざるを得ないということもあるんだ。
2. マイウェイ
2つ目の方法は、シャドーボクシングとはまったく反対のアプローチを取る。マイウェイと呼ばれていて、個人の強さにフォーカスして考えるやり方だ。
マイウェイは、強い個性を持った選手がいるときや、敵チームのことばかり考慮することがかえって有害になる可能性がありそうなときに使われる方法だ。
マイウェイのメリットは、たくさん練習して、自信がある構成を試合で出せること。うまくいけば、チームはかなりの高確率で試合の主導権を握ることができるだろう。ミーティングが短い時間で済むところもいい。
デメリットは、もし敵チームが見破った場合、ドラフトで勝つ戦略を準備されてしまう可能性があること。この方法で主導権を握れなかった場合、試合全体を通じて為すすべが無くなることになる。また、ミーティング時間が短いので、限られた個人の責任が追求されることになってしまう。
3. メタ・スレイヴ
3つ目の方法はメタ・スレイヴ(メタの奴隷)と呼ばれるものだ。もちろん、どの方法もメタを活用できるが、この3つ目の方法は、特にメタを活かす。
この方法では、チームはティアリストを作る。そしてそのティアリストに基づき、チャンピオンを選ぶんだ。端的に言えば、強いチャンピオンで構成を作って、それを練習することだ。この方法では、状況に応じたチャンピオンを出すことはほとんど無い。
すべてのドラフトデザイン方法は、今メタなチャンピオンを構成に組み入れるが、この方法はティアリストにかなり大きく依存するんだ。完璧さやシナジーはそれほど優先しない。
メタ・スレイブのメリットは、OPなチャンピオンをたくさん取り入れられること。ピックされたチャンピオンは強力だし、チームはドラフトに従って十分な練習をしている可能性が非常に高い。
反対にデメリットは、ティアリストに従っていることがあからさまなので、とても読まれやすいこと。柔軟性が無い、ティア依存の構成に結局行き着くことになるかもしれない。
4. プレーン・ギャンブラー
最後の方法は、プレーン・ギャンブラーと呼ばれるものだ。これは、メタチャンピオンを諦めて、カウンターピックだけで勝利を目指すものだと考えて欲しい。この方法では、多くの状況に応じたチャンピオンを目にすることになる。
成立させるために多くの根本的な条件があるけれど、要件が満たされたときに信じられないほどスタイリッシュな勝利をもたらすやり方なんだ。
プレーン・ギャンブラーのメリットは、特定のチャンピオンに対してとても強い構成が作れること。
デメリットは、メタチャンピオンを諦めるので、いくらカウンターチャンピオンをぶつけようと、チャンピオン同士のパワー差で、負けてしまう可能性が高いことなんだ。
おわりに
それぞれの方法には、メリットとデメリットが有る。最良の選択をすることは不可能だ。俺が覚えている限り、色々な方法が成功を収めている。
これまでに話したことは、ほんの一例だ。ドラフトにはもっと多くのやり方があることに気をつけてほしい。
ドラフトは、どの選手がロスターにいるか、どのチャンピオンが使えるのか、選手の調子はどうか、誰がドラフトの方向性を導くのかなどによって、劇的に変わることを、改めて述べておきたい。
今日は、ドラフトのプロセスとたくさんの方法について話してみた。次回は、ドラフトにおけるヘッドコーチの役割と、コーチの役割について話そうと思う。
では、ご視聴ありがとうございました。
どの方法が使われているのか考えながら観るとドラフトフェーズが楽しめそうでござる。
コメント
チーム単位でなくプレーヤー毎にマイ・ウェイやメタスレイヴ、プレーン・ギャンブラーに即したチャンピオンプール、プレイスタイルがあるからそれも見てて面白いところでござるな。
引退したプレーヤーになるでござるが、LCSで活躍したmid Hecarimなどで有名なKeane選手はプレーン・ギャンブラーに該当するB/Pを繰り出していたように思えるでござる。
かずーたにも教えてやってほしい
かずーたは典型的なマイウェイドラフトだな
よく叩かれてるし自分ももう少し柔軟なドラフトをしてほしいと思うけど、DFMの連携の強さはマイウェイで準備してるからというのもあるだろうから難しいな
別にマイウェイドラフトが悪いとは思っていないがより上を目指したいという気があるのならば柔軟なドラフトを組んでほしいといってもコーチonairに変わったから今思っても意味ないね
擁護するわけじゃないけど国内最強クラスの選手が多いんだからマイウェイドラフトに行くのは理に適ってるんじゃないの
問題は世界大会で格上と対戦するときのドラフトだけどかずーたも経験が少ないから難しいんだろうな
やっぱ戦国とかv3とかに頑張ってもらって国内全体がレベルアップしてくれるといいな
がんばってくれ
柔軟に対応したつもりが自分たちの強み消して負ける、何てこともあるだろうしな
Mid Urgot!?!?!?!?
かずーたはTFTで忙しいんだ放っておいてやってくれ
ギャンブルでカウンター並べたの大体構成ガタガタで弱いな
マイウェイに関しては
>デメリットは、もし敵チームが見破った場合、ドラフトで勝つ戦略を準備されてしまう可能性があること。この方法で主導権を握れなかった場合、試合全体を通じて為すすべが無くなることになる。
ってあるから国内最強がそれをしてくるなら選手の力+ドラフトで倒してくるチームが生まれないとってことだねえ
Karenにこそ見せてほしいわ、あれB/Pできてないじゃん
メタ・スレイヴが一番強いと思ってた時期がある。
今でもそう思っている人も多いだろうね
頂点はメタスレイヴだろ