やあみんな、俺はRamKev(またはKevinRamen)、NAチャレンジャーだよ。Set4で書いたダスクヴェインのガイドや、こないだのGSTV Challenger Seriesの優勝(タロンで勝った)でご存知の方もいるかもしれないな。
ミッドセットがやってきたこともあり、汎用的なガイドを書こうと思う。このセットの始まった今強く、個人的に大好きな……1コスリロールのガイドだ。まずはいつリロールするか、レベルを上げるかを含めた一般的な流れを説明して、次にキャリーとしての価値があるユニットを並べていく。
参考までに、LoLchessのURLを貼っておくよ。
https://lolchess.gg/profile/na/ramkev
詳細な説明の前に、1コスリロールに関する費用対効果についての自論から。
この大きな利点としては、通常のキャリーチャンピオンを用いた構成に比べて、違法とすら言えるパワースパイクの早さだ。経験上、ステージ3中には何体か☆3を作ってパワースパイクを迎えておきたい。より高コストなキャリーに重きをおいた構成では、4-1か4-5辺りでリロールすることが多いだろうから、一般的な卓ではステージ4の寿司フェーズまで連勝できる確率が高いということになる。連勝や、強固な盤面による余裕を持ったレベル上げから中盤にはかなりのゴールドを得ることができるだろう。特にセットの序盤、多くのプレイヤーがまだ特性やユニットに慣れておらず、結果として中盤に弱い盤面を作っている事が多い今こそ……より有効だ。
1コスリロールは、「選ばれし者」を上手く使う方法でもある。1コストをキャリーにするなんてときは、それは「選ばれ」ているべきだ。スタッツが良くなるだけでなく、一気に3ユニット分手に入れたのと同じ扱いなのだから☆3を作るのが本当に早くなる。いつ「選ばれし者」を売ってリロールするのか……なんて判断も簡単だ。同じ「選ばれし者」をほぼ最後まで使うのだから。
残念ながら、この戦法にはリスクもある。まずは柔軟性。決め打って、引けなければ……ほとんどお手上げだ。☆2では中盤をキャリーしきれないし、ゴールドを全部☆3のために使い切ってしまえばレベルで遅れを取ってしまい、相手がよりスケールする猶予を与えてしまう。運が悪ければ一瞬で8位になるだろう。また、リロール中はかなりダメージを受けることになる。卓のほとんどよりレベルが低い上に、様々なユニットから負ける可能性が高い。それなりの利子を確保しながらも、できるだけ強い盤面を維持するのが必須だ。体力が減りすぎてしまうと、たとえ盤面が強くても当たりどころが悪く死んでしまう……なんてことも起こりうる。最終盤になるとスケールで負けてしまいがちなのも難点だ。ほとんどの1コストは高コスト(サミーラ……げふんげふん)の持つような広範囲AoEを持っていない。ユニットを5コストのものに入れ替えるなり、9レベルまで上げて5コストの「選ばれし者」を引くなりしなければならない。
重要な判断:リロールか、レベリングか
ステージ1~2
最も重要なのは、この戦法をするかどうかを決めることだ。ステージ2の寿司前(できれば2-1前)には決めておきたいね。これは「選ばれし者」、ユニットの数、アイテムなど様々な要因に左右される。決まったルールなんてものはない(個人的にはTFTは常にそういったルールが変わり続けるものだと思っている)が、いくつかの目安に経験則を用いている。この戦法ができる目安を以下に述べておこう。3、4はかなり不確かで、引ける確率も低いからハイリスクだ。
- 「選ばれし」ユニットが寿司までに6体以上集まる
- キャリーが「選ばれし者」含めて5体以上、アイテムが1つ寿司までに集まる
- キャリーが4体以上寿司までに集まり、それにあったコアアイテムが作れる
- いいアイテムと「選ばれし者」があり、競合していない
繰り返しになるが、これを厳格に適応することはない。レベルを上げ、連勝して中盤を繋いだ方がいい場合もある。ただ楽しむためだけに、運試しをしたいときもあるだろう。セット4とPBEで成功してきた、ちょっとした経験則というだけだ。
リロール? レベリング?
クルーグ前には絶対リロールするな!!! ハイリロール関係なく、このゲームをする上で覚えておくべきことだ。どんなプレイをしていても、2-7までにリロールするべきではない……7体集まっていたりと、バカづきしていなければ。
1コストの確率を下げてしまうから、ステージ2には基本レベリングにゴールドを使うことはない。とはいえ例外はある。1-3でレベルを上げていて、既に☆2になっている1コストの「選ばれし者」を見つけてしまった……そんなときはリロールして探してもいいかもしれない。同様に、既に7体ほど抱えていれば2-1でレベル4に、または2-5でレベル5に上げることで連勝を続けつつ、ステージ3でリロールすることもできる。
利子について
定石と言えるものもないが、ステージ2の終わりにまだレベル4ならそこで40G前後で、ステージ3の最初には50Gを超えているはずだ。
ステージ3
この戦法の場合はここがまさに天下分け目、細かい判断を多く要求されるステージだ。
3-1
殆どの場合、ここではレベル4だろう。この時点で「ここでリロールする必要があるのか? するとしたら何ゴールドまで?」と考えなければならない。☆3にかけて全てを投じてもいい……とんでもなく早いパワースパイクを得られ、加えて引く確率も一番高いだろう。
とはいえ、俺は7体以上抱えていない場合はここまではしない。引かなかった場合に、失ったゴールドを取り返すのがかなり難しいからね。代わりに、盤面を安定させるために多少のゴールドを使うようにしている(30Gの利子は得られるようにすることが多い)。1コスキャリーを探しつつ、他の駒を強化するのだ。長い目で見れば体力を温存できるし、☆3への距離も縮まることからこうする事が多いね。
最後に、ここでは全くリロールしないという選択肢もある。既に盤面が十分強く、キャリーも6体以上抱えてるなどで利子を逃さず☆3まで到達できるなら無問題だろう。
3-2~3-6
リロール
この間では、利子を確保しつつ☆3を求めてスローロールしたい。ここにどのレート帯でも多くの人が勘違いしている、とても重要なポイントがある……体力はこのゲームにおいて、何よりも大事なものだ。
特にスローロール中、みんなこの事実を忘れがちだろう? 50Gでの利子を保つことだけに視野が狭まってしまうんだ。相手がレベル5で負けてしまう、なんてときは前線を強化できるまで多少はリロールすべきだし、あと1体で☆3なんてときは狙っていくべきだ。利子を重視しすぎたばかりに体力が減りすぎてしまい負けた……そんな理由で泣きついてきても困るぜ。トレードオフを学び、自分の価値観を調整していこう。
レベリング
☆3ができるまでにはレベル5になっているだろう。一度引けてしまえば、レベル6……なんなら7まで上げることも考えられる。連勝できる前提の戦法だからな。終盤でもレベリングを優先できるほど強いのか? 多少の利子を犠牲にしてでも、レベリングを優先することによって強くなれるのか? 常に自問自答すべきだ。
ステージ4以降、終盤
いつも通りにプレイすればいい。レベル8、9を目指す、配置を考える、ユニットやシナジーをより強くできないか考える……全部普通のことだ。負け出すのが早ければ、レベル8でリロールしなければならないかもしれない。連勝していれば、レベル9になって5コストを探すのもありだ。終盤に負けが込んできたら、1コストの「選ばれし者」を売って5コストの「選ばれし者」を探すことも(ゴールドがあれば)考えられる。こういった知識はどの構成を使っているか関係なく、普遍的なものだ。
構成
キャリーできるユニット(個人的に好みの順番になっている)
- ナサス(サイフォナー・ディヴァイン):どの段階でも非常に強力なキャリーだ。ジュエルガントレットと巨人の誓いが理想のアイテムで、とんでもないダメージを叩き出す不沈艦となる。ガンブレードを持たせているプレイヤーを多く見てきたが、彼にヒールは必要ない。サイフォナーから十分サステインを得られるので、DPSや硬さに振った方が良いのだ。
- ヤスオ:セット4から引き続き登場、いつも通りの構成だ。クイックシルバーや巨人の誓い、IE、ラストウィスパーなどなど……。変わった点としては、シン・ジャオがトリンダメアと入れ替わったことだ。コストが上がったことで序盤からデュエリスト6を出すのが難しくなった。最後のデュエリストが見つかるまで、エンライトやディヴァイン、サイフォナーと併用することになるだろう。終盤にもヨネ、リー・シンによりパワースパイクを迎えることができる。
- ブランド(メイジ):2021年最新版のナミがこいつだ。CCシナジーの恩恵を多く受けられるから、ルーデンエコーを持たせよう。あとはマナか守りに寄ったアイテムかな。
- ウーコン(ディヴァイン・ヴァンガード):古き良きボンキーコング、AD/ASアイテムを持たせたい。セット4ではあまりヴァンガード「選ばれ」は好みじゃなかったが、変更が入ったことからライフスティールとグインソーを持たせての運用が好みだ。
- トリスターナ(ドラゴンソウル・シャープシューター):ヴェインの代わりとなるユニットなので、何度か試してきた。スキルでASを上げられることから、おそらくシヴがコアアイテムだ。AAを連打してAoEダメージをばらまいてくれる。
- ダイアナ(スピリット・アサシン):PBEでは残念ながらあまり試せていなかったが、見てきた感じからするとリロールする価値はあるだろう。アイテムはムーンライト時代と同じだ。
試せていないもの
- フィオラ(デュエリスト・エンライト):PBEではよく使ってきた。ジュエルガントレットやマナアイテムを持たせれば正に最強だ……ダメージやCCを躱し、かなりのダメージを叩き出す。残念ながら「選ばれ」による恩恵がマナからHPになってしまったことから、そこまでいい選択肢ではなくなったと思っている。彼女のダメージはAAよりもスキルで出しているので、アイテムを持たせるならADではなくAPやマナだ。終盤は急激に弱くなるから、他の「選ばれし者」と交換することになるだろう。
- TF(メイジ):こいつがどれほどなのかまだ見極められていない。だが、メイジシナジーは閾値が下がっていることもあり十分許容範囲だと思っている。ただTFはユニットとして、ダメージが安定せずターゲットも怪しいので……終盤のキャリーとしては信用できないな。
- カルティスト:シヴィアがガリオをバフする……なんてこともできるから、終盤に9カルティストを目指してリロールすることもできる。まだ試せていないので、どれほどのパワーがあるかわからない。
ゴミ
- ニダリー(シャープシューター・ウォーロード):彼女をキャリーにするなんて無理だ。槍を外すことがあるので、ダメージが全く安定しない。
終わりに
このガイドがみんなの助けになれば嬉しいよ! 特定の構成について詳細に話したりはしてないから、何か質問があれば気兼ねなく尋ねてほしい。
Twitch配信もしているよ。無料でコーチングしていたり、ゲームをするときはほとんど配信したりするつもりだ。
https://www.twitch.tv/kevinramen
翻訳元: Challenger 1-Cost Reroll Guide and Comps for Set 4.5
翻訳者: おおきいルル
擦りまくるのでござる。
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コメント
今セット、火力も耐久も全体的にインフレしてるからさっさと★3揃えるのも確かに良いね
中途半端にやってるとテンプレートな6ヴァンガやオレソル砲に沈められるのがオチだし
set3みたいに頭使って配置で返せる場面が少なくて悲しい
ニダリーはゴミ、現実は非常である
ゴールド4まであげて終わり勢だけど、なるほどなあって思いましたまる
5コス移行でええ感じに一位目指せるね
ニダリーは1コストとは思えないほどバカなダメージが出るから強いんだけどな
ダメージ高いけどまず当たらない事が他と比べてめちゃくちゃ多いから強くはない。
お前槍当ててたら勝ってたろってシーンが序盤に何回起こったか思い出してみ?
信用性なんだよな
アーリ砲とは違う外したら終わりなのもよくない
「使いみちがある」と「強い」の区別がつかない人は本当によくいる
bebeの試合でニダリー☆3が1位取ってましたけど…
前と前々のTFTの記事ではニダリーはキャリーにできるって書いてあったけどこの記事ではゴミって書いてある
結局自分しか信じられない
焦点当ててる点が違うからしゃあない。前までの記事はダメージを重要視してるものだし、今回のガイドではスキルが当たるかの信頼性を重要視してる。
特にハイリロールを序盤にするならもっと優れたチャンプが多いので、ニダリーに手持ちの40G近くを全て注ぎ込む恩恵は今TFTでは薄い