Sengoku Gaming VALORANT部門でプロ選手として活躍し、ストリーマーへの転身を発表したZerost。LoLとVALORANTの2タイトルでプロ選手として活躍した貴重な経験を共有していただくために、LoL忍者がお話を伺った。
LoL忍者:Zerostさん、はじめまして!本日は宜しくお願いいたします。
Zerost:LoL忍者さん、いつも楽しく拝見しています!こちらこそ、宜しくお願いいたします。
LoL忍者:以前Zerostさんの歴史を勝手に紐解かせて頂いたことがありまして。その節は失礼しました。
Zerost:いえいえ、結構面白かったですよ(笑) 今日は直接紐解いてくださいね。
競技シーンからの引退とストリーマーへの転身
LoL忍者:選手としては引退し、ストリーマーへの転身を発表されましたね。どういった心境の変化があったのでしょうか。
Zerost:チームの方針もありますが、僕自身がステージを変えて新たな挑戦に取り組んでみたいと思ったことが大きな理由ですね。
LoL忍者:そうなんですね。そもそも、Zerostさんはどうしてプロゲーマーになったのでしょうか。
Zerost:僕はもともとFPS出身で、鉄鬼、AVA、SF2などのタイトルでチームを組み大会などで活動していました。SF2での活動が一区切りついた頃に、ネットで一番古い友人のCerosがLoLに活動の場を移したこともあって、「俺もLoLに移ろうかな」って感じで気になっていたんですよ。
そんな折、DFMの梅崎さんから声をかけていただきまして。DetonatioN Rabbit Fiveの立ち上げメンバーとして、ゼロからメンバー集めなどを含めて活動しました。
LoL忍者:なるほど。その後DFMに移籍して、LJL 2016 Spring Splitでは見事優勝されましたね。スプリット通じての平均キル最多も記録していて、素晴らしい活躍だったと思います。
さて、Zerostさんは一つのチームに長くとどまるというより、さまざまなチームを渡り歩いてきたイメージがあるのですが、どういう理由なのでしょうか。
Zerost:幸いなことに、多くの選択肢をいただくことができたからですね。後はまぁ……チームに「次は他の選手入れるから」と言われたり(笑)
LoLとVALORANTのプロはここが違う
LoL忍者:そうなんですね……(笑)
さて、ZerostさんはLoLのプロ選手としても長く活動されましたし、その後VALORANTのプロ選手も経験された、シーンを見渡してみてもなかなかいないユニークな経験をお持ちの方だと考えています。
LoLのプロとVALORANTのプロは、タイトル以外にどんなところに大きな違いがあるのでしょうか。
Zerost:思いつくままお話させていただくと、まずは活動時間ですね。LoLのプロは基本的にゲーミングハウスにメンバーが寝泊まりして活動しますが、VALORANTの場合は基本的にリモートで、大会前にブートキャンプという形で合宿を行う形が多いです。ただし、来年日本リーグが開始されますので、各チームごとに体制変更があるかもしれません。
次に、VALORANTの国内プロシーンは、SNSやYouTubeなどでの活動がとても盛んですね。各チーム、各選手が積極的に情報発信を行っています。特に、ZETA Divisionさんや、Crazy Racoonさんがシーンのメディア活動全体を精力的に牽引していると感じますね。
LoL忍者:ZerostさんがVALORANTのプロになったらSNSのフォロワーが急速に増えて驚いたと仰っていましたね。
Zerost:そうですね。ただ、これは仕方ない部分もあると思うんですよね。LoLの場合、プロ選手が多く集まるKRサーバーの配信が禁じられていますから。その点、VALORANTは東アジアの強いプレイヤーがみんなTokyoサーバーに集まってくるんですよね。
LoL忍者:日本市場でタイトルの成長を牽引する主要なパワーはストリーミングだと聞いたことがあります。なかなか日本のLoL市場にとってはもどかしいですね。
Zerost:そうかもしれないですね。あと、結構言いにくいですが、LoLの日本サーバーの高レートはなかなかLoLのいい面を伝えにくいというか……まぁその……(苦笑)
LoL忍者:代わりに私が言いましょう!(笑) 素行があまりよろしくないプレイヤーもいますよね。私も何度か泣かされた記憶がありますよ。
Zerost:でも、それってゲームシステムに起因する部分もあると思うんですよね。LoLの場合、悪いデスの仕方をすると敵にゴールドと経験値を与えて、敵が強くなっちゃうじゃないですか。FPSの場合はデスしても直接的に敵が強くなることはありませんからね。
LoL忍者:それで辛くなって、つい乱心してしまうと。そういう部分もあるかのかもしれません。他にはどのような違いがあるのでしょうか。
Zerost:全体的に選手の年齢が若いですね。16歳のプロ選手もいますからね。僕なんかもうおじさんプレイヤーですよ(笑)結構ジェネレーションギャップを感じます。
LoL忍者:プレイヤー層もVALORANTの方が若い印象ですね。ところで、Zerostさんは競技シーンではイニシエーターやセンチネルをプレイしていましたね。サポーティブなエージェントの方が得意なのでしょうか。
Zerost:いや、そんなことは無いですよ。ソロランクなどではデュエリストを好んで使います。
LoL忍者:ということは、チームのことを考えてサポーティブなエージェントをプレイしていたのでしょうか。
Zerost:うーん、というよりもみんなデュエリストやりたがるからですね(笑)「じゃあ余ったやつ俺がやるわ」って感じです。まぁ、おじさんですしね。
コンペティティブでレートを上げやすいエージェントは?
エイムとマクロ、どちらを鍛えるべき?
LoL忍者:なるほど(笑)やっぱりデュエリストは人気なんですね。ソロキューでもデュエリストは人気がありますね。ちなみに、コンペティティブでレートを上げやすいエージェントは誰ですか?
Zerost:圧倒的にジェットとチェンバーですね。開幕ワンピックして数的有利を作るムーブがどのレート帯でもめちゃくちゃ強いです。
LoL忍者:即答でしたね。その2人はそこまで強いのでしょうか。
Zerost:ノーリスクで1回勝負できるというのは極めて強いですね。5v5FPSというジャンルにおいて、この2人のエージェントは壊れているんじゃないかとすら思いますよ(笑)
LoL忍者:私はソーヴァばかり使っていますが、その2人も練習してみます。 ちなみに、ソロランクでレートを上げたい場合は、エイムとマクロのどちらを鍛錬した方がよいでしょうか。
Zerost:エイムですね。連携の取りづらいソロキューだと、マクロはなかなか活かしづらいと思います。ですからエイムをひたすら鍛えて、勝負に負けないようにしたほうがランクは上がりやすいと思います。
LoL忍者:エイム力を鍛えるためにはどんな練習が有効なのでしょうか。
Zerost:デスマッチをやるといいと思います。エイムの訓練にはもってこいですよ。
LoL忍者:ガーディアン縛りでデスマッチをやるとエイム力が飛躍的に向上するとのことですので、私もコンペティティブに行く前によくやっています。
Zerost:ガーディアン縛りのデスマッチはかなり良いと思いますよ! ガーディアンはワンタップできないと咎められる武器なので、強制的にエイム力が向上すると思います。 練習に取り入れているプロ選手もいますね。
LoL忍者:そうなんですね。Zerostさんもコンペティティブに行く前のウォーミングアップとしてデスマッチをプレイしているんでしょうか。
Zerost:いや、僕は一切やらないですね。起きてシャワー浴びて速攻コンペティティブにキューを入れます。
ストリーマーとしての目標は?
LoL忍者:仰っていただいたことの説得力が激減しましたね……(笑) さて、Zerostさんは最近頻繁に配信活動を行っていますね。LoLも積極的にプレイされているのが意外でした。
Zerost:やっぱりLoLはとても面白いゲームですからね。 VALORANTも面白いですが、同じくらいLoLも面白いです。
LoL忍者:配信頻度はどれくらいなんでしょうか。
Zerost:基本的に毎日配信しています。現在はストリーマーとして力をつけていきたいと考え、一生懸命頑張っています。
LoL忍者:毎日配信は凄いですね! 現在の目標はどのようなものなのでしょうか。
Zerost:うーん、同時接続数ですね。僕がどんなタイトルを配信していても、安定して同接1000人は行くようなストリーマーになれればいいなと思っています。
LoL忍者:Zerostさんの配信は私もしばしば拝見していますが、ゲームが本当に上手ですし、飾らないトークもとても面白いので、きっと目標達成できると思います! 最後にメッセージをお願いいたします。
Zerost:楽しい配信を心がけて毎日頑張っています!是非観に来てくださいね!お待ちしてます!
歴史に新たな1ページが加わったでござる。
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コメント
偉大な記事
偉大だぁ…
配信休みゼロ、ストリーマー応援します
ここで名前の伏線が回収されるのか……
偉大なるインタビュー感謝
真の視界を獲得
俺の方がしょうもないから気にすんな
マジかよ…
管理忍「次は他の選手(の記事)入れるから」
どなたか存じ上げておらず、トキシック歯車だと思っててすいませんでござる...
なっつかしいやつ来たな
バロン前のケイトリン記憶に残ってるわ
真の視界を獲得
まああっても良いと思うけどちょっと分量多かったねw
LOL勢へのvaloninjaの宣伝もかねてんじゃね。
valoninjaなんてあったんだ
もっと記事の後にリンク貼るとかしてくれたらいいのに
LOLのまとめブログだしな
>いや、僕は一切やらないですね
すこ
なんかよくわかんないけど、lolのプロの頃からゼロストは不憫そうなほど面白いんだよなぁ
応援してます
valoのチーム紹介動画なのに一人だけカリスタでペンタ取ってたのすき
プロ目線でもKR鯖配信禁止は思うところあるんだなあ
そらあるでしょ
配信出来ればプロやりながらソロQ練習を配信して固定リスナー作って現役引退後もすぐに配信者になる人だっているだろうに
今はKR鯖配信出来ないせいで時間の(質も待機時間も)無駄な日本鯖じゃないと配信出来ないから引退後すぐに配信者になるのも一周遅れ
KR配信禁止にしたメリットがないよな
禁止されたからといって日本鯖でプロがやる訳じゃないんだし 誰にとっても得がない
セロスと小学生みたいな言い合いしながらTFTやってるの好き
どちらのプロシーンも楽しませていただきました、本当にお疲れ様です
トーキョーサーバー熱いやんうらやましい
一方闇のlolな話で涙出ますよ
lolも東アジアのプレイヤーが集まってるやん
マジで草
東アジアどころか東南アジアからもいっぱい来てるわw
valoのプロの試合見てた時に「ゼロスト最強ゼロスト最強」って連投コメ見てゼロストがlolのプロしてる人って知ったのがlolを知るきっかけだったな
短い期間だけの元プロとかと違って本当にちゃんとプロプレイヤーしてたのにネタキャラみたいな扱い受けちゃうところが好きだよ
ライズのRに乗り損ねるシーン(バグ)は
ゼロストの「俺なら乗れてないかもと思って抗議できなかった」って発言まで含めてガチで面白い
これほんと好き
kr鯖配信出来ないってどいう事なんです?
lolのkr鯖は他のサーバーと独立してて、韓国の国民番号がないとログインできないようになってる
LJL選手は特別に練習用にKR鯖のアカウントがもらえるんだけど、このアカウントでは配信しちゃいけないということになってる
ただ世界大会が韓国で開かれたりすると各国選手向けにアカウントが配布されるんだけど、こっちでは配信できるらしい
そんな背景が有るんですね、ありがとうございます
特別に配布されたアカウントじゃないものなら配信出来るんだよね
LJLにいる韓国人選手は自分のKR鯖アカウント持ってるから自分のアカウントなら配信してもいい
低レートならともかく、高レートでもトキシック多いの謎すぎる。
マルチタスクがすごすぎて自制心にリソース回せないから闇のゲームになってるんだと思ってる。
高レートの方がより負荷の高いマルチタスクができるからより荒れやすいし、もともと闇が少ない人はlolやっててもそこまで荒れない気がする。
別に現実でも偉人や高IQに癇癪持ちの割合高かったりするし、謎って程でもない。
トキシックさは上も下も変わらんってだけやろ
日本鯖の高レートみたいな同じ人とばっかり当たる村社会でトキシックさを出してしまうのは自分がやり辛くなるから止めたほうがいいんだけどな
低レートなら色んな人と当たるからよっぽどじゃないと関係ないだろうが
この記事で初めて「VALO忍者」も存在することを認知したでござる
覚書きたああああああああああ
ストリーマーになっても試合中に味方と炊きあってて草
確かによく考えるとlolとvaloっていう同会社別ジャンルをプロ視点で語れるのは貴重な存在