世界王者の足元に忍び寄る財務リスク – T1の決算が示した現実
- 世界的人気チームT1の財務に異変。韓国メディアInvenによると、2024年決算で売上は増加した一方、負債などの悪化が明らかになった。
- 売上はWorlds優勝の影響もあってか、前年比+49%。しかし負債は127%増、負債比率は1,559%に。米子会社への投資も全額減損処理された。
- 海外コミュニティでは「Zeusへのオファーが渋かったのはこれが原因か」「eスポーツチームはどこも赤字」「LECで唯一黒字なのはKC」といった声が上がっている。
世界的人気チームのT1の財務内容に黄信号が灯っているようだ。韓国メディアInvenが報じた。
2024年の監査報告書には、売上の大幅な伸びと同時に、それを上回るペースで膨らむ負債と、投資の実質的失敗が記されていたとのこと。
売上は成長しているが、財務構造にはリスクが潜んでいるように見える。
売上は好調、背景にWorlds優勝の影響か
T1の2024年の売上高は490億ウォン。前年から約49.4%増という大幅な成長を見せた。
主な要因として、Worlds2023の優勝賞金や関連スキン売上の分配があったと見られている。
これにより、ライアットゲームズからの収益だけで前年38億ウォン → 昨年50億ウォンと約31.6%の増加があったと推定されている。
営業損失は88億ウォンと依然として赤字だが、こちらは前年(120億ウォン)から縮小しており、収益性はやや改善傾向にある。
指標で見るT1の財務状況(2024年)
Redditユーザーが簡潔にまとめた指標を以下に整理する。
- 売上高:490億ウォン(前年比+49%)
- 営業損失:90億ウォン(前年比−33%)
- 総負債:370億ウォン(前年比+127%)
- 運営コスト:240億ウォン(前年比+20%)
- 総資本:24億ウォン(前年比−64%)
- 負債比率:1559%(前年:247%)
一見すると売上は順調に伸びているように見えるが、負債や資本の減少、比率の悪化といった数値も並ぶ。
子会社への投資も実質失敗か
アメリカに設立された子会社「T1 Esports US, Inc.」への株式投資も目立つようだ。
こちらは全額減損処理されており、帳簿上はゼロ評価となったとのこと。
eスポーツのグローバル展開の一環と見られていたが、少なくとも短期的には投資の回収が見込めない状況だと言える。
運営費の増加も止まらず
チーム運営にかかるコストも増加傾向にあるようだ。
選手の年俸などを含めた支出は、前年の205億ウォンから244億ウォンへと約19%増加。
これは成績維持のために必要な投資とも言えるが、財務負担とのバランスが問われる局面に来ていると推察されている。
反応
- 数字的には合ってるね。T1の2024年の連結財務諸表をざっと見てみたけど、辻褄は合ってる。
SK Square | Audit ReportSK Square will maximize value for our shareholders through our proven investment capabilities.
T1はSKテレコムの子会社であるSKT Squareが55%出資している合弁事業なんだけど、
2024年の損失を受けて、投資額の評価を47億ウォン分引き下げてた。
これはちょうど、記事に出てた約610万ドルの55%にあたる数字と一致する。
俺はずっと前から言ってるけど、eスポーツで儲けるのは無理がある。
起きてほしくはないけど、いつかeスポーツに流れ込んでた金が完全に干上がる瞬間が来ると思う。
eスポーツ投資のROI(投資対効果)はマジで最悪。
Sentinelsみたいなチームは運営を維持するためにクラウドファンディングみたいな「おいおい大丈夫か?」っていう投資に頼ってる始末なんだ。
しかも、あそこの財務状況は公開されてるけど、ひどいもんなんだよね。
- これがまさに、T1が今シーズンZeusに高いオファーを出せなかった理由なんじゃないかと思う。
現金がとにかく必要で、早く手を打たないとマジで近いうちに潰れるかもしれない。
- T1がすぐに潰れるなんてことはないよ。
他のチームはたぶんもっとひどい。
T1は、まともなスポンサー契約を持ってて、人気と商業性のある選手たちがそろってる唯一のチームといってもいい。正直、eスポーツチームはどこも赤字経営だよ。
- 問題は「潰れるかどうか」じゃなくて、
他のオーナーに売られて、そいつらのしょーもないPE(プライベート・エクイティ)がチームをぶっ壊す可能性のほうが現実的って話。
ローンや売却時の分割払いでビジネスを持ってると、利息って本当に厄介なんだよ。
Zeusに安いオファー出したのがPE系のコンサルだったとしても、正直驚かないね。
PE(プライベート・エクイティ)とは、一般的に、未上場企業に投資して経営に関与し、企業価値を高めたあとに売却して利益を得ることを目的とした投資ファンドのこと。
- 問題は「潰れるかどうか」じゃなくて、
- T1は他の多くのチームより稼いでるかもしれないけど、同時にそれ以上に使ってるんじゃないかな。
Fakerの契約金だけでも相当な額のはずだし。
- まあ、すべてのチームが赤字ってわけじゃない。
Karmine Corpはここ2〜3年、数千ユーロ単位の誤差はあれど、ちゃんと収支を均衡させてる。
でも逆に言うと、ちょっと不安にもなるよな。
もしKCですら儲かってないなら、誰も儲けられないよな。
- ちょっと視野が狭い見方じゃないかな?
たしかに、eスポーツチーム単体で見れば、どこも赤字かもしれない。
でもそれって広告と同じで、単体では利益が出ないように見えても、売上との直接的な因果関係を測れないだけなんだよね。
最終的に重要なのは、自分たちのブランドを世の中に知らしめること。
今のeスポーツって、まさにそういう役割なんじゃないかな。
- もし韓国チームの主な目的がスポンサーの広告塔になることだとしたら、
利益を出さなくても成立するってことなんだよな。
マーケティング費用として処理すれば、それで済む話になる。- それは「たぶん違う」と思う。
Gen.GのCEOが言ってたけど、人気セレブにブランドや会社を宣伝させた方が、eスポーツチームに金を出すよりよっぽどROI(投資対効果)が高いらしい。
財閥系の企業だって、社内の他部署と予算を取り合ってるわけで、出費にはちゃんとした理由が求められる。
だから、eスポーツチームが単なる「マーケティング費用」で済んでるとは、個人的には思ってない。
- それは「たぶん違う」と思う。
- 誰もeスポーツに投資したがらないのには理由がある。
今や金をドブに捨てるようなもんだし、Riotもどう立て直せばいいか分かってない。
たしか以前、「ヨーロッパで黒字なのはKarmine Corpだけ」っていうデータがあったはず。
LECの10チーム中9チームが毎年赤字っていう現状は、今のeスポーツ業界の構造を端的に表してると思うよ。
- じゃあ、最下位のBROだけが黒字ってこと?
- こういうのは、フタを開けてみないと分からないんだよな……。単純な売上とか利益とか、そういう数字だけじゃ見えてこないこともあるし。
Source: T1 reported loss of 6.1M$ at 2024, total liability at 26M$., etc
多事多難でござる。
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コメント
今年のHLEとかはどうやって費用回収するつもりなんだろうか
大本が保険会社とはいえ限度があるでしょ
親会社あるところは安心よ
それこそ広告費で済むからね
会社が儲かって広告出す余裕があるうちはモーマンタイ
リアルスポーツですら大半は補助金とスポンサーでメインで売りあげはサブくらいの割合でやってる
自分でまともな興行するのもむずかしいEスポで独立採算でやっていけるわけないってさんざんいわれてるでしょ
黒字のチームもコスパ運営でRIOTの補助金ありきだろうし
いくらファンが増えても売り上げのメインになるはずの試合のチケット売れないのにどうやって金稼ぐねん
投資とか事業とかいってないで世界中からスポンサー集めるしかないよ