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【LoL】T1のDNAをSHGへ – SHG moment「難しくないと言えば嘘になる。でも、難しいからこそ燃える」

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T1出身の名将moment、LCPで何を証明するのか

世界最高峰LCKで磨いた手腕はLCPで通用するのか。文化の壁とメタの違いに挑みながら、選手を束ねて勝利を設計するSHG momentコーチの革新的コーチングに迫る。

成功体験に縛られない――挑戦者momentの流儀

LoL忍者:momentコーチ、はじめまして。LoL忍者です。

 

moment:知ってる!めちゃ、有名。

 

LoL忍者:光栄です!  本日はよろしくお願いします。

さて、momentコーチといえば、やはり韓国の名門チームT1出身ということに触れないわけにはいかないでしょう。

なぜ韓国を離れ、SHGでコーチをすることになったのでしょうか?

 

moment:私はLoLが大好きですし、自分のコーチング能力に大きな自信を持っています。ですから、その能力が世界のどこでも通用することを証明したかったというのが最も大きな理由です。

 

LoL忍者:なるほど。コーチとしての一番の強みは何でしょうか?

 

moment:きっと柔軟性だと思います。チームの状況や、選手一人ひとりの個性はまったく違います。私は状況に応じて自分のやり方を変えて、最もフィットし、なおかつ、最も結果が出るプランに適宜修正します。自分の成功体験にあまり固執しないので、そこが自分の強みではないかと考えています。

Evi&Marbleのツインスターが照らすSHGの核

LoL忍者:そんなmomentコーチから見て、SHGの強みは何だとお考えですか?

 

moment:2人のスター選手がいることですね。

まずEviさん。日本のLoLファンの皆さんには説明するまでもないかと思いますが、圧倒的な個の力を持ち、経験豊富なレジェンドプレイヤーです。

そしてMarbleさん。とにかくセンス抜群です。恐ろしいのは、まだまだ伸びしろがあること。今後もどんどん成長していける選手だと確信しています。

この2人のスター選手を擁していることが、SHGの最も大きな強みですね。

 

LoL忍者:他の選手についてはいかがでしょうか。

 

moment:ミッドのFATEさんは、非常にゲーム理解度が高い選手です。常に全体観を持ち、状況を俯瞰して試合をリードできる力を持っています。信頼できる選手ですね。

ジャングルのCourageさんと、サポートのGaengさんは、まだ荒削りな部分はありますが、非常に努力家で成長スピードが早い選手たちです。

LCK流からLCP流へ──コミュニケーションギャップとの格闘

LoL忍者:SHGの基本言語は日本語ですし、LCPはmomentコーチにとって初挑戦となるリーグです。まったく異なる環境での挑戦には、苦労もあるのではないでしょうか?

 

moment:そうですね。挑戦には困難がつきものです。苦労がないといえば嘘になりますね。

チームに合流した当初は日本語もままならない状況でしたから、選手たちとの意思疎通は大きな課題でしたね。

 

LoL忍者:今はかなり日本語がお上手になった印象です。

 

moment:ありがとうございます。猛勉強していますし、マネジャーさんがサポートしてくれるというのも非常に大きいですね。

 

LoL忍者:チームの戦略構築についてはいかがでしょうか。

 

moment:当たり前のことですが、私がLCKで培った知見がそのままLCPに通用するわけではありません。それは戦略だけでなく、コーチングの手法やコミュニケーション上の習慣という部分にも表れました。

例えば、構成について。

LCKとLCPの大きな違いは、戦術上の役割レベルでチャンピオンを決めるか、厳密な個体レベルでチャンピオンを決めるかといった点にも表れています。

戦術上の役割レベルというのは、例えば、ロームやチャンスメイクがミッドに求められるメタならライズかタリヤ、ADCにDPSよりも支援が求められるメタならヴァルスかジンと言った具合に、似たようなチャンプのくくりで大まかにドラフトの方向性を決めるイメージです。LCKでは私はこの手法を採用していました。

しかし、LCPでは厳密な個体レベルで方針を決めることが求められます。ヴァルスならヴァルス、ジンならジンのように。これは選手ひとりひとりの責任感や真面目さから来るものだと思います。

 

LoL忍者:なるほど。それはかなり大きな違いですね。

 

moment:はい。加えて、日本人選手たちは非常に謙虚です。これは学ぶべき美徳です。でも、謙虚すぎて自分の意見を言わずに我慢してしまうことがある。それですれ違いを起こしたまま、日程が進行してしまうような状況もありました。

 

LoL忍者:文化の違いかもしれませんね。お互いにフラストレーションを感じたのではないでしょうか。

 

moment:そうですね。でも、それをなんとかするのがコーチの責務です。選手たちとの相互理解を深め、もっとうまくいくやり方を常に考え続けています。

選手視点とコーチ視点が交差するチャンピオンティア評価

LoL忍者:他にはいかがでしょうか。

 

moment:チャンピオンのティアについての理解ですね。私のティアリストと、選手たちのティアリストが異なる場合があります。

例えば、ノクターン。

私の理解では、ノクターンは現在ティアが低いチャンピオンです。

一方で、選手たちは「ノクターンは構成次第では強いのでは」という意見を持っています。

こうした部分で意思統一が難しいことがありますね。

 

LoL忍者:momentコーチは、ノクターンをどのように評価していますか?

 

moment:ノクターンは、多くの条件を必要とするチャンピオンだと考えています。

まず、対戦相手のチャンピオンには機動力や生存能力がないことが重要です。例えばザヤやアジールなどにとって、ノクターンはそこまで脅威ではありません。

つぎに、最初のウルトに失敗すると、その後のリスクが非常に高くなります。また、最初のウルトに成功したとしても、ウルトがクールダウンの間は少数戦で効果的な立ち回りが難しくなります。

また、相手チームが設置した視界を取り除くのも、ノクターンにとっては難しいタスクです。

もしノクターンを取るなら、相手チームの構成をすべて見てから選ぶのが理想的です。1番目、2番目、3番目のピックとしてノクターンを選ぶのは、簡単に対策されてしまうので弱いと考えています。

 

LoL忍者:ティアリストについて見解の相違がある場合、momentコーチはどのように対応するのでしょうか。

 

Moment:チームに合流して間もない頃は、議論が白熱したこともありました。

しかし今は選手たちの意見を傾聴し、できる限り意見を取り入れるようにしています。

 

LoL忍者:LCKは2021年からWorldsで3連覇しています。結果が出ているのですから、世界の強豪チームに勝つためには、LCK流のやり方が最適解なのではないでしょうか。

 

moment:その点では、ご指摘はごもっともだと思います。私はSHGの才能豊かな選手たちを支援し、一丸となって世界で結果を出すためにここに来ました。私の経験をSHGに役立てるために、やり方を柔軟に変える必要があるのは間違いないと考えています。

難しいほど燃える。moment流「楽しむ力」

LoL忍者:まだまだやるべきことは多いといった印象です。

 

moment:そうですね。でも、難しいからこそ面白いんだと思います。LoLも同じです。そう思いませんか?

 

LoL忍者:確かにそうですね! 諦めずに逆転できたときの爽快感は、何物にも代え難いですからね。そういえば、momentコーチが好きなチャンピオン、得意なチャンピオンは何ですか?

 

moment:ジン!

 

LoL忍者:それはどういった点ででしょうか?

 

moment:集団戦が得意だから! あと、他のADCと違って操作が忙しくない!

 

LoL忍者:ありがとうございます。それにしても、momentコーチがこんなに接しやすい方だとはまったく想像していませんでした。T1出身のエリートですから、とても緊張していましたが杞憂でした。

では最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

 

moment:日本のファンの皆さん、いつも応援してくださり本当にありがとうございます。

今はなかなか良い結果が出せず申し訳なく思っています。

SHGというチームは、今過渡期にあると考えています。

必ず強くなって、良い姿をお見せできるようにチーム一丸となって頑張ります。

これからも応援よろしくお願いいたします!

 

管理忍

勝利の瞬間が楽しみでござる。

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