敗戦直後、Mataはドラフト失敗を認め、kkOmaは5対5の弱点を指摘
T1はGen.Gに敗戦。Mataはドラフトの読み違いを率直に認め、kkOmaは5対5での不安定さを課題として提示した。修正は間に合うのか。海外コミュニティの声とともに現状を見ていく。
Mataインタビュー
――今日の試合の総括をお願いします。
Mata: ドラフトの失敗で負けました。選手たちには本当に申し訳なく思っています。
――1巡目でオリアナを開けた理由は?
Mata: オリアナが最上位のピックであることは把握していました。ただ、レッドサイドはBANの自由度が限られるので、どこかの優先権とトレードする方針でした。
――ウーコンとオーロラの意図は?
Mata: こちらがオリアナを渡す代わりに、ウーコンとオーロラでカウンターして主導権を握る想定でした。相手はプロテクトオリアナ寄りのスケーリング構成を組んできて、こちらの読みが外れました。
――サイオン対アンベッサの評価は?
Mata: 現行パッチではサイオンを強いと評価しています。アンベッサもコア1本が揃えばやり返せます。序盤から少数戦が多いメタなので、タイミング次第でどちらも成立します。
――セカンドBANフェーズで多くのADCを狙った理由は?
Mata: すべては話せませんが、相手のサポートとADCのプールに対する優先度とデータに沿ったBANです。
――カイ=サを選んだ理由は?
Mata: バックラインへのプレッシャーが高く、エンゲージコンセプトに合致していました。Gumayusiはカイ=サがとても得意ですし、こちらの構成はダイブが必要でしたので適切な選択でした。
――ポッピーにしてやられた形になりましたか?
Mata: BAN枠が足りない感覚はあり、その上での選択でした。ポッピーBANも議論しましたが、BANするとほかの厄介な選択肢を与えることになるため、トレードオフを取りました。
――Bo1形式でのドラフト所感は?
Mata: 第4シードの私たちは初戦がレッドサイドになることが多く、ドラフトが難しくなっています。まだ2試合残っていますし、勝ち抜ければチャンスはあります。しっかり準備します。
――いまのメタは序盤から中盤が重視されている印象ですが、いかがでしょうか?
Mata: フィアレスドラフトは選手のチャンププールの深さが出るよさがあります。ただBo5でも、ゲーム1でレッドサイドを引いた際の課題は大きいです。ゲームが長引けばソロレーンのスケールや2~3コア時のADCの価値が出るのは同意ですが、このパッチは序盤の少数戦が多く、序盤の強さと構成の完成度が最重要だと考えています
――チームとしてどうレビューしますか?
Mata: 1勝2敗の状況なので、コミュニケーションの質をもっと上げる必要があります。まず1勝をつかむことが重要で、そのために連携の精度を大きく引き上げます。
――チームコンディションはいかがでしょうか?
Mata: 100%ではありません。何人かは体調が万全ではなく、ホテルにこもる生活や、人混み、呼吸器系の不調などの影響があります。ただ、どのチームも似た状況です。体調管理を徹底し、ドラフトに最大限フォーカスしてベストを尽くします。
――最後に一言をお願いします。
Mata: 次の試合が今シーズン最後になる可能性もあります。そうならないよう全力を尽くします。全員がすべてを出し切ります。個人的にも今日はうまくできませんでした。改善して臨みます。
kkOmaインタビュー

――Gen.G戦の戦略はどのようなものだったのでしょうか?
kkOma: サイドレーンを起点に有利なポジションを確保する狙いでした。5対5の集団戦で、我々が時折苦戦する場面があるので、そこを補完していく計画です。今のパッチでは、メタとT1双方に合うスタイルを素早く見つける必要があります。
――ズバリ、敗因は?
kkOma: 相手に比べて、この試合は逃げ道があまり多くありませんでした。序盤から落ち着いて進められる状況ではありませんでした。この敗戦を糧にして、速やかに調整します。
――パッチへの想定と現実のギャップはありますか?
kkOma: 5対5のにらみ合いではトップが安定に寄与できますが、開始直後からレーンスワップや序盤の少数戦にまず目を向け、そのうえでチームプレーとマクロを磨いていく必要があります。
まだ最後の一枚ではありませんし、命綱が切れたわけでもありません。試合は残っています。この大きな敗戦で、直すべき点がむしろ明確になりました。私は前向きです。選手たちには十分な力があります。修正して結束できれば、良い結果を出せます。
試合が一つも残っていないときに初めて終わりです。我々にはまだ試合があります。だから本当に終わりではありません。今日は物足りない内容でしたが、最後の瞬間まで取り組み、この敗北を踏み台に変えます。引き続き応援をお願いします。
反応
- まあ少なくとも、責任は取ってるってことかな。
- 良いコーチは、たとえ自分の責任でなくても敗戦の責任を引き受ける。一般論としてね。
たとえ責める理由があっても、公の場で選手を悪者にするとチームのメンタルと自信を傷つけるだけ。MataがGumaのカイ=サ通算10勝19敗を優秀と言ったのはおかしく見えるかもしれないが、発言としては正しい。
選手を責めるのは、閉じた場での非公開の会話に限るべきだ。
- 良いコーチは、たとえ自分の責任でなくても敗戦の責任を引き受ける。一般論としてね。
- なんでT1はGumaがカイ=サのときいつも負けるんだ? Gumaがカイ=サ下手ってわけでもなさそうなのに、カイ=サだと不思議と毎回どこかで負け筋を引いちゃう。
- T1ははADCが敵にダイブする形に慣れていないんだ。
それに、ADCを守る動きにも慣れていない。トップやミッド、ジャングルの面倒はよく見ているのにね。
T1がちゃんとADCを守ってカバーしているのは、ボットレーンのレーニング中くらい。レーン戦が終わると、Gumaはほぼ単独で、味方のケアは最小限になる。 - T1はGumaを囮にして勝つ試合が多い気がする。Gumaが十分にヘイトを集めて残りの味方がクリーンアップするか、あるいはGuma本人が個人技でひっくり返すかのどっちかだ。
- T1ははADCが敵にダイブする形に慣れていないんだ。
- MataがGumaのカイ=サに言及したのは、ADCとしてのGumaにとって必要なメンタル面の救いになったと思う。選手は自分のチャンピオンごとの勝率やできることを把握しているし、勝率の話題はいつもついて回る。まるでカイ=サだと毎回スローしているかのように語られがちだ。
でも昨日は、Gumaはちゃんとゴールドリードを作れていた。それでも結局のところ、GumaもそうだしT1全体としても、カイ=サを最大限生かし切れていないんだよね。
3年前にNemesisがGumaは素晴らしいADCだと言っていたんだけど、その頃のGumaは実際にカイ=サでリフトを支配していたんだよ。
Nemesisは元Fnatic、現Los Ratonesのミッドレーナー。- Nemesis本人が、Gumayusiに関するRedditの大半の意見にはまったく同意できないと言っているね。今でも彼はGumayusiが抜けて一番のADCだとNemesisは考えている。「Gumaはカイ=サが下手」と言っている連中には吐き気がするとすら言っている。
うまくいかなければもう一回さ、でござる。
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