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【LoL】Worldsメタ解剖 サポートはリデンプション ジャングルはフルクリアの理由

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Worlds2025、プロシーンメタに隠された勝つための秘策とは

ベスト4が決まりつつあり、ますます盛り上がりを見せるWorlds2025。今回は、いつも良質な動画でソロキュー戦士を支えるCoach Rogueの動画より、Worlds2025のメタに隠された「勝つための戦略」を紹介する。ソロキューでランクを上げたい人も必見だ。

アタカンを制するものは試合を制する

  • アタカンは勝敗を決める:Worlds 2025の観測では、確保側勝率87%
  • 分岐点は20分:アタカン出現(20:00)に向けた準備精度が勝敗を左右。
  • 徹底最適化が常識:プロはリコール計画・視界・ウェーブ管理・合流導線・アイテム完成を20分基準で揃えている。

Worlds2025のこれまでの観測によると、アタカン確保側の勝率は87%と圧倒的な状況にある。つまり、アタカンを取ることがほぼ勝利に直結するため、アタカン出現時の20分に向けた準備をいかに緻密に整えられるかが勝敗の分岐点となる。

プロチームたちは、この20分のアタカンファイトに向けて、リコール計画、視界の確保、ウェーブ管理、合流導線の設計、アイテム完成のタイミングなど、あらゆる要素を最大限に最適化している。

以下ではサポートとジャングルの最適化を整理した。

サポートはなぜリデンプション一択なのか?

  • 20分前後の期待値最大アイテム:アタカンファイト前後の完成アイテムとしてリデンプションが最有力(範囲回復+敵ダメ、長射程・地形越え、長期戦適性&ミス耐性)。
  • プロの運用軸:20分完成を逆算し、ピット内外のゾーニングや兵站維持で長期戦をも制する設計。
  • 使い分け指針:ゴールド以下→素材が強いソラリ先行が安定。マスター以上/連携取れる環境→リデンプションが有力(重傷が厚い場合は再検討)。

サポートにおけるリデンプションの選択理由は、プロたちがほぼ一様に認める戦略的な深い洞察に基づいている。20分のアタカン前後で最も期待値の高い完成品として、リデンプションは特別な位置を占めている。現実的には20分時点ではファーストコア完成と素材1個が標準的な状況であり、「その1本」で集団戦の期待値を最大化することが重要な戦略となる。

では、なぜリデンプションの期待値はもっとも高いのか? リデンプションの強みは具体的に複数の側面に表れている。

まず、範囲回復と敵へのダメージを同時に与えられるため、単純に当てるだけで最低限の戦術的仕事が成立する。回復によって兵站を押し上げ、チームの前進を後押しできるのだ。

また、長射程かつ地形を越えた運用が可能で、アタカンピット内外の味方に届きやすく、入口やチョークポイントに先置きしてゾーンを作ることもできる。最悪、サポートが遠く離れていても仕事ができるのが、リデンプションの大きな強みだ。

さらに、長期戦への適性も高く、当て合いが続く場面で価値が積み上がり、2周目の発動も狙える。加えて、ソラリのロケットは一瞬の押しどころを外すと価値が極端に下がるが、リデンプションは価値が完全にゼロになりにくいミス耐性の高さも大きな利点である。

ただし、ソロキューではソラリのロケットが依然として人気であり、これには明確な理由がある。ルビークリスタルやクロースアーマー、ヌルマジックマントなどの素材が序盤買いやすい上にレーンでも効果を発揮しやすいこと。序盤の少数戦が多いソロキューでは安定した性能を発揮できる。また、味方が散りがちなソロキューでは、リデンプションの範囲回復効率が低下する側面もある。

使い分けの目安は比較的単純で、ゴールド以下のランクではソラリのロケット先行が安定している。マスター以上の高ランクや連携しやすいプリメイドでは、20分完成を見据えるとリデンプションがより有力な選択肢となる。ただし、相手チームが初撃バーストに依存するような特殊な状況では、ソラリのロケットの価値が再び高まることにも注意が必要だ。

ジャングラーはなぜフルクリアばかりなのか?

  • サイクル設計が肝:1巡目フルクリアでモンスター再湧きを整え、2巡目終盤=5:00ドラゴン、3巡目=8:00ヴォイドグラブに自然同期。
  • 機会損失ゼロ化→19分先着:オブジェクト前に自陣キャンプを空にしてロスなし。19分最終リコールでコア1本+コントロールワード確保→リバー先着し、アタカンの視界・位置を握る。
  • 早ガンクは罠:序盤に動線を崩すとサイクル破綻→未処理キャンプ発生→二択強要。19分の余白が消え、20分アタカンに最大戦力で入れない。

ジャングラーが序盤ガンクを控え、フルクリアに徹する戦略には、綿密な計算と深い戦術的意図がある。オブジェクトタイマーと完璧に噛み合わせることで、1巡目のフルクリアによりモンスター再湧きサイクルを戦略的に設計できる。具体的には、2巡目終盤に5分ドラゴン、3巡目に8分ヴォイドグラブと自然に同期させることができるのだ。

この戦略の核心は機会損失をゼロにすることにある。オブジェクト直前に自陣キャンプが湧いていない状態を作ることで、ドラゴンなどの中立に触れても裏で失うものがない、つまりロスのない状態をつくることができる。さらに、19分前後の最終リコールを調整することで、ファーストコア完成とコントロールワードの確保、リバーへの先行到達が可能となり、アタカンファイトに向けた決定的な視界と位置取りを実現できるのだ。

一方、早期のガンクには重大なデメリットが存在する。初期段階でルートを崩してしまうと、丁寧に設計したサイクルが完全に破綻してしまう。その結果、中立オブジェクト出現前にキャンプが残ってしまい、選択肢を二択に限定されてしまう。突き詰めるとアタカン出現前、19分時点での戦術的余白が消失し、20分のアタカンに最大戦力で臨むという本来の目的を達成できなくなるのだ。

具体例:ジャングルクリア2巡目(ドラゴン同期を作る帯)

  • 4:20:最初のキャンプが再湧き
  • 4:40:次のキャンプが再湧き
  • 5:00:さらに次のキャンプが再湧き/ドラゴン初湧き
    ここまでに(ほぼ)フルクリアを終え、自陣ジャングルを「再湧き待ち」にしておく

⇒ 5:00〜の最初の1分を使ってドラゴンに触れる(裏に生きている自陣キャンプ=取り逃しが無い)

具体例:ジャングルクリア3巡目(ヴォイドグラブ同期を作る帯)

  • 7:00:グロンプ再湧き
  • 7:20 → 7:40 …:20秒刻みで他キャンプが再湧き
  • 8:00:ヴォイドグラブ初湧き

⇒ 自陣は再湧き待ち=ヴォイドグラブに触ってもロス無し

ソロキューに活かせそうなことまとめ

  • サポート:ゴールド帯のソロQなら、1手目はソラリのロケットが安定。ソロQはカオスで序盤から殴り合いになる。フォビドゥンアイドルみたいな微妙な素材を抱えたまま序盤戦に巻き込まれるのは避けたい。ソラリのロケットの良いビルドパスの恩恵を取る方が安定する。高レートやプリメイドでの連携なら話は別でリデンプションが生きる。
  • ジャングラー:味方のPingはミュートにしてキャンプを殴ろう。フルクリアを完璧に同期させて最初の2つのニュートラル(ドラゴンとヴォイドグラブ)に重ねる。そうすれば中盤で無敵感を得られる。
  • オブジェクト:アタカンを最優先。ルールはシンプル。アタカンを取ればだいたい勝つ。取るためにできることは何でもやろう。

Coach Rogueについて

この動画の作成者であるCoach Rogueは、元プロプレイヤーとして7年間にわたりリーグ・オブ・レジェンドの競技シーンで活躍し、現在はフルタイムのコーチ兼コンテンツクリエイターとして活動している。

すべてのランク帯(アイアン〜チャレンジャー)に対応した個人コーチングを行っており、その実績と指導内容は、約1,000時間以上におよぶPatreon上の録画アーカイブにまとめられている。これらのセッションはロール別・ランク別に整理されており、プロチームへのコーチングセッションも含まれている。

YouTubeでは、実戦で役立つマクロの知識やメカニクス、コンボをわかりやすく紹介しており、今回の記事もその動画からの内容をもとに構成されている。詳細なコーチング情報などは、Coach Rogue氏のYouTubeチャンネル
および動画概要欄のリンクから確認できる。

 

管理忍

アタカンのためのワードは買ったかん?でござる。

 

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コメント

  1. このシリーズかなり助かる
    有益情報サンキュー