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【LoL】FNC Adam「ヨーロッパにもアジアと渡り合えるトップレーナーがいることをWorldsで知らしめたい」

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LEC Summer 2021 Week 6

以下、Esports News UKより、Fnatic Adamへのインタビューを紹介。

Interview with Fnatic top-laner Adam: 'I want to go to Worlds directly this season, and show the world there's a top-laner in Europe that can match all the legends in Asia' - Esports News UK
Image credit: Lolesports Flickr

――まず、あなたの経歴とプロ選手になった経緯について聞かせてください。聞くところによると、フランスでは医学を学び、医者になりたかったそうですね。そこからプロの選手になるまでの経緯を教えてください。

 

Adam:僕は子供のころから、ずっと医者になりたいと思っていたんだ。医療系の大学に入るために高校に進学して、自分の人生でやりたいことに自信を持っていた。でも、大学に入学にする頃には、既にチャレンジャーになっていたんだ。

ある日、友だちから「Twitterでチーム探しをしてみたら」って言われたんだ。それで、「よし、やってみよう」と思って、Tweetしてみた。そうしたら、あるチームのCEOから「うちのチームに入らないか」と連絡があったんだ。そこから始まった。今の所、活動は順調に来ていると思う。

また、医学の勉強は10年ほどかかる。もう一度始めることもできるけど、選手としてのキャリアが充実していれば、医者になるために10年もかけるのはちょっとなって思う。だから、今はそれほど現実的に考えていないね。

 

――LECやFnaticには慣れてきましたか? 予想通りだったでしょうか、それとも多くのプレッシャーがあったでしょうか。

 

Adam:Fnaticのオファーを受けることを決めた時、スクリムや公式戦で何を期待されるかは既に認識していたと思う。今のところ、LFLと比べてそれほど大きく変わっていないと思う。

LFLはフランスのLoLリーグ。

試合のせいでプレッシャーを感じたくないんだ。これはKarmine Corp(KCorp)にいたときも同じだった。プレッシャーに左右されてベストなパフォーマンスを発揮できないというのは、二度と感じたくないことだね。

LECが始まってから、最初のMisfitsとの試合では負けてしまったが、Viegoで本当にアグレッシブにプレイできたし、ベストな状態でプレイしたいと思っていた。LECの初戦であることは気にしていなかったよ。まぁ、多少は気にしていたけどね。気にしないようにしようと思った。相手が誰であろうと、ただ自分のベストを尽くしたかった。毎回最高のプレイができるようになりたいね。

 

――Fnaticに加入したからには、コンテンツ制作もやらなければいけませんね。FnaticのLoLコンテンツマネジャーであるPete Nguyenさんに、ダリウスの使い方を教える動画を見ましたよ。楽しんでいますか? LECの初戦で勝てなかったので、PeteさんにBMWをプレゼントしてもらうことになったのでしょうか。

 

Adam:正直言うと、それほど多くのコンテンツの日があるわけじゃないんだ。「Fnatic Teaches Noob」シリーズと、たまにチームコンテンツをやるくらいで、コンテンツの日のときは、全体的にチームとしてかなり楽しんでいると思うよ。選手同士の関係を築き、絆を深めることは、チームとしてとても重要なことだと思う。そうすることで、みんながお互いに気持ちよく過ごせるようになると思うんだ。

 

――Worldsで優勝したら、BMW以上のものが手に入るでしょうね。

 

Adam:そうだね、そう思うよ!

 

さて、Adamは凹んでいる仲間を勝たせることができるのか、それともPeteはどうしようもないハードスタックなのか?

 

――Kamine Corp時代は、自宅で身近な友人や家族と一緒でしたが、ベルリンに移住してきていかがでしょうか。友人や家族に会えないことにどう対処しているのでしょう。

 

Adam:もちろん、家族には会いたいね。LFLが始まった当初は、僕は実家からプレイしていたんだけど、家族は僕が何をしているのか知らなかった。家族にLoLをやっていることを話したくなかったんだ。何でなのか分からないけど……多分、家族に迷惑をかけたくなかったんだと思う。

あと、LFLの最初の頃は、味方の声がちゃんと聞こえるよう、家族に「あんまりうるさくしないでね」とお願いしたりしていたよ。

それで、3月末頃、LFLのプレーオフの少し前だったかな。もうレギュラーシーズンを1位で終えたので、パリのアパートに引っ越すことにしたんだ。一人暮らしをするのは初めてだったし、ガールフレンドも一緒に住むことになった。その2ヶ月後には、KCorpでEUマスターズを制覇して、Fnaticから「うちのチームに来て欲しい」とオファーがあった。あっという間の出来事だったよ。3月に実家を出て、5月にはベルリンにいた。すごいことだよね。

 

――ちなみに、Fnaticと契約することになったとき、ご両親の反応はいかがでしたか? ヨーロッパ最高のレベルでLoLをプレイすると伝えたと思いますが。

 

Adam:両親にはあまりLoLの話をしなかったんだけど、LFLで優勝してからは、僕のことを話題にしたニュースがちらほらでてきたから、少しずつ興味を示すようになってきた。僕がFnaticに行くというニュース記事も出ていたし、お金も絡んでくるからね。当然、息子のことで具体的なことがあれば、少しは興味を示すよね?(笑)

具体的に何をしているのかは知らないけど、お金が動くことは知っていたから、今回の移籍は両親にとって大きな意味を持つものだったと思う。その時初めて、僕は両親に、LoLとは何か、僕の仕事とは何かを説明しなくちゃならなかったんだ。それからというもの、お父さんは2ヶ月間ずっとLoLに関する記事を読んで理解しょうとしている。お母さんも同じさ。今じゃ、僕が何をしているのかを理解して、週末のLECの試合をすべて見ているんだから、本当に不思議なものだよね。

僕の両親は本当に僕のファンでいてくれて、たくさん応援してくれるんだ。僕のTwitterをフォローしてくれたり、試合後にメッセージを送ってくれたり。もう最高だね!

 

――それは本当に嬉しいですね。Adam選手がLFLにいた頃は、NuclearintやSLTがLECに移籍したり、JustJonコーチのようにイギリスの才能がLFLに移籍するなど、ヨーロッパ最強の地域リーグだという評価が多かったですね。Adam選手はLFLについてどう思いますか?

 

Adam:僕も、LFLは未だにヨーロッパ最強の地域リーグだと思っているよ。LFLには多くの外国人選手もいるし、各チームに超豪華なロスターが揃っていて、競争も激しいんだ。LFLは試合のレベルも高いと思う。

フランスのLoLのエコシステムは、新人プレイヤーに適した特徴があるんだ。天性の才能と野心を兼ね備えていて、上達したい、うまくなりたいと思っているプレイヤーに適している。また、フランスのファンベースはとても大きくて、僕がLECに参加したのも、そのためなんだ。

僕はKCorpに参加して、かなり良いパフォーマンスができて、多くのフォロワーを獲得できた。僕の配信の成長はとても大きかったよ。フランスのコミュニティでは、選手を大々的に宣伝することができるんだけど、これは選手たちにとって本当に有益なことなんだ。僕の場合、LFLで得た期待がとても役に立ったと思っている。

ちなみに、僕は2020年1月にフランスの3部リーグから始めた。その2ヶ月後に3部の大会で優勝したら、2部のチームから連絡があって、うちにこないかって誘われた。その後、2部リーグで丸1年過ごし、3位になったことでLFLに入ることができた。KCorpがLFLに向けて僕をチームに残留させてくれたから、僕は何もしなくてよかったんだ。それに、KCorpはめちゃくちゃ盛り上がっていて、配信だと毎回ピーク時に10万人の視聴者がいるんだ。

フランスの人口は6706万人 (2019年)。Google

フランスのシーン、フランスのコミュニティ、フランスのエコシステム……フランスのすべてが、プレイヤーとその発展にとって、本当に、本当に素晴らしいものなんだよ。

 

EU Masters決勝のピーク時の視聴者が約34万人であることを伝えるTweet。

 

――EU Mastersの盛り上がりは確かに本物でしたね。Adam選手がKCorpから去ってから、あまり時間が経っていませんが、まだ連絡を取り合っていると聞いています。トップレーンにCabochard選手がいますが、どう思われますか? 今も選手たちと連絡を取り合っているのでしょうか。

 

Adam:機会があればKCorpの試合を観ているよ。今でもLFLで1位をキープしていて、本当にいいチームだから、嬉しいよ。でも今は問題を抱えているようで、ちょっと大変かもしれないね。

KCorpのドラフトを分析してみると、今のメタに適応しきれていないように思える。ちょっと時間が必要かもしれないね。この問題を乗り越えられれば、LFLで1位になって、EUマスターズで大暴れできると思う。最高のパフォーマンスを発揮すれば、今の所、他のどの地域リーグにも勝てると思うよ。

このインタビューはLFLレギュラーシーズン第6週〜第7週の間に行われた。

 

――KCorpでは誰と一番仲が良かったのでしょうか。

 

Adam:今はあまり話をすることもないけれど、たまにみんなのTweetに「いいね!」したりしている。今はFnaticだけど、みんなとのつながりを大切にしたいと思っているよ。他のチームに参加しても、みんな友達だし、みんなが大好きだし、忘れないことが、僕にとってはすごく大事なことなんだ。チームの中で一番話をしたのは、やっぱりCinkrofだね。

Cinkrofは、LoLのプロプレイヤー。ポーランド出身。1997年生まれ。

 

――Fnaticのファンベースも大きいですが、KCorpのファンベースである、KCorp UltraやBlue Wallは、SNSでは本当に素晴らしいものです。彼らがいないと寂しいのではないでしょうか。

 

Adam:もちろん、彼らが恋しいよ。恋しいんだけど、実はUltraの人たちは今でも僕のTwitterをフォローしてくれているし、僕の配信も観てくれている。Fnaticで新しいファンベースができて、KCorpのファンベースと混ざることで、全体的なファンベースがさらに大きくなるのは、とても素晴らしいことだよね。

 

ここで一言。ありがとう!

 

――春にEU Mastersの決勝でBT Excelと対戦しましたが、NLCについての見解をお聞きしたいです。NLCの強みはなんだと思いますか? また、この夏のEU Mastersでは、NLCの他のチームが決勝に進出し、優勝すると思いますか?

NLCは、北欧のLoLリーグ。

 

Adam:そうだね……NLCに関するTweetはほとんど見かけないね。僕にとっては、あまり注目度が高くない大会だね。NLCで僕が知っているのは、BT Excelと、Fnatic Risingだけだ。正直なところ、リーグで何が起こっているのかさえ知らない。というのも、チームが勝利について話したりしているのを、Twitterでほとんど見かけないからね。

NLCは、ヨーロッパ地域リーグの3番手、4番手のような存在であるべきだと思う。僕にとっては、NLC、SuperLiga、Ultraligaは良いものだなっていう認識はあるけど、LFLや、Prime Leagueほどではないと思っている。

LVP SuperLigaはスペインのLoLリーグ。UltraligaはポーランドのLoLリーグ。Prime LeagueはドイツのLoLリーグ。

――それは少し残念ですね。では、移籍についてお聞きしたいのですが、Fnaticへの移籍前に、KCorpのスタッフは協力的だったでしょうか。

 

Adam:それほどでは無かった。Fnaticに行くことは、僕自身の選択であり、それを伝えた時点で、何が起こるかは分かっていた。最も重要なのは、KCorpが僕の決断を尊重してくれたことだ。僕がFnaticに行きたいと言った時、彼らは僕がFnaticに行くためのできる限りのことをしてくれたんだ。契約上、僕を引き止めることもできたし、Fnaticのオファーを断ることもできたはずだけど、そうしなかった。KCorpの理念のひとつに、より高いレベルを目指す選手を決して邪魔してはならないというものがあるからなんだ。

KCorpは組織としてLECに選手を送り出したいと考えており、送り出した選手を誇りに思い、育てた選手を誇りに思ってくれる。それで、僕を送り出してくれたんだ。

LFLの最初の頃は、KCorpにとても助けられた。初めてのプロの仕事だったから、慣れるまでに時間がかかった。ストレスもあったし、今みたいには行かなかった。でも、スタッフや選手たちが僕を信じてくれたから、安心して試合に臨むことができた。

 

――Strikerコーチ(KCorp)と、YamatoCannonコーチ(Fnatic)はどう違うのでしょうか。

 

Adam:YamatoCannonコーチは全然違うと思う。YamatoCannonコーチはいつもスピーチをするタイプのコーチで、すごくモチベーションを高めるスピーチをする。Strikerコーチはあまりスピーチをしないけど、他の方法で選手達をやる気にさせてくれる。ゲームの理解度という点では、2人は似ていると思う。選手への接し方は全然違うね。僕に言えるのはこれくらいだね(笑)。

 

――正直に話してくれてとても嬉しいです。Adam選手の長期的目的がLEC優勝とWorlds優勝であることは知っていますが、選手としての個人的な目標についてもお聞きしたいです。ファンの目にどのように映りたいと思っていますか。世界最高のトップレーナーになりたいのか、それとも、それ以上のものになりたいのでしょうか。

 

Adam:今のAdamくんは、今シーズンのWorldsに直行したいと思っているようだね。そして、アジアのレジェンダリーな選手たちに匹敵するトップレーナーがヨーロッパにいることを、世界に示したいとも思っているだろう。アジアの選手とも互角に渡り合えるヨーロッパ最高のトップレーナーとして人々に記憶されること。これが僕の夢なんだ。

 

G2との戦いはまだ終わっていないぞ。JackLinksが選んだMVP、Adamの激ヤバパフォーマンスを振り返ってみよう!

 

――Fnaticが今年のWorldsに出場して、中国に行けたとしましょう。その際、どのチームやトップレーナーと対戦したいですか?

 

Adam:そうだね……FPXのNuguri選手や、RNGのXhaohu選手と戦ってみたいね!

 

管理忍

2001年生まれでござる。

 

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コメント

  1. 人口は正義というかLECの強みは下部リーグの充実さにあるよね
    毎年期待の新人が出てくるような下地が出来てる

    10
    • LPLも3部リーグぐらいまであって、
      ずっと1部のスタメン張ってきた人の代わりに元2部の選手とか出てきて
      ワールドクラスのレーナーとわたり合ったりしてるし、
      1部リーグで新人が活躍できるのはそういう下部リーグや組織が充実してるからなんだなと思う。

  2. 調子さえ取り戻せばアジアの前にまずWunderがかなり高い壁だぞ

  3. LECの下のフランスリーグにすら3部リーグがあるのか…
    せめてLJLも2部リーグが機能するようになって欲しい

  4. トップリーグじゃない下部リーグによるトーナメントがこんなに盛り上がってるのがサッカーで下部リーグ運営まで慣れている欧州らしいと思う
    中国韓国北米にも2部リーグと下部組織セミプロ混合トーナメントがあるけどEUM程の盛り上がりは得られていない

  5. ソロキューで100位内になれないやつがヌグリやらシャオフーの名前出したらダメだよw

    • ソロQのランクなんて指標でしかないから。wonderもほとんどソロキュー回さないし