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【選手紹介】LCK 2025シーズンで注目すべきニューカマー3選

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激動のロスターチェンジ

先日、World Championship 2024が幕を閉じ、2025シーズンに向けて世界中のチームがロスターの再編に動き出している。その中で、名実ともに世界最高峰のリーグであるLCKでも、多くのメンバーが入れ替わった。

今回の記事では、すでに広く知られている選手ではなく、まだあまり有名ではないものの、注目せざるを得ない選手たちをピックアップ。以下の3選手を取り上げる。

  • Gen.G Duro
  • Dplus Siwoo
  • Freecs Berserker

この記事で紹介した新たなニューカマーに注目することで2025シーズンのLCK観戦がより一層楽しめるはずだ。

Gen.G:Duro – 知性を持った頭突き恐竜

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まず紹介するのは、Gen.Gに新たに加入したサポートのDuro。彼のプロキャリアは2021年に始まり、今年の夏にFearXでLCKデビューを果たすまでの約3年間、アカデミーチームで経験を積んできた。

Duroの最大の強みは、驚異的なフィジカルを活かしたエンゲージプレイだ。

特にアリスターやレルなどのエンゲージ型チャンピオンを得意とし、レベル2時点での果敢なフラッシュインや、集団戦での「本当にそれで大丈夫なのか?」と疑いたくなるような大胆な動きで、ボットレーンやチーム全体を勝利に導く。

下記動画の8秒で見られる、アイバーンのフラッシュに対して超反応でフラッシュを合わせ、ノックアップを決めるシーン。この一瞬のプレイだけでも、彼の卓越したフィジカルの片鱗を感じることができるだろう。

LCKの元プロで現在はコメンテーターを努めているCloudTemplarは、彼のアリスターを「まるで頭突き恐竜が脳みそを装着したみたいだ」と述べており、Duroのとにかくエンゲージを繰り返すアグレッシブスタイルを評価している。

頭部にとても硬い骨を持ち、頭突きで縄張りを争っていたとされる頭突き恐竜(パキケファロサウルス)とDuroのプレイの代名詞とも言えるアリスターの、Wスキルのモーションが頭突きであることをかけたとても面白いジョーク。
Duroがいくら素晴らしいプレイヤーだといっても、LCKデビュー半年という短さでのGen.Gへの加入、そして歴戦の最強クラスADCであるRulerとデュオを組むなど荷が重いのではないかと思った人も多いかもしれない。しかしGen.Gは過去、常に最下位付近で低迷していたチームに所属していたDelightを引き抜き、その年の最初のLCKで優勝を果たしているほどスカウティング能力に定評がある。
そのGen.GがDuroを選んだということは、フィジカルは申し分ないということだろう。
もちろん大きなプレッシャーに追われ、最初はうまく実力を発揮できないこともあるかもしれないが、超アグレッシブなDuroとLPLから帰ってきたRulerのボットレーンに大きな期待を寄せたい。

Dplus KIA:Siwoo – 最年少のソロキルマシーン

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Siwooは、現在17歳のトップレーナーで、約2年前にキャリアをスタートさせたばかりの超若手プレイヤーだ。彼はDplus AcademyからChallengers、そして1軍への昇格と、一貫してDplusに所属し成長を続けてきた。

彼は2024シーズンのLCK第2部のLCK CL Summer2024にて、当時16歳ながらAll-CL Teamに選出、チームとしてもSpring Summer共に準優勝を成し遂げる。

そんなSiwooは圧倒的なレーンの強さとキャリー力でランブル、ヨネ、グウェンやジャックスなどの、キャリーチャンピオンを好んでピックし、レーニングから対面との格差を分からせ試合をキャリーするスタイルが特徴的なプレイヤーだ。

そして彼はLCK CL 2024 Springではなんと37回ものソロキルを達成している異次元のフィジカルを持つ。この記録はLCK CL 2024 Springでは、計59マップをプレイしたので2試合に1回以上はソロキルをしている計算だ。

普段プロの試合を観戦している方はご理解いただけると思うが、プロシーンでの試合は、ソロランクとは違い、ソロキルが滅多に発生しない。その上でこのソロキル37回という数字はとてつもない成績なのだ。

エイトロックスでペンタキルも達成する快挙も。

Siwooは2025シーズン、ベテランのShowMaker、Aiming、BeryLそして、去年Siwooと同じようにDplus Challengersから昇格し、好プレイを残したLucidと共に戦う。

LCK CLにて圧倒的な爆発力を見せたSiwooがこのチームでどのように機能するか注目だ。

Kwangdong Freecs:Berserker – NAのNext Gumayusi

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最後に紹介するBerserkerは、ルーキーとは言えないかもしれないがLCK初参戦かつ個人的に大注目の選手なので紹介する。

Berserkerは2020年、T1Academyからプロキャリアをスタートさせ、Zeus、Oner、Delightなどの錚々たるメンバーとT1Academyのチームメイトとしてプレイしていた過去を持つ。

2021年、メンバーの殆どがLCK1部に移籍してしまうものの、新たに発足したLCKの2部チームが優勝を争うLCK CLのSpringシーズンではグループステージ1位、プレイオフでも無敗で優勝を成し遂げ、ファンからは「Next Gumayusi」と称されるほどのキャリー力を見せた。

なお、この時のチームメイトであるRoachはT1のコーチとしてWorlds2023、2024の優勝に貢献、同じくチームメイトのMowgliもDRXのコーチとしてWorlds2022を優勝、現在もHLEのコーチを務めるなど、この時のチームメイトは名コーチになったプレイヤーが多い。

そして2022年、新たにCloud9のヘッドコーチとなったLSからのオファーによりBerserkerは、韓国から遠く離れた北米の地にて、Cloud9のADCを務めることとなる。

LS(LastShadow)とはアメリカ出身のコーチ、キャスター、コンテンツクリエイター。2022年、Cloud9のヘッドコーチとなったLSは、ミッドアイバーンなどの独特のバンピックを披露したが、チームとは上手くマッチせずわずか2ヶ月での解雇となった。
Cloud9に加入したBerserkerはルーキーながら、すぐに実力を発揮して地域最高のボットレーナーの一人として頭角を現した。加入した2022年から今に至るまで、全てのスプリットでAll-pro Team入りを果たし、ルーキー・オブ・ザ・イヤーでは準優勝(Jojopyunに敗北)。そしてLCS Summer2022では、Cloud9を2013年以来初のLCS Summer優勝に導いた。
そして彼のNAでの功績が評価され、2025年からFreecsに加入し彼の地元、韓国にてとうとうLCKに参戦する。

Berserkerは何よりもアグレッシブなプレイスタイルが光るプレイヤー。

チームが不利な状況に陥っても前に出てキルをもぎ取ってしまうこのプレイは彼の高いハンドスキルとアグレッシブさの証明になるだろう。

 

彼はゼリやドレイブンなどの高いプレイスキルを要求するチャンピオンを得意とし、特にゼリでは3回ものペンタキルを達成している。

反対に彼の弱点として挙げられるのは、チームをキャリーしようとしすぎるのか、それともリミットテストの結果なのかは定かではないが、無理に前線を張った結果、不必要に倒されてしまう場面がある点だ。

しかし今回加入したFreecsはNAとは違い、LCKという世界最強のリーグに所属しているチーム。彼が必要以上に頑張らなくてもチームを勝利に導くことができるはず。

BerserkerがLCKでも名前の如くBerserkerになる姿を見せてくれるのが楽しみだ。

LCK Cupは1月15日開幕

今回のLCKでは、上記で紹介した3人の選手以外にも、ZeusのHLEへの移籍やRulerの帰還、そして全10チーム全てがメンバーを変更する激動のロスターチェンジとなった。

Worlds2024のチャンピオンT1や、LCKにて不動の地位を築き上げたGen.G、そして今回紹介したニューカマー達の活躍に注目することでより一層2025シーズンのLCKを楽しむことができるだろう。

2025年度初の国際大会、First Standの出場をかけたLCK Cupは1月15日開幕だ。


Source & Reference: Liquipedia Leaguepedia
担当:グルメなコグ=マウ

 

管理忍

新人の活躍に胸がジンジンでござる。

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コメント

  1. Berylの記事でSiwooのアドバイザーにKhanがついてるって見たから楽しみ

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  2. コグちゃんホンマにプロシーン好きなんやないつもありがとうやで

    26
  3. アカデミー上がりのキャリー系topってsiwooはzeusと似てるな
    めちゃ若いし
    2年後3年後が楽しみだ

    10
  4. ぶっちゃけ来年のwcsは、LCKの優勝で殆ど確定だと思ってる

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    1
    • BLGがロスター維持できてるからLPLがWCS勝つのもかなり高い確率であると思う

      • 要のXUNがFAしてるがまぁ大丈夫か

    • 実は国際戦の上位に入賞するチームはLCKよりもLPLの方が多い。それでも近年LPLが優勝出来てかなかったのはT1はLPLチームを薙ぎ倒してるのが要因としてデカいんだよね。ぶっちゃけT1がロスター崩壊した今の方がLPLにチャンスあると思う。GenGもWorldsになったら子鹿になるし。

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      2
      • T1がいなければ〜って言えるのは23年だけじゃね?
        22年はLCKに全敗してるし、24年はT1いなくてもGENいたし、GENはMSIでもWCSでも LPL相手には全勝してたよ

        まあ、T1が大きくナーフされたことは同意だけど、BLGもXunがいなくなったことは結構大きなナーフだと思うんだよな〜
        LPLを普段から観戦してる人の中にはWeiを評価する人もいるけど、WCSはXunの方がパフォーマンスいいイメージだわ

        • 2022のMSIは優勝はRNGだし、WCSはそれこそT1に狩られた結果でT1を除いたLCKvsLPLは獲得ゲームは五分だぞ。
          2024 MSIは確かにGenGが勝ったけど、worldsはflyに2-3されるくらいボロボロだったんだからGenGがいても勝ったとは言い切れないし。

          • 22年MSIってRNGがピン固定&自宅参加&超有利なブルーサイド選択で勝っただけじゃね?
            23年のXunがいたBLGみたいに、フェアに戦ってLCK2チームを倒した訳じゃないし、WCSでは、DRX,GEN,T1にボコボコにされる始末
            22年に優勝したのはDRXだし、T1がいなければ勝てたとは思えないな

            あと、今年のGENに関して、FLY戦の結果は参考にならんぞ。LPLやLCKチーム相手にあんな舐めたプレーするわけないし(実際T1戦では修正されていた)、そんなこと言ったらBLGのPSG戦やG2戦の方がよっぽど酷い

            LCKの優勝とまでは言い切れないかもしれないけど、LCKが優勢ってイメージを受ける方が多数派だと思うけどな

          • 2022年のWCSのDRXはvsLPL 4-3 GenGは2-1でボコボコにしたは無理がある
            主観が入りすぎ

  5. コグちゃん、いつもありがとう

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    • コグちゃん俺の懐で爆発していいよ

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      • コグちゃんのWと俺のWで射程もっと伸ばそうね

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        1
  6. コグちゃん美味しいもの沢山食べてな

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  7. siwooだけはガチ

  8. kespaだから何とも言えんがduroもsiwooも良い感じだった
    ただdkはフルメンバー同士でBROに3-1負けはちょっとな、逆にBRO来年頑張れそう

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    1
  9. duroは死ぬほど叩かれることは決まっている

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  10. 来年のロスターで優勝大本命はBLGだけどLPLだとIGも楽しみではある
    LCKではT1はWCSで2年続けてBinにぼこされ続けてるDoran
    GenはDuroがどこまでチームに合わせられるか次第
    HLEはZeus入って強化されてもZekaのプールが致命的すぎる

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  11. kespa(ほぼ)全試合観たが、duroのタンクサポはかなり良いな。エンチャンターが同レベルでできるならかなり期待できそう。
    そして記事とは関係ないがzekaのメイジが改めて微妙だという事がよくわかった。

  12. アチアチのBROの記事も頼むぞ

  13. Duroを持ち上げるために下位チームからDelightを獲得したGenGのスカウト能力を持て囃すような一節がちょっと気になった
    当時のブリオンは成績は奮ってないが序盤中盤は有利を取ってる事も普通にあった
    その中でDelightのイニシエートのセンスは重要な役割を果たしていて「ああ、経験積んだら上位チームでプレイするんだろうな」という存在感があったのは当時見てたらわかると思う

    元々GenGアカデミーにいてRulerとちょっと顔が似てる偽兄弟Duoになるんだって謎の期待をされてた選手だし
    一方ブリオンでは小柄ながら筋トレで作ったがっしりボディと太い首の見た目から、MidのLavaと合わせてクルーグ兄弟という渾名を襲名していたらしい

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    • duroも今年夏のFOX快進撃の立役者だからむしろめちゃくちゃdelightと流れ似てると思うが。

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  14. ブリッツotpに成り下がったレヘンズへの目利きは評価できますか?

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