Onerが語るCFO戦の真因と次の一手
CFO戦を終えたT1のジャングラーOnerがEsports Insiderのインタビュー(インタビュアー:Cecilia Ciocchetti)に応じた。CFOを称えつつ、自身の体調不良や前夜の睡眠不足がプレー精度に影響したと分析。APジャングラーの台頭はシリーズ戦でこそ見えるという見立てを示し、メタに強い他チームから学ぶ姿勢を強調した。あわせて海外コミュニティの反応を紹介する。
――お時間を割いていただきありがとうございます。試合後のタイミングで恐縮ですが、CFO戦についてのお考えを聞かせてください。
Oner:昨年からずっと、CFOは本当に素晴らしいチームだと感じています。プレーがとても良く、あらためてすごく強いチームだと再認識しました。Bo1では変数が入りやすく、勝つこともあれば負けることもあるものです。今回の敗戦から学べることや、得られるものが多いと考えています。
――昨年のMSIでもインタビューしましたが、そのとき「コンディションはフィードバック以上に大事なこともある、チームのコンディションが最終的なパフォーマンスに直結する」とおっしゃっていました。今日のCFO戦に向けて、どのような準備をしたのでしょうか。また、ステージに上がったときのコンディションはどうでしたか。
Oner:ステージに上がり続けるのはマラソンのようなものなので、最優先はベストなコンディションを保つことだと思っています。チーム全体については自分からは言えませんが、私自身は喉を痛めていました。言い訳だと思う方もいるかもしれませんが、自分の体調管理を十分にできなかったのは悔しいです。
個人的には、昨夜しっかり眠れなかったことにも悔いが残っています。その結果として、CFOとの試合では自分のプレーにも、チームとしての連携にもミスが多く出てしまいました。ここは改善していかなければなりません。
――お大事になさってください。T1は他チームの基準になる存在です。追いかける相手があまりいないと見られることも多いと思いますが、そんな中、どのようにご自身を磨いているのでしょうか。
Oner:昨年は連覇したこともあり、もしかしたら多くのチームにそういう見られ方をしているかもしれません。
ただ、どんなメタでも、僕たちよりも良いプレーを見せて、良い結果を出すチームがいます。そういうメタへの適応がうまいチームからは学べることが必ずあります。メタが移り変わる中で、各チームは浮き沈みします。だから、学ぶ対象は常にあると思っています。
――メタについていくつか質問します。今大会のパッチでは、RiotはAPジャングラーを押し出そうとしましたが、実戦ではあまり見かけません。Bo3やBo5になれば増えていくと思いますか。
Oner:正直、今はBo1という性質上、どうしても上位のADジャングルが優先されます。初戦から絶対にBANしきれない強力なADジャングルのピックが多いからです。
そのため現状ではAPが出てきにくいのだと思います。ステージで強さが証明されているADジャングルが多く、まずそれらを抑える必要があります。Bo3やBo5になれば、APの採用も増えるはずです。Bo5なら1〜2試合は出ると思います。
――最後にコミュニティからの質問です。今大会に出場している他のジャングラーと比べて、現在のご自身の調子はいかがでしょうか。
Oner:個人的には、今の段階で自分のフォームを判断するのは時期尚早だと思っています。Bo1の性質上、運の要素もありますし、相手が非常に良いプレーをしていた可能性もあります。考慮すべき変数が多すぎます。
ですので、Bo1では自分の状態をはっきり評価できません。大会が進んでBo5に入った段階になれば、自分のフォームについて確かなことが言えるはずだと考えています。
反応
- CFOがWorldsで躍進して、LCPという地域全体の評価を押し上げてくれたらいいな。そうなったとしても実際に評価が変わるかどうかは分からないけどね。2018年や2019年にFnaticやG2がファイナルまで行ったけど、長い目で見るとLECが大きく変わったわけでもないのはみんな知ってるよね。それでもやっぱり見たい。
- 俺はSEA出身でLCPはときどき観る程度。しかもT1の大ファン。だけど、今日は本気で神様に祈る勢いでCFOに勝ってほしいと願っていた。Worlds観戦でこんなに興奮したのは初めてかもしれない。CFOがみんなを認めさせてくれたら、俺の贔屓チームが変わるかもしれないし、それも全然ありだと思ってる。
加油 CFO!
もう十分みんなの誇りだ。次はタイトルを獲りに行こう。加油は中国語の応援フレーズで、発音は jiā yóu。直訳は油を足す、転じて気合を入れて頑張れの意。
- 俺はSEA出身でLCPはときどき観る程度。しかもT1の大ファン。だけど、今日は本気で神様に祈る勢いでCFOに勝ってほしいと願っていた。Worlds観戦でこんなに興奮したのは初めてかもしれない。CFOがみんなを認めさせてくれたら、俺の贔屓チームが変わるかもしれないし、それも全然ありだと思ってる。
- このインタビュアー、いい質問をするね。それに、Onerはかなり思慮深い。体調は常に管理可能なものと捉えて、ステージのパフォーマンスに直結させる考え方は、いかにも韓国らしい考え方だね。
- Onerのパフォーマンス、かなり妙だったな。ここまでチームと噛み合っていない姿は見たことがない。せっかく巻き返したのに、またまた悪い方向に進む「やらかしプレー」が多かった。
CFOはT1を悪い形に追い込むのが抜群にうまかったけど、正直T1側の自爆も多かった。Doranがキャスターミニオンを欲張った場面や、Onerの頭が真っ白になったみたいな瞬間とか、色々あったよね。
- CFOは入念にゲームプランを用意していて、T1のリズムを崩した。
ドレイヴンが超育ってタンク寄りにビルド組めるようになった時点で、Onerは唯一良かったRの狙い先を失っってしまった。さらに、マップ上でキヤナとアリスターにワンショットされないよう常に細心の注意を払わざるを得なくなった。
とはいえ、15分くらい前に負けていてもおかしくなかった展開を、カシオペアのコントロールを軸に何度か勝ち筋に近づけたのは、さすがT1と言った感じだった。
- プレイインのティーザーを、寒いうえに雨まで降ってる万里の長城で撮る必要は本当にあったのだろうか? 去年も10月末のロンドンで、O2アリーナの屋上で撮ったT1とBLGのティーザー見てヒヤヒヤしたんだよね。ほかの選手たちが無事だといいし、Onerにも早く良くなってほしい。
- 同意。外に出るのはLoL選手にとって危険すぎる。選手たちを屋外に晒しちゃいけないよ。
健康第一でござる。
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