日本esportsチームのパイオニアにしてトップランナーであり続けるDetonatioN FocusMe。スター選手の移籍に新人大抜擢という大胆な采配を見せたDFM 梅崎CEOに、その裏側にある想いをお聞きした。
Eviには海外から複数のオファーがあった
LoL忍者:梅崎さん、はじめまして!本日は宜しくお願いいたします。
DFM 梅崎CEO:LoL忍者さん、はじめまして。本日は貴重な機会をありがとうございます。こちらこそ宜しくお願いいたします!
LoL忍者:早速ですが、本日はEvi選手の移籍とtol2選手の抜擢を中心にお話をお伺いしたいと思いまして。
DFM 梅崎CEO:(企画書を読みながら)えーっと、「Evi選手の移籍、新人tol2選手の登用など、大胆な采配を見せた梅崎CEOの神算鬼謀とは? 普段あまり知られることのないDFMマネジメントトップのストーリーを発信!」ですか……。な、なかなかシビアなご質問をされますねぇ、LoL忍者さんは(苦笑)
LoL忍者:すみません……。でも、これこそ私たちファンが知りたいことなのです。まずは、Evi選手の移籍について、どのようなことがあったのかお聞かせいただけますか。
DFM 梅崎CEO:分かりました!じゃあこっそりお話しちゃいましょう!
LoL忍者さんの読者の皆さんならご存知のように、Eviくんはチャレンジ精神が人一倍強く、常に新しい環境、新しい挑戦を貪欲に探しているような選手です。ですから、私は「EviくんがいつFAしても、まったくおかしなことではない」と常々考えていました。
そんな中、昨年のWorldsが終了した頃、複数の海外チームからEviくんへのオファーが届いたのです。
LoL忍者:世界大会であれだけ活躍すれば、海外チームの目にも止まるでしょうね。
DFM 梅崎CEO:そうですね。ちょうど同じ位のタイミングで、Eviくんから相談を受けていました。「新しい環境で自分を試してみたいので、どうかFAを認めていただけないでしょうか」というものでした。
LoL忍者:どのように答えたのでしょうか。スター選手の移籍は、チームにとって大きな痛手ですよね。
DFM 梅崎CEO:もちろん、おっしゃるとおりです。
それ以上に、Eviくんは長年苦楽を共にしてきた戦友とも言える存在です。そんな人がいなくなってしまうのは、本当に辛く、寂しいものなのです。
ですから、最初は引き留めようと考えました。Eviくんの要望に最大限に応えることで、DFMに残留してもらおうと。
しかし、ふと考えたのです。
「今のEviくんなら、海外でも通用するはず。それに、日本人初のメジャーリージョン進出は、日本のesportsシーンの歴史に大きなインパクトを与えることは間違いないだろう」と。
Eviくんはプロ意識が強く、壁が高ければ高いほど燃えるタイプです。きっと彼ならLECでも結果を出すだろうと思いました。彼のキャリアにとっても、日本のesportsシーンにとっても、移籍を応援することが最善の判断だと思い至ったのです。
LoL忍者:よくその判断ができましたね。
DFM 梅崎CEO:いやぁ、カッコよく言いましたけれど、実際辛かったですよ(笑)
でも、一度そのように決断した後は、Eviくんの移籍を全面的にサポートしましたね。Eviくんが家族や言語の壁のことで悩んでいる様子を見せたこともありましたが、「Eviくんならきっとやれるよ!」って。Eviくんの持ち前の明るさとコミュニケーション能力があれば、どんな環境でもやっていけるはずですからね。
tol2の昇格はEviの移籍が決定した時点で決めていた
LoL忍者:確かに、Evi選手のコミュニケーション能力はカンストしていますからね。
ところで、Evi選手が抜けた後のトップレーナーに、tol2選手を抜擢したことにも驚きました。tol2選手が光るものを持っていることは間違いありませんが、まだ経験の浅い若手です。
DFM 梅崎CEO:そうですね。でもEviくんが抜けた後にtol2くんを昇格させることは最初から決めていました。
LoL忍者:そうなのですね! 別のチームから獲得することを検討しなかったのでしょうか。DFMを含めて、LJLのオフシーズンではトップレーナーの争奪戦が起きていたという噂もありましたが。
DFM 梅崎CEO:外部からの獲得は一切検討していません。最初からtol2くんを昇格させることは決めていました。これはマネジメントチーム全会一致の判断でした。
LoL忍者:理由を教えていただけますか。
DFM 梅崎CEO:esportsに限らず、どんなスポーツビジネスでも同じことが言えると思いますが、選手の世代交代は重要な課題のひとつです。全体のバランスを取りながら、フレッシュな戦力を投入するタイミングは、Eviくんが「席を空けたい」と決断した今しかないと考えました。他のメンバーはYutaponやStealをはじめ、経験豊富ですからね。
LoL忍者:そうかもしれませんね。ただし、新人なら誰でもいいというわけではないと思いますが。
DFM 梅崎CEO:おっしゃるとおりです。
私たちが重視した資質は、まず伸びしろがあること。
その点では、tol2くんには疑念を挟む余地がありませんでした。他のマネジメントメンバーからの評価も高かったですね。「tol2の熱心さは尋常ではない」と。あまりに個人練習をやりすぎて、机でそのまま寝ていることもあるくらいですからね。
年末年始、個人練習をやりすぎて机でそのまま眠ってしまったtol2選手(撮影:DFM Kazuコーチ)
この辺りはLoL忍者さんもきっとご存知ですよね。 1万文字超えでしたっけ(笑)
LoL忍者:そうですね。文字数を減らして欲しいとお願いしたのに、増えて戻ってきましたからね(笑) 「テーマを深くお伝えしたいので、どうしてもこの文字数になってしまいます。申し訳ありません」と。




でも私も「tol2選手は、油断さえしなければ、いつか日本のesportsを背負って立つ存在になる」と確信しました。
Evi選手とお話したときも感じたのですが、一流になる人特有の外れ値ぶりというか、狂気というかクレイジーさというか……そういうものをtol2選手からも感じました。
DFM 梅崎CEO:頭もいいですしね。Twitterでのコミュニケーションも、なんとなくEviくんに似た雰囲気を感じていました。独特の明るさがあるんですよね。そうした点も、チームスポーツには重要な資質のひとつですから。
そんな折、tol2くんとの面談がありました。きっと「レギュラーで試合に出場したいので、他のチームに移籍させて欲しい」と言われるんだろうなと思っていたのですが、「このままアカデミーで修行させて欲しい。ゲーミングハウスにも入らせて欲しい」と。
まったく予想外でしたが、私はこれでビビっと来てしまった。覚悟があるなと。もともと昇格させるつもりでいましたが、その決断に強い自信が生まれましたね。tol2くんがDFMのトップレーナーとして活躍している姿がはっきりと見えたんです。
LoL忍者:そうだったのですね。今のtol2選手に期待していることはなんでしょうか。
DFM 梅崎CEO:そのままの姿勢でいればきっと成長すると確信していますが、ひとつだけtol2くんにお願いしたことがあります。それは、もっと積極的に先輩とコミュニケーションを取ることです。tol2くんは物怖じしない性格ですが、まだまだ先輩たちに遠慮しているんですよね。
それに、DFMの今のメンバーは、Harpは結構色々な人に話しかけてくれますが、自分から積極的に発信するタイプは少ないんですよね。そんな中、tol2くんの明るさはチームにとって大きな武器になると思うんです。
ですから、「もっと遠慮せずに先輩たちに話しかけて、笑わせていってね!」とお願いしました。そうしたら、翌朝から早速一人ひとり先輩を訪ねてギャグを披露していました(笑)
多忙を極める梅崎CEOが、自ら選手たちにご飯を作り続ける理由
LoL忍者:実にtol2選手らしいというか、何でも素直に吸収して実行するパワーはすごいですね(笑)
それに、tol2選手はご飯を食べている写真をTwitterにアップしてくれたり、普段の姿をファンに積極的に見せてくれて嬉しいです。
ところで、梅崎CEOもゲーミングハウスにご飯を作りに行くことがあるんですね。今や大きな会社の社長として多忙を極めていらっしゃると思いますが、どうしてわざわざ選手たちのためにご飯を作りに行くのでしょうか。
DFM 梅崎CEO:選手は私にとって常に最優先すべき重要事項ですからね。
それに、実はトップマネジメントの観点からも、食事作りは非常に重要なのです。
食事を食べている時の何気ない表情や振る舞いから、私は選手たちのコンディションを察知しています。疲れている選手はいないか、思いつめている選手はいないかなど。
つまり、私にとって食事の場は、トップマネジメントとして非常に重要なインプットの場なのです。
長年esportsチームの運営をやっているからか、私の直感は当たっていることが多いです。気になった選手に話を聞いてみると「実はソロキューの成績が良くなくて……」など、悩みを抱えているんですよね。
そうした選手たちのちょっとした変化を読み取って、改善の一手を考えます。そしてCerosやかずーたに「彼は少し疲れているみたいだからケアしてあげてね」と指示を出すのです。
LoL忍者:なるほど。梅崎CEOにとって、選手たちの食事作りはとても重要なお仕事だったのですね。ところで、梅崎CEOの得意料理はなんなのでしょうか。
DFM 梅崎CEO:そうですねぇ……色々あるのですが……。
一番は、ふわとろオムライスですかね。
半熟のたまごがふわっと流れ出すような仕上がりには、絶対的な自信を持っています。正直、誰にも負ける気がしませんね。
LoL忍者:そうなのですね。選手のみなさんの評判はいかがでしょうか。
DFM 梅崎CEO:それが、作らせてくれないんですよ……。Cerosに「今日はふわとろオムライスがいいかな?どう?」と尋ねると「いや、いいっす」と毎回言われるんですよね。だからLoL部門はすき焼きになることが多いですね。他の部門には食べさせたことがあります。「超うまいっす!!」と喜んでくれましたよ!
世界で最も価値のあるesports企業トップ10入りを目指す
LoL忍者:いつかLoL部門の選手の皆さんにも食べてもらえるといいですね。さて、DFMはVALORANTのインターナショナルリーグにも参戦し、esportsチームとしてますます勢いを増していますね。毎年着実に成長を続けるDFMですが、梅崎CEOの現在の目標をお聞かせいただけますか。
DFM 梅崎CEO:DFMは常勝することを宿命づけられたチームであると考えていますから、まずは勝ち続けることが絶対条件です。世界大会で毎年よりよい成績を出すこと。この目標は不変です。
おかげで、DFMはLoLでグループステージ進出、中国の強豪RNGから1ゲーム奪取するなど、毎年着実に成果を重ねることができました。
そうすると、どうしても欲が出てきてしまうんですよね。次の目標を追いかけたくなるんです。
今の長期的な目標は、Forbesが発表している”The Most Valuable Esports Companies“のトップ10に入ることです。グローバルな影響力を持つ、世界屈指のesportsカンパニーになること。今はその目標に向かって、全力ダッシュしています。
LoL忍者:素晴らしいですね! 日本からそのようなesportsカンパニーが出てくれば、きっと日本のesportsシーンの世界的な評価も高まると思います。さて、本日はご多忙のところ貴重なお時間をありがとうございました。最後にメッセージをいただけますか。
DFM 梅崎CEO:いつもDFMを応援してくださり、本当にありがとうございます。LJL初戦は負けてしまい、不甲斐ない姿をお見せしてしまいましたが、優勝するのは私たちだと強く確信しています。これからも応援していただけるととても嬉しいです!どうぞ宜しくお願いいたします!
梅崎ULT(ふわとろオムライス)でござる。
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コメント
春は苦しむかもしれないけど、夏にはまた強いDFMが見れる事を期待してます。ファイティン
かわいらしいultだな
Ceros「オムライスBANで」
アイレボコピペ作ろうとして断念したわ
誰か頼む
レボル「ゆるふわ女子の好物ですか…難しいですね」アイズ「レボルさん、そこは普通に「パフェ」では?」レボル「いえ、それではあまりにも単純すぎますから…構成を考えるとオーン・ライズ…」
オーン・ライズはさすがに天才
次からござるの変わりに記事コメント書け
dfmファンボだけど応援するチームが一つ増えて得した気分だよ
春は他のチームの補強もとんでもなくて苦しい戦いになりそうだけど応援してます
ふわとろオムライスで記事内容忘れちゃった
そのオムライス、VAC BANされないか?
フレンドにフライパン貸してVACされそう
私もオムライス食べたいわ
やっぱりすごい人だこの人は・・・・
これからも応援します
梅崎さんもお体大事にしてほしい
受けてくれるのかわからんけど、このまま全チームのオーナーの話し聞けたら面白そう
オファーTHだけじゃなかったのか
まぁ世界戦で実力も人気も見せつけてるしLECでの活躍観たら余裕で通用してるしなぁ
セロスのいやいいっすは一体どういう感情なんだ…
いや、いいっす
ULT避けるのうまいのさすがなゆたぽん
セロスはケチャップドバドバかけた硬いオムライス好きそう(偏見)
チャ ド とは20代から30代前半でシングルで都会風のアメリカ人男性のこと。転じて、真にイケてるトップクラスの男性を指すことがある。
チャド中毒
大文字ふわトロオムライスすこ
この記事見てtol2選手応援したくなったでござる
ちょっと真面目な話で疲れたからレクサイの記事読むわ
しばらくは苦しむとは思うけど想像よりずっと良かった
なんならこの間のSG戦ではチームで一番頑張ってたと思うしEviの後釜って肩書はあまりに重いと思うけど応援してる
そういやLJLのFA権ってどうしたら取得できるんだ?
在籍期間?試合出場回数?
多分野球みたいなFAじゃなくて単純にチームと契約されなかったり、契約に不満があるとかでチーム出ればFAとして見られてると思う
特にルールはなかったはず
ただし、交渉禁止の期間や契約期間中にするのはまずい
FAっていうと野球のイメージが大きいから取得条件に色々あるように思えるけど
単に自由契約って意味でしかないから契約切れたら基本みんなFA状態だよ
Cerosのノー忖度通常運転笑う
脳内再生余裕すぎて笑っちまった
やっぱり引き止めたくなっちゃうよな…!
eviくんの背中を押して世界に旅立たせる判断、新人tor2くんを採用する判断。
どれも納得いくプロセスだと思います。DFMが常勝となるかはわからないけれど、まだまだ世界戦にでてもおかしくないチームだとも思うから、応援するよ!がんばれ!
梅崎ULT食らいたくなっちゃったよ……
FMは結構毎シーズンスロースターターなところがあるし最終的には優勝争いに絡んでくると信じています
セロスは食事においてもトロールしてるのか
強くなりたくば(梅崎Ultを)喰らえッ!!
EviのFAをサポートすることは、短期的に見れば損失がある(エースの離脱)かもしれないが、長期的には上昇志向の強い選手がDFMに集まる等の利点があるだろうな。
cerosの「いや、いいです」で2019年MSI、対INTZ戦のサイラスを思い出したわ
ミッドレーンで残り1割、レクサイのUltをサイラスの王殺しで止めたあのプレイはすごかったな
あれは普通にギリ残ってなかったか?
後のバースト出る前に倒し切ったwpだった記憶
そんなんで思い出すな
梅崎さん育ったチョガスみたいに大きくなってたけど、体を大事に頑張ってほしいな
でもコイツVAC BANされてる極悪人だからな
セロスが魅せたディスエンゲージ力
いや、いいっす(ジャンナUlt)
Evi抱えとけば優勝は確実って状況で送り出す判断を出来るのはすごい経営者
記事見て応援したくなったけどCGAファンボだから来週から頑張ってもらいたい
いい選手増えて活躍を見れるの嬉しい。
頑張って欲しいでござる。
あとメンバー登録して登録忍になったでござる。
みんなも登録するとふわとろオムライスのように、エッグいギャグが出来上がるでござるよ。(激ウマギャグ)
1万文字の件がバレてて草
流石Ceros ガンク回避は慣れてるな
tol2「そろそろ新作糞長ガイド記事どう?」
LoL忍者「いや、いいっす」
複数チームからオファーとかカサンテさんやっぱり凄いな
くそなが長文tol2ふきだしサムネ見るだけで笑う
確かに知りたかった内容だけど話してくれるんだ!?
梅崎CEOごはん俺も食べたい
いきなりTOPアクシャン出した時点で只者じゃない感はMAXだったな
頑張ってほしい
CEO、イベントに行くとたまに会えるけど優しくて面倒見の良いお父さんって感じ
日本のesportsを変えてきた、これからも変えていってくれると思うから応援してる
tol2君はEviさんにフィオラ出すとかいう他のトップレーナーとはまた違うアグレッシブさがあって好きよ。
あと才能ある人の狂気さについては納得。文字数減らしてっていうお願いに対して増やして返すのはクソおもろかった。
期待はしてるけど、その期待で潰れてほしくはないな。まあでも頑張れ。
否定セロス
>>そうしたら、翌朝から早速一人ひとり先輩を訪ねてギャグを披露していました(笑)
うーんこのメンタルマスター
寝てる写真、VALORANTしてない?
OPGGの戦績画面にみえる
この記事の梅崎とBYCMあった頃の梅崎が同一人物と思えねえ
サムネからすごい恨みを感じる
他のどこのチームからオファーあったのか気になるけどさすがに名前は出せないか
DFMがもっと好きになりました。tol2君応援してます。
実際、合流して数ヶ月でチームとこれだけ打ち解けてるEvi選手のコミュ力はやばい
良い記事だった。Recapも初めは下手だったけど、サブでずっとランク回して上手くなったもんね
やっぱランクの数回せるのはどのゲームでもめっちゃ大事
真の視界を獲得
ふわトロオムライス…?
ウソをつくな!
DFM_Sutanmi
ヨシモトの時とかDFMの試合になると梅崎さん落ち着かなくて通路ウロウロウロウロ
完全にわが子の手術中外で待ってるお父さんで微笑ましかった
いや。いいっす。
他のメンバーからの教えを受けながら鍛錬してサマーにはnapレイファを超える最強ljl topレーナーになって欲しい。頑張れtol2!
真の視界を獲得
普通に記事を読めば
『Eviくんは長年苦楽を共にしてきた戦友とも言える存在です。そんな人がいなくなってしまうのは、本当に辛く、寂しいものなのです。
ですから、最初は引き留めようと考えました』
ここの部分(=最初は引き留めようと思った)がそれに該当するのなんて分かるだろ…
真の視界を獲得
ふわとろとかいうオムライスにしか使わない言葉
頭もよくて狂気を感じる練習量 強くなってあたりまえ..ですよね!
泣いた