自分たちが選んだプレイ自体は間違っていない
DFM RayFarky選手に試合直後インタビュー。
0-2の敗北に終わったものの、「内容自体はそこまで悪いものではなかった」とさらなる闘志を漲らせるRayFarky選手。
逆境の中で掴みつつある手応えとは。
LoL忍者:RayFarky選手、お疲れ様でした。敗北となってしまいましたが、今の率直なお気持ちを聞かせてください。
RayFarky:1試合目は最序盤に崩れてしまい、そのまま取り返せずに負けてしまいました。2試合目は序盤は逆にすごく良かったんですけど、1回目、2回目のドラゴンファイトなど、本来勝てるタイミングで集団戦に負けてしまい、そこから流れを持っていかれてしまいました。
LoL忍者:惜しいシーンも多かっただけに、歯がゆさも感じたのではないでしょうか。
RayFarky:そうですね。ただ、自分たちが選んだプレイ自体はそこまで間違っていたとは思っていません。
本当に細かい部分、コンマ数秒の判断やハンドスキルの差で負けてしまっただけだと思うので、手応えはありましたし、内容自体はそこまで悪くなかったと思います。
これからチーム全体で、そういった細かい部分を直していきたいですね。
LoL忍者:やりたいこと自体は明確に伝わってきました。やはり、あとは個人の練習量などの問題になってくるのでしょうか?
RayFarky:練習量というよりは、集団戦における非常に細かい意識合わせの問題だと思います。
自分たちとしては方向性は共有できているつもりなので、本当に瞬間的なフォーカスコールだったり、個々の判断だったり、集団戦中の細かい部分が課題ですね。
ほぼ個人個人へのフィードバックに近い内容だと考えています。
LoL忍者:チーム全体の戦略にズレはなく、あとは細かい部分の精度ということですね。
RayFarky:はい。まさに集団戦のクオリティ、それに尽きると思います。
LoL忍者:その課題に対して、どのようにアプローチしていく予定でしょうか?
RayFarky:もちろん個々人がフィードバックを受け止めて直していく部分もありますが、連携的な部分もあります。
たとえば誰かがイニシエートした後に、セカンドエンゲージ役がCCチェーンを決める場面で、迷わずに瞬時に動けるかなど。
感覚的には、3割がチーム全体の課題、7割が個人課題という印象ですね。
LoL忍者:やるべきこと自体は明確に見えていそうですね。
RayFarky:はい。今までよりも格段に意識のすり合わせはうまくいっていますし、「どっちを選ぶか決めきれなかった」という場面もかなり減ってきています。
LoL忍者:今季からRayFarky選手がチームの意見をまとめる役割を担っていると仰っていましたが、うまく機能していますか?
RayFarky:最近は自分がまとめなくても、自然にスムーズなコミュニケーションが取れるようになってきました。なので、まとめ役としての役割はだんだん減ってきていると思います。
LoL忍者:それはチームとして非常に良い流れですね。
RayFarky:そうですね。やるべきことがみんな分かってきたので、前よりもまとめる必要が減ってきました。おかげで自分自身もプレーにより集中できるようになっています。
LoL忍者:負けはしたものの、チームが良い方向に向かっている印象です。特に、どの部分に手応えを感じていますか?
RayFarky:まず1つは、全員からアイデアやコールが出る回数が増えたことです。
そして、出てくる意見にばらつきが少なくなったことです。
みんなが「俺もそう思う」「それ、狙おう」と自然に同意できる場面が増えて、スムーズに次にやることを決められるようになっています。
以前に比べて、意思統一ができない場面は明らかに減ってきました。
LoL忍者:どのようにそこを改善してきたのでしょうか?
RayFarky:一つは、コーチ陣や韓国人選手たちが日本語をしっかり勉強してくれていることですね。
それによって日本語でのコミュニケーションの精度が上がりました。
また、普段のスクリムの中でも、「やりたいことがズレたらLoLは絶対にうまくいかない」という意識を持って、フィードバックを徹底してきた成果だと思います。
本当にコツコツ積み重ねてきたことが少しずつ表れ始めているといった感じですね。
LoL忍者:韓国人ジャングラーのGuwon選手は相当な努力家だと聞きましたが、RayFarky選手から見てもそう思いますか?
RayFarky:はい、本当にそう思います。
日本語で積極的にコミュニケーションを取ってくれますし、フィードバックも客観的で分かりやすいです。
意見を押し付けるのではなく、「俺はこう思ったからこう動いたけど、RayFarkyはどう思った?」みたいに、双方向のやり取りをしてくれます。
そのおかげで、フィードバックの質自体もどんどん良くなっていると感じます。
LoL忍者:それは頼もしいですね。
RayFarky:それと、コーチが個人ミーティングにしっかり時間を割いてくださることも大きいと思います。
日本人選手はどうしても、言いたいことを7割くらいしか言わず、残りの3割は我慢してしまう部分があるんですが、コーチたちはそこもちゃんと個人ミーティングで引き出してくれます。
だから、不満を溜め込むことのない、すごく健全な環境だと感じています。
LoL忍者:素晴らしいチーム環境ですね。RayFarky選手自身、今のチーム状況にモヤモヤはないですか?
RayFarky:ないですね。その場で言えなかったとしても、後から個人ミーティングでちゃんと拾ってもらえるので、不満がたまることはありません。
LoL忍者:このままコツコツ積み重ねれば、さらに良いチームになりそうですね。
RayFarky:はい、そう思います。まだ成長段階だと思いますが、確実に良い方向に進んでいるので、なんとか結果に結びつけたいです。
LoL忍者:敗北直後ですが、RayFarky選手の表情からは前向きな闘志を感じます。
RayFarky:今日の試合、もちろん負けは負けなんですけど、特に2試合目は、自分たちにできることをちゃんとトライできていました。細かいクオリティの部分で負けてしまっただけなので、内容自体はそんなに悪い負けではなかったと思っています。
LoL忍者:期待しています! 最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
RayFarky:先週に引き続き、今週も連勝につなげたかったのですが、0-2で負けてしまいました。
いい姿をお見せできず、本当に申し訳ないです。
ですが、チームは確実に成長していますし、今日の敗北も決して悪い形ではなかったと思っています。
この経験を生かして、来週以降さらに良い姿をお見せできるようチーム一丸となって頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします!
得るものありでござる。
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