ADCは分かっていない?射程距離の本当の力
- レンジド(遠隔)プレイヤーは射程距離の強さを過小評価しがちだが、実際は「メレー(近接)であること自体が大きなハンデ」とRiot Augustが解説。そのためメレーチャンプには追加の防御手段や仕組みが与えられている。
- レンジドトップの理不尽さ、メイジとADCの違い、「レンジドvsメレー」の不公平感などについて多様な視点から意見が飛び交った。
- 「どうすればレンジドとメレーを釣り合わせることができるのか」。LoLだけでなく他のゲームでも続く難題であり、PoEなど他作品の事例も引き合いに出されている。
RiotのリードデザイナーAugustが、レンジドとメレーの永遠のテーマについて語った。
「ゲームデザインがメレーに甘いと感じる人もいるだろう。でも、メレーであること自体がそもそも大きなハンデなんだ」。
この発言に、海外コミュニティは大きく反応している。
Riot Augustの発言
アサシンにイラつくのって、結局はファイターにイラつくのと同じ理由なんだよね。
「ゲームデザインがメレーチャンプに甘くて、弱点がないように感じることがある」
そう思う人がいるのは分かる。たぶん君はADCメインだろうしね。
でも、「メレーであること」自体がめちゃくちゃ大きなハンデなのは事実。メレーっていうだけで、めちゃくちゃ、すごーく、ハンデなんだ。
メレーをちゃんと機能させるには、キャラに強力な何かを持たせる必要がある。特に「敵を倒しながら、自分は死なない」ことまで求められるタイプならなおさらだ。
タンクじゃないメレーなら、守れる能力が必須になる。 たとえばジャックスにE(カウンターストライク)がある理由、ヴィエゴにR(ハートブレイカー)の無敵時間がある理由、エコーにWの防御・制圧効果がある理由……どれも「メレーでもまともに戦えるようにするため」の仕組みなんだ。
メレーチャンピオンは、しばしば「敵5人ぜんぶ」と殴り合う羽目になる。 だから「なんでメレーはステータスが優遇されてたり、お得なギミックが多いの?」という疑問が出るのは自然なんだけど、それって、弱点を消したいからじゃないんだよね。
そうしないと、メレーはまともに戦えなくなるか、ぶっ刺さる試合だけ暴れられるけど、他は何もできないみたいな極端な存在になってしまうからなんだよ。
彼の指摘は正しい。とくにADCは、自分たちのアドバンテージの大きさを過小評価して、射程の強みを見落としがち。うまいプレイヤーほど「射程こそがゲームで最重要のステータスだ」と考えるのには、ちゃんと理由がある。
反応
- トップレーンでレンジド相手にしたことある人なら、どれだけ地獄か分かるはず。
殴りに行けない状況でメレーをやるのは本当にキツい。
どれだけ追加ステータスを盛ってても、そもそも相手に触れられなきゃ全く意味がないんだよな。- うまいレンジドトップ=1:50から地獄の始まり。
- 自分が下手だと、相手はみんな「うまいレンジドトップ」に見えるんだよなぁ。
- レンジドプレイヤーがメレーに突っ込んでるのを何度も見たことあるから、下手な相手に対してなら誰でも「うまいレンジドトップ」になれるってわけじゃないんだよね。
- レンジドの強みって、実はほとんど活かされてないことが多いんだよね。
でも、上手いプレイヤーが使えば使うほどその価値が跳ね上がる。
スペーシングやレンジ管理が上手いと、ほぼノーリスクでダメージとエリアコントロールを取れるから、めちゃくちゃ強力なんだ。
逆に下手なプレイヤーほど、射程距離のアドバンテージを全然活かせなくなる。
- ポイントはここなんだよね。ほとんどのメイジはADCと比べてずっと長い射程を持ってる。だから「メレーが飛び込めるか vs 射程外から殴れるか」みたいな単純な二択の話じゃない。
メイジもレンジドチャンピオンではあるけど、「メレーに近づかれたら即死」というわけでもないんだ。
Augustが「君はADCメインだろ」って言ったのは、文句の発端がADC視点だから。
メレーは確かに難しいけど、やってて楽しい難しさがある。
逆にメイジやアサシンは「難しいけど楽しくない」ってところがあるんだよな。 - 自分はほぼメレーメインだけど、正直言って、まともなメイジ相手のほうがADC相手よりずっとしんどい。
ADCは射程距離をうまく使わないと、そこまで大きな価値を出せない。でもメイジはスキルを一発投げて、次の回転まで安全圏に戻れるし、多くのメイジはADCより射程も長いし自己防衛手段も持ってるんだよな。
- ポイントはここなんだよね。ほとんどのメイジはADCと比べてずっと長い射程を持ってる。だから「メレーが飛び込めるか vs 射程外から殴れるか」みたいな単純な二択の話じゃない。
- メレーはレンジ差を埋めるために余力を持たされているけど、レンジド側からすると「一度射程に入られたら、よほど有利でもない限りほぼ即死」という恐怖があるんだよな。
自分もAugustに同意する。多くのプレイヤーは「反撃される前に相手を倒せる」ことがどれだけ強力かを分かっていない。
うまいADCやレンジドトップに対峙したことがあるなら、誰でもあのフラストレーションを理解できるはず。タワー下で完璧なスペーシングを取られて、こちらに攻撃を当てながら一度もタワーの攻撃を受けない……あの理不尽ときたら。
- その通りで、レンジドの強さって「敵が1AAの距離で一瞬にして詰めてくる試合」だと分かりにくいんだよね。
でも、それはレンジドが弱いって意味じゃない。ヴェインやクインのトップ運用を見れば一目瞭然。
メレーとレンジドのプレイヤーは、この「レンジドに届けるかどうか」のバランスについて、たぶん永遠に意見が合わない。
「自分が強くなりたい」っていう欲もあるけど、もう一つの難しさは、ADCのような紙装甲チャンプはしばしば「自分でコントロールできない状況」に置かれる点なんだ。たとえば、ゴーストで突っ込んでくるダリウスを止められるかどうかは、自分の操作じゃなく味方依存になることが多い。逃げても逃げても追いつかれる。
そこでサポートの存在が大きい。
サポートはピールが強い(これは良いこと)。だからADC自身の自己防衛スキルは減らされている(賢いトレードオフ)。そのおかげで、メレーもたまにはレンジドに届く余地が残されている(これもすごく大事)。
ただし、もし味方のサポートがそのピールをうまく使えなければ、レンジドはメレー相手に「何もできない」と感じることになるんだよな。
- その通りで、レンジドの強さって「敵が1AAの距離で一瞬にして詰めてくる試合」だと分かりにくいんだよね。
- 「たぶん君はADCメインだろうしね」←これ。
- Augustって必ず一つは笑えるネタを仕込んでて、そしてすぐ「なぜメレーにそういう要素があるのか」を説明する本格解説もできるんだよな。
- ゲーム界の永遠のテーマだなこれ。レンジ側をぶっ壊さずに、どうやってメレーとレンジを釣り合わせるか。
- Path of Exileもこの問題でだいぶ苦労してる。たいていメレーに大量の防御ステータスを盛り込んで成立させようとするんだけど、「そもそも攻撃を受けないこと」のほうが、「いっぱい殴られて被ダメ軽減すること」よりずっと強いんだよな。
- PoEはこの点では最悪レベルの実装なんだよな。ステータスシステムが柔軟すぎて、レンジドでもメレー用の防御レイヤーの9割にアクセスできてしまう。
その結果、今の環境ではライフよりエナジーシールドの方が強いから、レンジドのほうがメレーよりタフになってることが多いんだ。 - それはむしろPoE2での問題だな。PoE1だと、多くの場合メレーのほうがレンジドよりずっとタンキーになれる。もちろん、レンジドでも超ハイエンドなビルドを組めばめちゃくちゃ硬くできるけど、メレーならそこに到達するのがずっと早くて簡単なんだ。
- レンジドは現実でもゲームでも強すぎるんだよな。
人類が世界を支配できた大きな理由のひとつも、「ちゃんと戦えるレンジドキャラ」だったからだ。
太古の人類に遭遇するってのは、運が悪ければ「遠くから首を一撃で持っていくトラ」に出くわすようなもんなんだよ。
- 結局この問題は永遠に解決しないと思う。だって現実がそうだったから。
人類は「物を投げられる」ことで進化してアドバンテージを得た。
……そしてその結果、俺はいま朝7時に起きて仕事に行かなきゃならないんだ。
- この動画のヤスオ、なんかすげえことしてない?
- これは、Pz ZZangという韓国の配信者のクリップだね。
彼は「世界最高のヤスオ使い」として知られているプレイヤーで、LoL関連のショート動画でもよく取り上げられている。
ソースは、OPが貼っていたYouTubeショート動画の説明欄にPz ZZangへのクレジットが記載されている。 - ヤスオがすごすぎて、August何言ってるか全然耳に入ってこなかったわ。
- これは、Pz ZZangという韓国の配信者のクリップだね。
Source: Riot August on how many ranged players underestimate how powerful range really is
目を奪われるでござる。
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