ぶっ壊れているけど、あると確実に面白い
- フラッシュは強すぎるため、削除しようという検討がRiot内部で真剣になされた。それでも残った理由は「あると絶対に面白いから」。
- ただし、初期のフラッシュは射程が今より長く、全ての飛翔体を消せるなど、とんでもない壊れぶりだったようだ。
- 「昔はベイガーのウルトもフラッシュで避けられた」などの回想、きっかけとなったシュレリアへの言及など、コミュニティの反応はさまざまだった。
初期フラッシュは射程も効果も壊れ気味で、削除案まで出た。それでも残された理由はシンプルで、ゲームが確実に面白くなるから。RiotのゲームデザイナーであるAugustの回想と、当時を知るプレイヤーの証言から、フラッシュの功罪を洗い直す。
Riot Augustの発言
LoLの初期の頃、フラッシュはマジでぶっ壊れだった。で、デザイナーのあいだで「いっそ削除しよう」って話が出た。強すぎてまともにバランスが取れない、ってね。
要は、このスペルは調整のしようがないし、みんなが当たり前にフラッシュを積む状況をやめさせよう、という理屈だった。
そのとき、あるデザイナー、ラックスを手掛けたデザイナーがすごくいい質問をしたんだ。
「でもさ、フラッシュがあるほうが、ゲームはよくなっていない?」
みんながいろんな設計上の問題を挙げてフラッシュの削除を検討しているときにだ。サモナースペルに選択肢を持たせたいとか、誰もがダッシュを持つのはゲームとしてどうなの? とか、そんなことを侃侃諤諤やってるときにね。
で、「ん?」ってなって、みんなふと考えてみた。フラッシュがあるとサモナースペルの選択肢は狭まるし、みんながダッシュを持つ世界になっちゃう。でも、それでゲームが面白くなるのかどうかについては、どうなんだ? イエスかノーか?
出た結論は「イエス」だった。ゲームははっきり良くなるし、より楽しく、盛り上がり、面白くなる。
もちろん、フラッシュはサモナースペルの選択肢を狭めるし、たとえばトゥイッチみたいなダッシュを持たないチャンピオンの個性ともぶつかる。
それでも「みんながフラッシュを持っている世界」のほうが、ゲームとしてよい。試合はより楽しく、エキサイティングで、理解もしやすくなる。
反応
- 初期のフラッシュが壊れていたのは事実。知らない人のために当時の仕様を書いてみよう。
射程が今よりずっと長かった。
すべての飛翔体を無効化できた。つまりタワーダイブして、タワーの弾が当たる直前にフラッシュすれば、その弾を消せた。
別にダッシュという概念に文句があるわけじゃない。問題は調整の詰め方だよ。
- 昔はフラッシュでベイガーのRを回避できたんだよな。
- 味方のADC、いまだにそれやろうとする。
- 昔気質のADCなんだ、ちょっと大目に見てやれ。
- でもナーフされたけどな。
- 何度もナーフされた。昔は射程が今の倍以上あって、飛翔体をすり抜けられて、クールダウンも短かった……要するに、ほぼすべての要素がナーフされた。
フラッシュを他のサモナースペルと釣り合わせようとした時期もあったが、何をやっても上手くいかず、最終的にRiotは手を引いたんだ。
- 何度もナーフされた。昔は射程が今の倍以上あって、飛翔体をすり抜けられて、クールダウンも短かった……要するに、ほぼすべての要素がナーフされた。
- 要するに、
1. フラッシュは壊れてる。
2. でもあると面白い。
ま、ありっちゃありだな。
- 心配するなシュレリア。まだ君のことを覚えているよ。
Augustが言及している「ラックスを手掛けたデザイナー」は、ミユキ・シュレリア・ミツハシ。アイテム「シュレリアの凱歌」の由来。ミツハシ氏の声が高いため、「多分ミツハシの声は普通の高さで、移動速度が速いからドップラー効果でそう聞こえるだけなんだ」とのジョークから名付けられたという。ソース1 ソース2
- 少なくとも妖夢の霊剣の中で、シュレリアはまだ生きてる。あれを消されたり、「風の御兄弟の刃」みたいなアホみたいな名前に変えられたら、俺は本気で喪に服す。
Source: Riot August on why Flash was never nerfed or changed
単純明快でござる。
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