以下、動画の意訳。
アンニョンハセヨ。Reaperedだ。今日はドラフトについて話そうと思う。ドラフトは、長い間ファンの間で議論されてきた話題だ。プロの試合のドラフトは普通、秘密裏に準備されるものだ。プロシーンのドラフトのプロセス(ドラフトの結果じゃないぞ)についての適切な説明は、これまで無かったと思う。そこで、お気に入りのチームのドラフトで何が行われているかをみんなに楽しんでもらうため、俺の経験や意見に基づいてこの動画を作った。
Draft101シリーズは、リーグ・オブ・レジェンドのプロチームがどのようにドラフトを行うかを、最初から最後までカバーするつもりだ。シリーズ最初のエピソードは、「ドラフトで一番最初に考えること」について話そうと思う。
さて、ドラフトで最初に考えることはなんだと思う?選手?コーチ?メタ?多くの選択肢と回答があると思う。先に結論から述べると、俺はチャンピオンと選手こそ、最初に考えるべきことだと思う。それを、トレーディングカードゲーム(以下、TCG)になぞらえて説明しよう。
じゃあ、ドラフトは、TCGだと考えてみるとしよう。まず、それぞれ5人の選手がプレイ可能なチャンピオンを、カードとみなす。TCGでは、デッキや手札に持てるカードの枚数は決まっているけれど、プロのLoLチームには当てはまらない。つまり、選手のチャンピオンプールが広ければ広いほど、ドラフトはより多くのカードを持ってスタートできる。そして、TCGと違って、手札とデッキの区別がないので、敵チームにバンされない限り、いつでもカードをプレイできる。
こう思うかも知れない。「多くのチャンピオンをプレイできることは有利なの?」必ずしもそうとは限らない。例えば、TCGのカードは攻撃力と体力というステータスを持っている。プロシーンのドラフトでは、あるカードにカウンターする可能性や、あるカードにカウンターされる可能性というステータスを持っている。TCGの場合、こちらのカードが攻撃力4、体力5で、相手のカードが攻撃力3、体力4だとすると、こちらのカードが勝ち、体力が2残る。プロシーンのドラフトでは少しだけ違う。例えば、エイトロックスをセトに対して出した場合、エイトロックスのカードには、「選手Aは、50%の確率でレーニングフェイズに勝利する」と書いてあるようなものだ。この確率は、使用するプレイヤーによって変動する。選手Bの場合は30%かも知れないし、選手Cなら、70%かも知れない。言い換えると、選手個人のスキル、マッチアップ、その日のコンディション、チャンピオンの習熟度、マッチアップの理解度、ジャングルの介入、コミュニケーション、マクロ……こうしたことが、確率を変動させる。
※訳注:アムムのカードには「ジャングルガンク|レーニングフェーズの勝率を30%上げる」、ラックスのカードには「ミッドローム|レーニングフェーズの勝率を20%上げる」と書いてある。
これは、TCGのように、1回のアタックではないことを意味している。様々な要素で、攻撃力と体力の数値が変動するんだ。これらの要素と特定の条件が噛み合えば、失敗の確率を下げ、成功の確率を上げることができるだろう。つまり、多くのカードを持つことはよいことだ。だけど、プロシーンで使えるチャンピオンプールとして数えるためには、デッキ内のカードを強化する必要がる。これは、「なぜ、あの状況で、Xというチャンピオンをカウンターとして出さなかったの?」という疑問に対する答えになる。選手がXというチャンピオンを競技シーンで出せるだけのスキルが無かったか、マッチアップをよく理解していなかったかのどちらかだ。また、スクリムに基づいてマクロの戦略を変更した場合や、勝率を下げる他の理由がある場合も、Xというチャンピオンを使う意味がなくなる。
さて、TCGに話を戻すが、TCGにはシナジーや、特定条件というものがあるよね?同じようなことが、プロシーンのドラフトにもあるんだ。例えば、「自分のチームは、チームAがプレイする、あるチャンピオンを恐れている」というものだったり、もっと具体的に、「自分のチームがXというチャンピオンを出した場合、チームAにYというチャンピオンを出されると負ける傾向にある」、さらには「その場合、チーム同士でチャンピオンを交換したとしても負ける」というものだったりする。チームAのミッドレーナーはコントロールメイジだけをプレイする。チームに特有の状況なのかも知れない。
反対の条件としては次のようなことが考えられる。「チームBは、Xを出してもYを出しても、チームAに勝利できる」。チームBは、勝つ自信がある。チームAに対して、チームBはいつもXというチャンピオンを出す。そして、チームAはいつもコントロールメイジを出すから、チームBはドラフトの流れを予測できる。だから、カウンター戦略を思いつくことができる。こうしたポジティブな状況が発生するかも知れないんだ。
どうして俺がドラフトでは最初に選手とチャンピオンを考えるかを分かってくれたかな?自チームの選手とチャンピオン、そして相手の選手とチャンピオンに基づいて、これらのカードをアクティベートし、特定条件を発動するためだ。ネガティブな条件があればあるほど、チームは弱くなる。そして、ポジティブな条件があればあるほど、チームは強くなるだろう。これらの条件と、選手のチャンピオンプールを組み合わせて考えることが、ドラフトの基礎となる。この基礎を通じて、ドラフトがどう行われるかをより理解できるようになるだろう。
次回は、「ドラフトミーティング」について触れようと思う。
LSはドラフトをMTGに例えて説明したらしいでござる。
コメント
Reaperedはドラフトは全て準備されていて機械的に決まるものだって言ってるよね
S7でC9がWEにガリオジャナコグ渡して負けた試合の後のReaperedの解説も面白かったのを思い出した
実はMidガリオ使えなかったとか直前でザヤとやりたくないと言われたとか練習で提案拒否られたとか
※2
懐かしいなUGの翻訳動画で見た気がする
ガリオは本来WE側がbanしなければならないのにJensenが使えないことを5戦目にして気づかれて負けたとか言ってたな
当時のMysticは鬼のように強かった記憶があるわ
この全体像は別に説明されなくても大体予測されてるとこだからやっぱ突っ込んだ話を知りたいわな
次回のドラフトミーティング編は楽しみ
LSがMTGを使った説明はMTGのカードの色(属性、プレイスタイル(赤、青、緑、白、黒))をチャンピオンごとに当てはめてチーム構成、敵との相性の話だから、Reaperedの動画のドラフトを影響する要素、ドラフトの裏側とはまた違う話。
MTGをイメージしてるよな
コントロールメイジに触れるのもよく見るからだと思う
逆はあまり見ない
カードゲームに例えられてもよくわからないな
わからん
LSの場合は例えを理解するために必要な時間が膨大で、それを乗り越えるてもただひたすらバカにしてるってことがわかるだけだったりするからさらにタチがわるい
あんた韓国人やったんか
他ゲーに例えられるとめちゃくちゃ分かりやすいな
LSのドラフトはMTGで例えればレッドサイドの1st/2ndピックでレギサウルス/エンバレス宝剣(レネクトン/エリス)みたいな構成の方向性を早期に公開するピックや
その後にレートゲーム用のスケール要因として4th/5thで灯争大戦リリアナ(ベイガー)を既にアグロの方向性で構築してるデッキに加えるのは間違ってるって言ってるだけなんだがね
なるほどわからん
ピックバンにはチーム事情があるってのは全員分かってるだろうから過去の試合で実際にその選択をした理由とかどの要素を重視した結果そうなったのかとかそういうことが聞きたかったな
それともkrはともかくnaの観客にはこのレベルの話から解説しなきゃいけないのか?
>10
元SKTのTopやで
めちゃくちゃ助かる
Fakerが衰えながらも未だにトップチームのスタメンにいる理由はこれよな
ドラフトにおいてあのプールの広さでどのチャンプも出せるだけの習熟度があるのは大きなアドバンテージになる
エンバレスの宝剣とかめっちゃナウやな