日本人初のヨーロッパリーグ参戦という前人未到の領域に挑むEvi。その決意の裏にある想いをLoL忍者が伺った。
LoL忍者:Evi選手、こんにちは! ヨーロッパでの生活はいかがでしょうか。
Evi:ハロー、ロルニンジャ! もう大分慣れましたね。
LoL忍者:食事などで困っていないでしょうか。Evi選手の好物のお寿司が食べられないのではと心配していました。
Evi:いえいえ、食事は本当に美味しいです! それに、毎日必死過ぎて「お寿司食べたいな〜」と考えること自体があまり無いですね(笑)
LoL忍者:確かにそうかもしれませんね。今回のLEC移籍は、本当に難しい決断だったと思います。大きな決め手となった理由は何でしょうか。
Evi:実を言うと、Team Hereticsのオファーが無くてもFAするつもりだったんです。DFMには5年間在籍させていただきました。長く在籍していると、良い面ももちろんたくさんあるのですが、悪い面も少なからずあると考えています。同じ環境に長くいると慣れもありますから、自分を成長させてくれる刺激にどうしても気が付きにくくなると思うんですよ。
LoL忍者:なるほど。では、今回のオファーが無くてもDFMは離れるつもりだったんですね。
さて、今回Team Hereticsのヘッドコーチに就任したPeter Dun氏が、Splyceのヘッドコーチをやっていた2017〜2019年頃にEvi選手の獲得を検討していたと聞きました。Team Hereticsを選んだ決め手となったのは、Peterヘッドコーチからのラブコールだったのでしょうか。
Evi:そうですね。正直言うと、PeterさんがいなかったらTeam Hereticsには移籍しなかったかもしれません。
LoL忍者:それほど大きな存在だったんですか。
Evi:はい。だって、僕のことを2017年から見てくれているんですよ。これは単なる話題性を狙ったオファーではなく、ちゃんと僕の選手としての実力を見てくれているんだなって感じました。
LoL忍者:確かに、「世界的人気のEvi選手が来れば、ユニフォームが売れる!」というような、即物的な考えだけではなさそうです。
Evi:もちろんそういうビジネス的な側面もあるとは思いますが、メインはそこではないと感じましたね。
LoL忍者:契約に至る前に、Peterヘッドコーチとはどんな話をしたのでしょうか。
Evi:初回は「カジュアルに話がしたい」ということで、チームのマネージャーさんとボイスチャットで話しました。そこに急遽Peterさんが入ってこられて。「僕、本当は今日休みなんだけど来ちゃった!」という感じで。嬉しかったですね。
そして、選手に求めるものはなにか、コーチに求めるものはなにかについて、お互いに意見交換をしました。そこで、「僕はチャンピオンプールが結構変わっているんだけど、Peterさんはどう思う?」と聞いてみました。
Peterさんは2017年から僕を見てくれているので、僕のチャンピオンプールがユニークなことは当然知っていると思うのですが、どのような答えが返ってくるのか、つまりコーチとしてどういう目線で僕を見ているのか知りたかったんです。「僕はWorldsでもエイトロックスをほとんどピックしなかったけど、それでも大丈夫?」みたいな感じで。
LoL忍者:どんな答えが返ってきたのでしょうか。
Evi:Peterさんは「エイトロックスが使えないことは問題ではない。エイトロックスを理解していないことが問題なんだ。エイトロックスというチャンピオンのメカニズム、強みや弱みを理解して、対策できることが重要なんだ」と仰っていました。
僕のチャンピオンプールについても「G2 Esportsが2019年にMSIで優勝した時、Wunderはトップでパイクをピックした。今回のWorldsでも、T1のZeusはヨネをピックした。強い選手は、多くの人々の常識を覆すようなピックを必ず持っている。メタチャンピオンを使えるかどうか自体は問題ではないんだ。Eviのリリアも良かったよ」と仰っていました。
LoL忍者:非常に納得できる回答ですね!
Evi:僕もそう思いました。その回答を聞いて、Peterさんなら信頼できると考えました。それが大きな理由ですね。
LoL忍者:なるほど。Jankos選手と一緒のチームで戦えるということは決め手では無かったんですね。
Evi:Jankosが来ることが決まったのは、僕の後ですからね。
LoL忍者:そうなんですね。Jankos選手が加入することを聞いてどう感じましたか。
Evi:それはもう、「マジか!!すごい!!」と思いましたよ。だってレジェンドですからね。Jankosは僕がプロ選手をやる前から活動していますから。もうビックリでしたよ。
本当に人生って何が起こるか分からないなって思いました。ちょっと前までDFMで活動していたのに、数週間後にはJankosと同じチームだなんて。
LoL忍者:驚きですよね!さて、今回の決断はとても難しかったと仰っていましたね。具体的に難しかった点を教えていただけますか。
Evi:ひとつは、LJLへの愛情ですね。おこがましい話ですが、「LJLは大丈夫かな」という気持ちです。僕はLJLに育ててもらいました。育ててもらったのだから、恩返しとしてLJLを盛り上げるのは自分の責務だと感じていました。育ててもらったのだから、キャリーするよ!という感じで。でもきっと、新しい風が吹くでしょう。
もうひとつは、言語の問題ですね。インゲームの会話は全然心配していないのですが、日常会話とフィードバックですね。これは必死に勉強して追いつくしかないですね……ハロー!ジャパニーズインタビューナウ!(向こう側でチームの選手と会話するEvi選手)
LoL忍者:今は誰とお話されてたんですか?
Evi:今のはJackです。ADCの選手ですね。
続きをお話すると、最後に実力ですね。まったく違う環境で、果たして自分の実力は通用するのか。これは未知数ですからね。
LoL忍者:自信のほどはいかがでしょうか。
Evi:自信はあります。正確に言うと、今は追いつけなくても、いつか必ず追いつくという自信です。強敵に立ち向かうとき、今は勝てなくてもいつか必ず倒してみせる!という情熱を持つとき、僕は一番燃えるんです。そのためにLECに来ましたから。
LoL忍者:Evi選手らしい言葉が聞けて嬉しいです! ちなみに、日本にご家族を残すという決断は難しくなかったのでしょうか。
Evi:それは全然ありませんでした。むしろ奥さんが一番応援してくれました。「いいじゃん!絶対行ったほうがいいよ!」って。
LoL忍者:素晴らしい奥様ですね。
Evi:「私たちも一緒に行きたい!」って言ってましたよ(笑)そこでチームのマネージャーさんに「もし家族がヨーロッパに来ることになったら、部屋探しを手伝ってもらってもいいですか?」って聞いたら「もちろん!手伝わせてよ」って言ってくれて。
LoL忍者:それは心強いですね。
さて、先ほどLJLのお話が出ましたが、ずっとお聞きしたかったことがあります。それはEvi選手の後任となるDFMの新しいトップレーナーについてです。
前任のEvi選手が偉大過ぎて、後任のトップレーナーは、きっと大変だと思います。プレッシャーも凄いし、何をやっても正当な評価が得られないのではないかと。
Evi:僕から伝えたいメッセージは、DFMという最高の環境で成長しないわけがないので安心して欲しいということです。僕だって最初から強かったわけじゃありません。努力して成長して、強くなればいいのです。今じゃない、これからだ!と。
LoL忍者:ありがとうございます!最後にメッセージをお願いいたします。
Evi:チームが変わっただけですから、仰々しいお別れのご挨拶はしたくないのですが、感謝の気持ちはお伝えしたいです!
皆さん、いつも応援してくれてありがとうございます。皆さんのお陰でここまで来ることができました。次はLECに舞台を移して戦うことになりますが、今後も応援していただけると嬉しいです! MSIやWorldsで日本チームと会うことができたら最高ですね!
ずっと応援するでござる。
おすすめ関連記事
コメント
うむ
glhf!
良妻賢母でござる
家庭を持って保守的にならずに挑戦し続けるのはすごい勇気がいると思う
ずっと応援してます
真の視界を獲得
昨日の配信、英語上手くてびっくりした
がんばれ~
MSIとかWorldsで日本人対決みたいぞ~
配信見てたけど、チームメイトとの雰囲気も良さそうだったし、コミュニケーションもとれてて心配なさそうだなと感じた
Evi選手の新たな挑戦、応援させていただきます!
チームのと個人の強さとか一切関係なく純粋に応援したくなったの初めてだ。
どんな結果でもずっと応援するよ!
真の視界を獲得
真の視界を獲得
真の視界を獲得
真の視界を獲得
真の視界を獲得
真の視界を獲得
evi選手もLJLも来年は真価を問われる
「マイナーリーグだからWCSに出れてた」
「eviがいないとダメだな」
絶対に投げつけられるだろう心無い言動
それらに対して実績で黙らせて欲しい。
応援してるぞ!!
実績じゃないな
結果だわ
真の視界を獲得
根拠のある批判はいいけど、君がするのは根拠のない中傷だからなぁ
こういう奴らって本当に自分らの事を”的確な批判をしている人”だと思ってたんだw
あ〜マジで来年のプロシーン楽しみ
早く春にならないかなぁ
マジで凄い
ずっと応援してるぞ
どんな質問でも前向きに回答するの本当に尊敬します
真の視界を獲得
プロコーチの方ですか?
記事をちゃんと読むんだ!
応援はしてるけど、世界レベルで出せるプールが狭いのは事実だし、まだまだ進化できると思うからエイトロックスも諦めないでほしいなあ。wcsで日本チームと対戦できるくらいまで来てくれたら最高だね。
真の視界を獲得
世界に行ってもねっとりサムズアップは続けてくれよな
何かにハマってもあまりファングッズを欲しいと思ったことがない人間だけど、Eviさんのhereticsのユニフォーム欲しいかも。
ユニフォームは脱ぎ着し辛いからhereticsのパーカーかなあ。
集中して勉強するとき、集中してゲームするとき、着たいなって
世界に出たEvi選手嬉しいけど
さみしいよぉぉぉぉ
チャレンジしてる人はマジで応援します
試合も見ようと思うので楽しみに待ってる
日本最高のEスポーツメディア・ロルニンジャとeviに感謝します
「強い選手は、多くの人々の常識を覆すようなピックを必ず持っている」もちろん一時のメタチャンプを使えるに越したことはないけど、Beryl選手のハイマー然り、Zeus選手のヨネ然り、メタ外でありながら相手のBPに影響を与えるピックを持つのはかなりの強みよね
真のチャレンジャーでござる
昨日の配信でjackと英語で会話しながらduoしてたし既にスクリムも始まってるらしい
コミュニケーション能力の高さや明るい印象がEvi選手が色んな国の人から好かれてる一番の理由だと思うし向こうでも楽しく生活して欲しいね
真の視界を獲得
自分からエイトロックスをほとんど使わなかった(上手く使えなかった)ことを言えるのはすごいな
LJLではプールで責められてからメタチャンピオンを積極的に試してたけど、LECではメタピックを覚えるよりも自分の独自のプールを補強していく方針に変わってそうだね
真の視界を獲得
真の視界を獲得
全然大丈夫やぞ
考え過ぎや日本人は
日本語と違って英語は表現単語数が少ないから一つの単語のニュアンスを使い分ける為に顔や手振りなんかで表現する
日本人感覚で捉えるべきじゃない
難しく考えすぎて実際に外人と対面すると喋れない人多いよね。自分もだけど
個人的には日本の英語の教育のやり方が悪いと思うわ
真の視界を獲得
真の視界を獲得
俺がこのコメント書いたんだけど
こんなにマイナスがつくとは思ってなかった。
ストリーマーだったら問題ないと思うけどプロが常用する発言として良く無さそうだと感じたから書いたんだよね。
応援してるからこそ言いたくなった。
実際自分自身使いすぎていたこともあるし友人や家族から指摘されたことがある。とにかくLECを早く見たいね!
みんな貴重な意見ありがとう。
真の視界を獲得
真の視界を獲得
真の視界を獲得
日本社会で
「(自分は気にならないけど)不快に思う人もいるから気をつけようね」と目上に説教されたら
「不快だからやめろ次やったら○すぞ」
くらいの意味をオブラートに包んでると思え
真の視界を獲得
真の視界を獲得
真の視界を獲得
真の視界を獲得
本当にすごい、めちゃくちゃ応援する
エイトロは苦手でも昔みたいにカミール使ってゴリゴリいけるえびンモ期待しています
でも結局エイトロ出したDRXにT1負けたし勝つためには苦手だとしてもメタチャンピオン使ったほうが良いと思うんだよな。
本人も「努力して成長して、強くなればいいのです。今じゃない、これからだ!」って言ってるし、苦手チャンプを練習せずピックできない状態なのは俺は傲慢だと思う。
別にeviさんのこと嫌ってるわけじゃないし、普通に応援してるけど、だからといって当時マジでOPだったエイトロをピックしない理論は理論自体は理解できるけど、納得はできない。
LJLじゃメタピックしないでも勝てちゃってたのが大きいかもね
真の視界を獲得
今も当時もopggなり配信なり観れば練習してない訳ないって分かりそうなもんだけど
少し調べれば分かる事をせずに無責任に自分の考えを押し付ける方が俺は理解できないし納得も出来ないかな
準備してたエイトロを出さなかった理由は配信で説明してたのにね
知ろうともしていないくせに想像で練習していないと決めつけて「怠慢」は侮辱してる
真の視界を獲得
b
がんば
ベテランの歳でも守りに入らず挑戦者の心構えで燃えてるのめちゃくちゃ良いな
来年はLEC見るわ、英語の勉強にもなるし
勝利者インタビュー聞かせてくれよな
Eviさん頑張ってほしい
LCKLPLみたいにすぐ放出されることもないだろうし何年も活躍してくれ
エビくんの記事見るといつもお寿司の話題に触れてるから寿司食いたくなる
対策した上で本人も使えるのと本人は使えないけど対策だけは分かってるのじゃ雲泥の差だ
DRX T1はトップがお互いエイトロが使えたし対策もあった
KingenがZeusを圧倒したのは本人が使った時にヨネバンすれば存在感発揮出来た+カミールで対策出来たから
Zeusもヨネで対策してたがバン枠に余裕を作ったDRXはヨネをバンしてエイトロでキャリーした
T1がカミールまでバンがまわらないのはハイマーが居たからだとか複合的なものではある
このようにメタチャンプを使えて尚且つ対抗策がある状態にしておくことがドラフトでチームに有利をもたらす もしくは不利にならない
温厚なKarsaでもナーが使えない369には怒ったんだからどこのチームに所属しようともプールの課題は変わらない
対策出来ればいいってのは最低限の話 使えたほうがいいのは当たり前
この歳で海外挑戦するEviくんほど向上心があれば練習してメタチャンプもポケットピックもLECで通用する水準までいけると信じてる
ちょっと話がそれてしまうが、今思い返してもKingenとZeusのAatroxを中心にしたb/pのやり取りは見てて面白かったな
Game1/2でお互い先出しAatroxに対してカウンターを出した後、Game3で(DRX)YoneBan→(T1)AatroxBan
お互いの手札の削りあい(B/P)もこのゲームの醍醐味だなと実感したよ
まぁ結局LPLとLCKが席巻するのは変わらないからEU移籍が何しようがEviはまぁまぁの活躍で
WCSじゃやられ役でおわるだろうな
真の視界を獲得
なんでwcs出れる前提なんだよ
なんかのインタビューで韓国人選手が「Fakerは向上心をずっと持ってるからずっと強い」みたいなこと言ってたのを思い出した
glhf TH Evi!
可能ならTHの他のメンバーやコーチにもインタビューしてほしい・・・
これは素直に応援できます
ファーストペンギンはいつだって尊敬される
応援してますm(_ _)m
ヨーロッパに海老旋風を起こしてくれ
LEC Winter終了後に出る記事のタイトル:【LoL】Team Heretics Evi「俺より強い奴はLECにいなかった」