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東プレのREALFORCEシリーズ:Worlds王者たちの秘密兵器
2019年にDoinbがWorldsチャンピオンとなり、2021年にはFlandreがその称号を手にした。
しかし、あまり知られていない事実がある。
それは、彼らが愛用するキーボードは、日本企業の東プレの手によるREALFORCEシリーズだということだ。
Doinbが2019年のWorlds決勝を戦ったときに使用していたキーボードも、実はREALFORCEだった。
念のため、東プレ担当者に上記写真のURLを送って、真偽を確認した。
以下に、東プレ担当者からの返信を一部抜粋して掲載する。
Doinb選手写真のキーボードについてですが、外形状から見るに「REALFORCE 87UB」シリーズかと思われます。
ただ、「REALFORCE 87UB」には、
荷重違いや静音スイッチの有無など、細かい仕様違いの機種が存在しており、
正確な製品機種名までは判定出来かねます。ご了承ください。
そんなREALFORCEシリーズの最新作、GX1が2023年3月に発売された。そこで今回は、REALFORCE GX1(X1UC11: 日本語配列、45g荷重)の実力をさまざまな角度から検証した。
東プレ担当者の器の大きさに甘えて、本当に正直にレビューしたので、是非最後までお読みいただきたい。
開封の儀:REALFORCE GX1よ、その実力を見せてみよ!
結論から言うと、筆者はREALFORCE GX1をメインキーボードにすることを決定した。
その理由をこれから述べていこう。
まずは開封動画を撮影したのでご覧いただきたい。
字幕や効果音などは一切無いので、シュールなひとときを楽しんでいただければ幸いだ。
東プレから届いた段ボール箱には、REALFORCE GX1本体とキースペーサーが入っていた。
キースペーサーは、キーボードの下に敷いて厚みを出すパーツで、好みに応じてキーの深さを調整するために使用する。今回はデフォルトの使用感を試すため、キースペーサーは使用しなかった。
テンキーレスでコンパクトなのに「山かな?」と思うほど抜群の安定感
上の画像は、筆者が普段使っているRazer Blackwidow V3(写真上)と、REALFORCE GX1(写真下)のサイズを比較したもの。
当然ではあるが、テンキーレスデザインは非常にコンパクトだ。VALORANTなどのFPSゲームでマウスの可動域を広く取れるのは非常に嬉しい。激しいフリック時にマウスがキーボードに当たる心配もない。
感嘆すべきは、コンパクトなサイズながら、しっかりとした安定感があることだ。
開封した際も、予想外のズッシリとした重量感に驚いた。
何なら、一回り大きいBlackwidowよりも重く感じる。
そこで、重さを計測することにした。
違いは一目瞭然である。何と、一回り小さいREALFORCE GX1のほうが重かったのだ。
※公式によると1.3kg
それもそのはず、REALFORCE GX1はフレーム素材にスチールを使用しているとのこと。
どうりで安定感抜群なわけだ。
筆者は、試合を決定づける集団戦など、緊張が高まる局面で思わずプレイに力が入ってしまう癖があり、キーボードが前後左右に滑って困った経験がある。
だが、REALFORCE GX1ならそんな心配は必要なさそうだ。
これからも安心してガンガンパワープレイしていこうと思う。
仕上がりをひとつひとつ確かめてから出荷するキートップは極上の手触り
質感もマットで高級感がある。
特にキートップの触り心地が大変良く、ずっと撫でていたいほどだ。
東プレによると、なんと出荷前にひとつひとつのキーの触り心地を確かめているそうだ。
効率化とは程遠い、伝統工芸のような工程に驚いてしまった。
長く使う道具だからこそとの想いなのだろう。
こうした細部までに配慮する東プレの心意気に脱帽である。
静かなのに確かな打鍵感:ストレスフリーのタイピング体験
筆者は今まで、ゲーミングキーボードといえば「カチッ」とした打鍵感の青軸キーボードだと考えていた。
その理由は、メカニカルな打鍵感覚こそがゲーミングキーボードの醍醐味であり、スキルを使用したことを身体感覚でフィードバックできることは非常に重要だと考えていたためだ。
しかし、REALFORCE GX1のタクタイルフィーリングを体験してみて、その偏見は崩れ去った。
擬音で表現するなら、青軸の打鍵は「カチッ」、GX1の打鍵は「クッ」と沈む感じだが、これが驚くことにしっかりとした打鍵の手応えを感じることができるのだ。
「 軟弱なキータッチでソロキューが回せるかってんだ!」と思っていた筆者だが、瞬時に認識を改めることとなった。
実際に使用してみると、その静かな打鍵音と確かなタクタイルフィールは、ゲームプレイにおいても非常に快適であり、ストレスフリーな体験を得られた。
ストリーマーなどの配信を観ていると、キーボードの音がうるさくて気になることがあるが、GX1ならそんな心配もなさそうだ。深夜のゲームプレイの騒音で周囲に迷惑をかけることもない。
今まで青軸キーボードに固執していた筆者だが、REALFORCE GX1によって常識を覆された。思わず「これでええ……!」と千鳥のノブ風につぶやいてしまったほどだ。
「何もここまでやらなくても……」と逆に心配になる、驚愕のダイナミックAPC機能
REALFORCE GX1は、カスタマイズ性にも優れている。
特に東プレが力を入れて開発したダイナミックAPC機能は驚くべきものだ。
この機能は非常に画期的でありながら、説明が少々難しい。
順を追って説明していこう。
まず、キーには作動点があり、その点を超えるとオン、離れるとオフになる機構がある。
この作動点を英語でアクチュエーションポイントと呼ぶ。
REALFORCE GX1では、このアクチュエーションポイントをプレイヤーの好みやフィジカル傾向に合わせて変更できるようになっている。
オンとオフの距離を切り替えられることで、より快適な操作環境を作り出すことができるのだ。
このような機能は、従来のキーボードにも存在していた。
だが、東プレはこの機能をさらに進化させることに成功した。
驚くべきことに東プレは、アクチュエーションポイントを動的に変更できる機能を開発したのだ。
何を言っているか分からないと思うが、安心して欲しい。
筆者も全然分からなかった。
簡単に説明すると、キーのオンとオフを決める距離を指の動きに合わせる機能である。
東プレの製品ページに掲載されているGIFアニメーションを見たほうが理解しやすいだろう。
キースイッチのアクチュエーションポイントをカスタマイズできる APC(アクチュエーション・ポイント・チェンジャー)機能を進化させた、 「Dual-APC」機能を新搭載。新機能の「ダイナミックモード」では、キーストロークにおけるオン位置・オフ位置(リリースポイント)を指の動きに合わせてリアルタイムに可変させることで、ゲームへの高速入力を実現します。
安定したプレイを求めるキーには、リリースポイントが動かない「ノーマルモード」も設定でき、両モードともに4段階(0.8mm、1.5mm、2.2mm、3.0mm)のオン位置(アクチュエーションポイント)を設定できます。
なんとも凄まじい機能だが、これが一体何の役に立つのだろうか。
まず、VALORANTなどのタクティカルシューターで求められるテクニックである、ストッピングには大いに役立ちそうだ。非常に細かく前後左右キーを連打する必要があるストッピングに、ダイナミックAPC機能は効果てきめんだろう。
また、LoLプレイヤーなら誰もが経験したことがあるだろう「はあああああああ?!今フラッシュ押しただろ!!!」といった押し間違いやミスが減ることも期待できる。
さらに、筆者が実際に使用して気づいたのは、疲労感が軽減されるという効果だ。
REALFORCE GX1が到着したとき、嬉しさのあまり1日中ぶっ通しでゲームしてしまったが、ほとんど疲れていないことに驚いた。
これがダイナミックAPC機能のおかげなのかどうかは定かではないが、非常に魅力的な要素だ。
驚くのはまだ早い。
REALFORCE GX1は、アクチュエーションポイントおよびダイナミックモードの有無をキーごとに個別に設定することができるのだ。
これはまさに狂気の沙汰としか言いようがない。前述したキースペーサーを組み合わせれば、途方も無いレベルでの細かなカスタマイズが可能となるだろう。
「何もここまで……」と感じたが、REALFORCE GX1は「プロのためのゲーミングキーボード」を標榜している。熾烈な競技環境で戦うプロゲーマーたちの相棒としての地平を目指しているのだ。
倹約家Fakerの一ヶ月のお小遣いでも手が届く価格
本製品の税込み価格は33,000円と、一見高額に見える。
正直、学生にとっては、少し手が出しにくい価格帯だ。
しかし、これまで見てきたように、REALFORCE GX1は圧倒的な性能を持つゲーミングキーボードゆえに、コストパフォーマンスは高いと言える。勝利にこだわるコアゲーマーにとっては、この価格でも十分に魅力的だ。
それに、2023年現在の東京都の最低賃金が1,072円(厚労省)であることを踏まえると、週に3日、1日2時間のアルバイトをこなせば、一ヶ月と少し後には購入可能である。
当サイト読者であれば誰もが知る、世界的に有名なプロゲーマーであるFakerの一ヶ月のお小遣いが約30,000円であることはよく知られているが、彼のような倹約家であっても、この怪物級のゲーミングキーボードを手に入れることができるのは素晴らしいことだ。
結論:メインキーボードに昇格
筆者は、安定感があり、長時間使用しても疲れにくい点から、今後はREALFORCE GX1をメインキーボードにすることに決定した。
万が一、東プレ担当者に「レビュー後は返却してください」と言われても、バイトを増やして自腹で購入するつもりだ。
しかし、当然ながら個々人の好みは異なる。
自分に合ったキーボードを選ぶことが最も重要だ。
できるだけ実機に触れて試すことをお勧めする。
また、Razerの名誉のために述べておくが、Blackwidow V3も決して悪い製品ではない。
ルック&フィールはとてもクールだし、何より2年間も気に入って使い続けた素晴らしいゲーミングキーボードだ。筆者の好みがREALFORCE GX1だったというだけである。
REALFORCE GX1は、Doinbが溺愛するのも納得できる、珠玉の逸品だ。
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Doinb殿が優勝した動因でござる。
コメント
さりげないシェンピック、俺じゃなきゃ見逃しちゃうね
フラッシュゴーストだがいけるか?!
前のrealforceゲーミングキーボードはR2ベースだったけどこっちはR3ベースなのかな?
R2もR3も持ってるけどR3良すぎて今のところ変える気がしない
2コマ即墜ちの未来を期待
このキーボード買えば高速サモスペ管理できるようになりますか?
拙者はHHKBにリアフォテンキーの二刀流でござる
ここまで動員に触れない、やさしい世界。
最低賃金が東京と100円以上差がある事の方が驚いた
驚きのあまりコメント場所を間違えた
これを買えば逆張りリーク呪術師になれるのか
Fakerは何のキーボード使ってるの?
CorsairのK70
「選手名 settings」で調べると大体のプロプレイヤーが使ってるデバイスが調べられるからおすすめでござるよ
そのサイト2013,14ぐらいから一生更新されてないよ
Fakerの手元配信とかあったはずだからそこから特定しな
ゲーミングPCもゲーミングデバイスも
LEDをOFFにできるのかが一番聞きたい情報だったりする
顔出し配信者でもない限り眩しいだけだ
寝起きとりあえずPCつけるか…って時に光ってるとパスワード入力しやすいメリットある
これ使ってるけど、特に専用ソフトウェアをインストールしなくてもライトはon/off含めて色々操作できるよ
onの明るさも3段階で調整できるから俺は単色で一番弱く光らせてる
激安デバイスでない限り、基本的にLEDのオンオフはどれでもできる。こういう有名ブランドならなおさら
1kgまでしか量れない計量器を使って、エラーを起こしてこっちの方が重いでしょってのは斬新なレビューだなw
「 軟弱なキータッチでソロキューが回せるかってんだ!」
これパワー忍者です
攻撃は最大の防御
押せ!押せ!押しまくれ
攻撃と防御の均衡を保つでござ
これ使ってる
注意点としては、ほとんどの一般的キーボードよりキートップの位置が少しだけ高いから、
人によっては手首を置くアームレストが欲しくなるかもしれない
Wootingと比べてどうなの有識者
Wootingは日本語配列ないからNG
真の視界を獲得
このキーボード買ったら次はDoinbの腕と脳が欲しくなりそう
ではDoinbの嫁は私が貰いますね
リアルフォース信者なのにこの事実はしらなかったorz
もちろん、GX1は即買いでキースペーサーとジェルリストレストも揃えました
キーボードはもう薄型しか使えないな・・・
deathstalker v2 tklが今はメイン
静電容量無接点方式いいよね
おれはhhkb派だけど
hhkbもいいけど流石にゲーム向きとは言えないからね…
いまだに光る意味がわからない俺がいる
戦場でlolする時は周りの照明消すと思うんだけどキーが光ってると押し間違えないで済むから便利だよ
フラッシュ押しただろって場面がなくなったら俺の反応速度がおじいちゃんなことがバレちゃう‥
特筆すべきRealforceの良さは静電容量無接点方式による打鍵時のストレスの低さ以外にもやはり異常なまでに優れた堅牢さは語られるべきでござる
拙者は初代Realforce108の変荷重モデルを愛用しているのでござるが10年以上使っているのにも関わらず一切の誤動作も起こしていないのでござる
先代Realforceも10年以上のハードな使用に耐え切った故ここは信頼出来るポイントでござるよ
通常仕様のRealforceも非常に良いものなので展示があれば試して欲しいでござるな
リアルフォースRGBは微妙で通常のリアルフォースに戻したけど、これは良い感じなのかな?
リアルフォースは打感最高だけど、レイザーの新型ハンツマン等の方が応答速度に関しては早く感じた。
管理人学生さんなの…?
真の視界を獲得