LPL(公式)
2021年のLPL、夏のプレイオフもまもなく開幕! あまり追ってこなかったみんなの為にも、Worlds参加の4枠を賭けて戦うチームの紹介をしていこう。
1位:FunPlus Phoenix
昨年はWorldsを逃してしまったものの、2019年Worlds優勝チームがリベンジに帰ってきた。レギュラーシーズンでは、Tianの復調とDoinbのレーン有利を武器に、爆発的な攻撃力で切り抜けてきたチームだ。
強み
・攻撃的な小規模戦
・積極的に相手の実力を見極めていく
・スノーボールからの迅速な勝利
・ユニークなピック(Doinbのダークテクノロジーだ)
弱み
・攻撃的な故に、面白いことになりうる
・序盤、Topレーンが押されがち
主な指標
・LPLにおいて、最も試合の平均時間が短い(29:40)
・試合平均でのキルが最多(16.1キル)
・最も多くのドラゴンを確保している(平均2.82)
勝利への鍵
全力で攻撃していく、現在のプランが非常に噛み合っているように思える。その獰猛さで何度も相手を打ち破り、得たキルでオブジェクト確保に繋げることにも長けている。最強チームであり、今Split一番の優勝候補であることは間違いない。
2位:Edward Gaming
Spring Splitにおいて、EDGはまさにLPLの王であった。プレイオフ、後にMSIを勝ち取ることになる、RNGにその冠を奪われてしまったのだが……夏もレギュラーシーズンで大活躍したEDG、ついにチャンピオンになれるのだろうか? 誰もが気になっているだろう。世界レベルの選手が揃っているのは間違いない、あとはその意志が鍵となってくるのかもしれない。
強み
・綺麗で、決断力のあるプレイ
・Viper、Meikoによる強力なbotレーン
・強力なドラゴンコントロール
弱み
・プラン通りに試合が進まない時、落ち込むことが多い
主な指標
・Suningに次いで、デスが2番目に少ない(平均10.14)
・Top4の他3チームでは、RAにしか勝てていない。RNG、FPXに破れたのは最近のことだ
・最高のバロン確保率(68.8%)
・失ったタワーの数が最も少ない(平均3.9)
勝利への鍵
EDGは間違いなく、世界レベルのチームだ。リードを掴めているならば、あまり波乱を起こすことなく勝ちに繋げられることだろう。しかしながら、FPXやTESのような爆発力のあるチームや、RNGのような地力に優れたチーム相手では上手くアプローチできない場合がある。もし上手く行っていない場合でも、落ち着いてプレイできるようなら……ポテンシャルを完璧に引き出せることだろう。
3位:Rare Atom
RAは今年あまり評価されていなかったが、その予想を遥かに飛び越えてきたチームだ。Spring Splitの8位という順位から、今や3位。長い視点で見ると、今や完全に上り調子だと言っていいだろう。非常に弱みの少ない、堅実で安定したチームであり、それはここLPLにおいて間違いなく大切だ。
強み
・mid-jgラインの強さ
・マップ、視界コントロールが上手
弱み
・ローリスク&ローリターンのプレイスタイルであり、そこを突かれる
・自分の力を出しきれない
・jgの位置予測
主な指標
・Fofoはmidレーナー中、2位のダメージシェア率と最低のデス数を誇る
・最高のワード破壊数(分間1.60)
勝利への鍵
より不安定なチームと戦いやすいプレイスタイルだが、格上には苦戦する傾向にある。Worldsを真に狙うのなら、もう少しリスクを取り、攻めるスタイルを学ばなければならないだろう。シーズンにおいて安定は大事だが、プレイオフにおいては上振れしたパフォーマンスこそが大事なのだ。
4位:Royal Never Give Up
スロースターターだったものの、Spring Split・MSIの王者が帰ってきた。Xiaohuのロールスワップは完全に成功であり、彼のキャリー力、そしてチームのシナジーやチームワークにより今や世界トップクラスのチームだ。ディフェンディングチャンピオンとしてその玉座を守り、今年のLPL最強チームの栄誉を目指すことだろう。
強み
・トップクラスの意思決定、チームワーク
・素晴らしいマクロ
・エンジンの良さ
弱み
・midレーン
・Xiaohuが苦戦している時
主な指標
・ファーストタワー率1位(74.4%)
・ファーストブラッド率1位(71.8%)
・XiaohuはTopレーナー中、2位のキル数(4.1)とCS数(分間8.8)
・Weiは2位のワード数(分間0.6)と最高のワード破壊数(分間0.41)
勝利への鍵
メタや選手の強さよりも、チームの結束や安定、意思決定こそが試合を決めるのだと何度も証明してきた。(Xiaohuを除いて)RNGはスタープレイヤーが揃っているわけではない。しかしながら、LoLはチームゲームであり、その点では他の追随を許さないのがRNGなのだ。これは、メタが変化しても安定する強みでもある。何があっても自分達にマッチしたプレイスタイルを見つけるし、それ故に相手するのが難しいチームなのだ。
5位:Top Esports
昨年はまさにトップチームだったものの、今年はプレイオフもギリギリといった様相。とはいえ、1つはっきりした軸……Knightがある。このmidレーナーはSplitを通して素晴らしく、安定したパフォーマンスを見せてくれた、TESの柱だ。Worldsを目指すには、超えなければならない壁が大きいのは間違いないが。
強み
・素晴らしいmidレーナー
・ミクロ
・超攻撃的なプレイスタイル
弱み
・意思決定が貧困
・超攻撃的なプレイスタイル……が裏目に
・ガチャ的な性質
主な指標
・KnightはLPLのmidレーナーにおいて、圧倒的なスタッツを誇っている(平均キル、CS、ゴールド)
・2位の平均キル数(15.7)
勝利への鍵
Knightが強いとは言え、Worldsを目指すにはワンマンチームのままではいられない。他チームの安定性と比べると、全く逆の問題を抱えているのがTESだ。まるでiGのガチャを受け継いだかのように……SSRが出ればほとんどどんなチームにも勝てることだろう。もし、やりすぎたり欲張ったプレイを抑えられるようになるなら、それは復調し、昨年のように高みへと到達する兆しとなるだろう。
6位:BiliBili Gaming
プレイオフにおいて、過小評価されているロースターの1つであることはよく知られているだろう。WeiWeiとppgodの加入により、ますます良くなっているチームだ。しかしながら、ここで強さを証明するにはプレイオフで活躍しなければならない。
強み
・強い上半身
・sup-jgライン
・賢いカウンタープレイ
弱み
・防御的なスタイルなので、そこを突かれうる
・サポートの安定性
主な指標
・レッドサイドに強い(17W9L)
・Aimingはadcにおいて2位のCS数だ(分間9.9)
勝利への鍵
BLGは防御的なプレイスタイル、Topサイドへ割いたリソースで成功を収めてきているチームだ。最近はプレイオフに先んじて、RNGの10連勝を阻止してもいる。一番の問題はその不安定さ。ppgodがV5にいた頃のように強力なサポートになるには、より成長する必要がある。大躍進の準備はできている……後はそれを実行するだけだ。
7位:Team WE
かなりのポテンシャルがある、そう思われているのがWEだ。Shanksの復帰によりチームも復調、スタイルが確立したように見える。botがサポーティブで、そしてtopがキャリーするメタへ変化したことが追い風となるかもしれない。
強み
・上半身がムキムキ
・有利を作るのが上手
弱み
・マクロ、意思決定が怪しい
主な指標
・Elkはadc中2位のダメージ率(30.4%)
・2番目に試合の長いチーム(32:08)
勝利への鍵
Elkは後半に向けて1人でファームさせ、トップサイドで試合を動かすことの多いチームだ。この点ではBLGに似ているが、不安定なのが難点。Elkが後半、集団戦でキャリーできるかに大きく依存している……が、そこまで試合を進めた際の状況判断が怪しい。リードを掴めていても勝てるかどうか、安定しないのだ。まだ若いチームで、改善の余地もあるものの、プレイオフで自分達の価値を見せたいのは間違いないだろう。
8位:LNG Esports
前回のSplitでも、好調な序盤から低迷という軌跡を辿ったLNG。客観的に見ると、順位は2つ上がったので良くなったと言える。Tarzanを獲得するという試みは、ここまではかなり成功してるといって過言ではないだろう。
強み
・ジャングラーが強力
・いいマクロ、堅実なプレイスタイル
・優れた視界管理
弱み
・ソロレーナーがどう転ぶか
・少し火力が足りないか
主な指標
・3番目のワード数(分間3.4)
勝利への鍵
LNGは堅実なチームだが、正直プレイオフを走り切るのは難しいだろう。酷いことになる、というわけではなく、他チームに対し優位に立てる強みが足りないのだ。今の所はかなり劣勢だが、iconとAleがSplit序盤のように安定してくれれば、LNGは波に乗ることもできるだろう。
9位:Suning
昨年Worldsでの素晴らしい活躍から一転、今年は厳しい1年となった。SwordArtが去り苦戦を強いられたが、前Splitに比べると著しい成長を見せたチームでもある。ここ最近は順調でもあり、歴史的にも今はチームがまとまってくる時期だ。まだまだ長く厳しい道程ではあるが、Suningは我々を驚かしてくれるかもしれない。
強み
・強力、そして優秀なbotレーン
・ピックの多様性
・圧倒的な視界管理
弱み
・遅いプレイスタイルのため、早いチームには不利になることも
主な指標
・最高のワード数(分間4.0)とワード破壊数(分間1.69)
・Splitを通してのユニークピックがAngelは19、そしてhuanfengは10とそのプールの広さを示した
・試合時間が最も長い(平均32:42)
勝利への鍵
浮き沈みの激しいSuningにおいて、huanfengはbotレーンをしっかりと支えてきている。プレイオフにおいて重要なのは上半身だ。BinとSofMが活躍できなければ、上位に進出するチャンスはなくなるだろう。彼らの強さは既に知られている通り、もしスイッチが入ったのなら太刀打ちできる選手は少ないが……。
10位:Oh My God
OMG、そして新人midレーナーCremeは今シーズンの台風の目だ。Ableを2人目のキャリーとして起用したこともあり、最下位だったこのチームはプレイオフ進出にまで成長することができた。大きな進化であり、このSplitでさらなる成果は厳しいにしろ、将来に向けて偉大な一歩と言えるだろう。
強み
・非常に強力なmid-jg
・小規模戦、集団戦の強さ
・攻撃的なbotレーン
弱み
・Cremeへの依存度
・マクロ、そして経験不足
主な指標
・FPXに次ぎ、2番目に短い試合時間(平均29:59)
・Cremeはmidレーナー中キル参加率(72.3%)、ダメージ率(27.2%)が最も高い
勝利への鍵
OMGは、Cremeが得意チャンピオンをピックし、キャリーする……というスタイルに依存している。シーズンでは上手く行ったものの、プレイオフではそこを突かれることだろう。しかしながら、その軸となる部分は非常に安定しており、集団戦も強い。オブジェクト周りにおいて集団戦を起こすことができたなら、信頼できるadcであるAbleが自分の仕事をこなしつつ、Cremeが中心で大波乱を巻き起こすことだろう。
翻訳元: LPL Summer Playoffs – Team Preview
プレイオフは本日8月12日(木)、18時開始でござる。
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コメント
Cryinは向こうでも穴扱いなのか
弱み=midレーンは雑すぎて草。調子の良し悪しすら言及されないっていう
ここほんと酷くて笑った
LJLの選手評価が濁しまくってるのと真逆で面白いわ
それな。msiの決勝見てないんかって感じ。
MSIでも優勝チームのMidにしては正直微妙だと思ってたけど、夏になってもそこは変わってないんか……
去年、knightは過大評価だ!って騒いでた人が沢山いたけど今どうしてるんかなぁ
メタ変化もあるけど、同じメンバーで順位落ちてるのは確かで、1つのメタだけ強いなら去年の持ち上がりぶりは過大評価って言われても仕方ない
それ言ったらChovyも
むしろKnightはずっと調子維持してるんだよ、他がいまいちだからチームとして順位が落ちてるっていうだけで
DWGがBotレーンかなり悪くなって勝てなくなったけどShowMakerやCanyonのせいなのかって言う話しよ、個人の出来とチームの勝敗は別だよ
比べるのもおこがましいがソロQでも自分は上手くやってるのに他レーンが噛み合わなくてどうしようもなく負けるみたいなことはLoLプレイヤーなら共感出来ると思うし経験してると思うけど
去年のKnightの評価はFakerピーク期(13、15、16のそれぞれ違うメタとチームメイトと優勝して、17でファイナル)よりさらに上でWCS優勝EZとまで言われてたぐらい、それは過大評価って言われるのは仕方ないって言ってるだけで、
Knight劣ってるとか弱いとかそういう話してない
チーム不調なのに36ゲーム32ソロキルで世界記録をついこの間塗り替えた化け物(いい意味)なのは事実だからWCS優勝してほしい
しかし前回のWCSでは空気だったからなぁ。
LPLあまり見てない自分からすると、今年こそ行けるんか? といったところ
去年のKnightの評価は俺が無知でどこにソースあるのか知らないからそんな評価されてたのは今知ったけど力量の絶対評価なら間違ったこと言ってないと思う
競技人口の増加とプロシーンの整備、ノウハウの蓄積でプロプレイヤーのレベル、チームの平均値は上がってるから過去勝ってても今基準優れてることの理由にならない
加えてFakerのStats見てもLCK内で見ても間違いなく1番だったのは2013~2014の2年くらいで2015年くらいから既に突出した存在でなくなってる
タイトル取れたのはSKTというチームが強かったこと、他のチームのレベルの低さ時代背景はちゃんと考慮しないといけない
今の時代同じチーム同じプレイヤーが何年もトップに君臨して連覇するとか無理だから傑出度はもちろん評価されるべきだけど絶対的な評価するとどうしても下がる
不毛な話しになるけど去年から2013年のFakerとSKT連れてきてWCS3回取ってくださいって言われたらまず無理、まず最初にDKに勝てないと思う
今のDKとT1がWCSで当たったらT1勝つんじゃない
DKの下半身バレリーナかいってくらい貧弱だぞ
時代背景が違うことを前提に絶対評価で比較するの無意味すぎる。そもそもlolというゲーム自体が年々変化している中でなにを基準に絶対評価するの?
他のチーム弱かったというけど、faker全盛期は明らかにLCKが世界一のリーグ。
その中で、神格化されるくらいチームも個人も強かったfakerの全盛期と比べて優れてるという評価が過大評価といわれるのはどう考えても仕方ないだろ。
Knightが異次元の選手なのは疑いようはないけど。
去年のknightがFakerピーク期以上だなんて評価初めて聞いたんだけど(笑)
確かにそこまでいくと過大評価だと思うけど一体どこでそんな評価がされてたの?(笑)
LPL見てる人からしたらknightの評価はもう固まってるしLPL見ない層からしたら国際戦で活躍しないとずっと過大評価だよ
doinbファンボのワイ、今年はいけるとウキウキである
今夏のdoinbの調子良すぎて震えてる
ただNuguriファンボのワイは悲しみに包まれてるわ
LPLはトップレーナーの研究早いよな
shyみたいに狙われてる
かといってセーフプレーしてると空気になるしなぁ
“The”shyな
チームのメンバーを紹介しないの謎すぎ
Akiがようやく良い相棒に出会えて嬉しいよ
こうしてみるとLPLってまじで激戦区なんだなって思う
tesは序盤369がいなかったのも関係してると思う
TESはtopが微妙だしbotが不安定過ぎる
jg-midラインだけなら最強だけどそれだけで勝てるほどLPLは甘く無いよね
4チームだったらFPX・EDGは固くて後はRNGと・・・WEかなあ
正直今年のkarsaは微妙すぎた
SNが負けてLNGがあがった。SNはソードアートがいなくなっただけで去年夏3位世界準優勝チームがここまでになるか。エンゲージができないチームになってしまった
一人のプレイヤーが変わるだけで別チームだな
FPX EDG RNGともう1チームどこかなって感じになってる
TESは出てもグループ突破が限界くらいのポテンシャルになっちまったが出て欲しいのはTES
エンゲージ&意志決定&統率力の要だったはずだしさもありなん
LNGは最初は調子いいけどなんかダメなんだよな
このチームはマクロが長所と書かれてるけどそのマクロがダメな気がする
誰か去年の夏だけ頑張って爆散したV5とかWCSからメンバー変わってないのに終わったJDGとかの話しませんか?
IGどこ・・・ここ・・・?
V5はBiubiu抜けて低下したところで分解したからまだ分かるけど
JDGはLokenがダメ過ぎてびっくりしたな
JDGはチーム再編してほしい。もう3年近く固定メンバーだし。
> LPLにおいて、最も試合の平均時間が短い(29:40)
一番短くて30分なのか
今年は観戦してても長いなとは思っていたが
OMG常に再開位のイメージが強かったけど脱出出来たのか
Tarzan相変わらずうまいな、TES破って上がってきたとは
TESのwcsなくなったね
RNGまで倒したのでちょっと面白くなってきた