LJLでは異色の韓国人トップレーナーとして2023年春シーズンを戦ったFENNEL TaNa。SG LokeNの実弟としても知られる彼に、LJLでの手応えや、これまで明かされなかった一面について、LoL忍者がインタビュー。
緊張感を持って臨んだスプリングスプリット
LoL忍者:TaNa選手はじめまして!本日は宜しくお願いいたします。
TaNa:LoL忍者さん、はじめまして!こちらこそ、宜しくお願いいたします。
LoL忍者:初めてLJLでのシーズンを終えてみて、いかがでしょうか。
TaNa:とても緊張感のあるシーズンでした。
私はLJLではとても珍しい韓国人トップレーナーとしてFLに加入しました。ですから、自分自身の価値をきちんと証明しなければならなかったのです。
そのため、できるだけキャリーできるチャンピオンをピックして、「自分がトップからキャリーするんだ」という意識を強く持ってシーズンを戦いました。
LoL忍者:確かに、TaNa選手のピックはダメージディーラーが多かったですね。チャンピオンプールの多くをBANされて、苦しかったのではないかと思います。
ところで、TaNa選手が一番好きなチャンピオンは誰でしょうか。
TaNa:一番好きなのは、グレイブスですね。ダーティーな雰囲気がカッコいいし、高いダメージが出せるからです。次に、同様の理由でガングプランクですね。
© 2024 Riot Games, Inc. Used With Permission.
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LoL忍者:そうなのですね。ガングプランクもグレイブスも、無法者、荒くれ者というイメージがありますね。TaNa選手はそういう雰囲気の人物に惹かれるのでしょうか。
TaNa:いえ、あくまでゲームの中だけでの話ですよ(笑) 現実世界では、優しい人が好きです(笑)
LoL忍者:対面したトップレーナーで印象に残っている選手は誰でしょうか。
TaNa:一番上手いなと感じたのは、Burning CoreのRayFarky選手ですね。レーン戦で強気に勝ちに来るアグレッシブなムーブが印象に残っています。
また、夏は手強くなりそうだと感じているのは、DetonatioN FocusMeのtol2選手ですね。国際大会での経験を得て、大きく成長するのではないかと感じています。
LoL忍者:別のレーンで印象に残った選手はいかがでしょうか。
TaNa:決勝で凄まじいパフォーマンスを見せてくれたDFM Harp選手ですね。レーン戦も強いし、序盤からロームを決めてどんどんゲームを動かしていくプレイは本当に凄かったと思います。
LoL忍者:あの試合のHarp選手は圧巻でしたね!
さて、TaNa選手のプレイスタイルは、他の韓国人トップレーナーと少し異なり、レーン戦がセーフティだと言う話を聞いたことがあります。TaNa選手ご自身はどうお考えになりますか。
TaNa:それは単に、私が上手なトップレーナーではないからそのように見えるのだと思いますよ(笑) 上手じゃないので、レーン戦でガツガツ勝ちに行くよりも、出番が来たら役に立とうと考えています。フィジカルがない分、よく考えて行動するようにしています。
TaNa選手の日本語学習法
LoL忍者:それにしても、TaNa選手が日本語がとても上手で驚きました。以前から勉強されていたのでしょうか。
TaNa:いえ、勉強という勉強は、実はしたことがないんですよ。それに、日本語を話せるようになったのは、日本に来てからです。
LoL忍者:そうなのですね。どうやって日本語を学んだのでしょうか。
TaNa:スマートフォンを買ってから、兄のLokeNがベッドに寝転んでアニメや日本の歌をよく視聴するようになったんです。それで兄が「これ聴いてみて」とか「これも観てみて」と色々なコンテンツをオススメしてきて。僕も少しずつハマっていったんです。それで自然に覚えたのかもしれないですね。
韓国に住んでいた頃は、日本語を話す機会がなくて。「日本でやっていけるかな」と不安だったのですが、日本に到着してから会話しているうちに「あれっ、結構日本語話せるな」と気づきました。
LoL忍者:日本のコンテンツに触れているうちに、自然と学んでいたのですね。
TaNa:きっとそうかもしれませんね。何しろ、10年以上日本のアニメを観たり、日本の歌い手さんの歌を聴いたりしていますから(笑)
LoL忍者:TaNa選手の最近のオススメアニメを教えていただけますか。
TaNa:最近では、『僕の心のヤバイやつ』が面白かったです!
7月から放送が開始される、「白聖女と黒牧師」にも、とても期待しています!
LoL忍者:歌い手さんやアーティストはいかがでしょうか。
TaNa:兄と同じで、花たんさんや鹿乃さんも大好きです! 他には、Ado、fhana、SPYAIR、ONE OK ROCK、BUMP OF CHICKEN、HoneyWorks、Aimer、優里などが大好きです。女性アーティストに限らず、色々な日本の歌を聴きます!
LoL忍者:どうして日本の歌い手さんやアーティストの作品に惹かれるのでしょうか。
TaNa:きっと日本の歌は、歌詞に明るさや希望が込められていることが多いからだと思います。辛いときや、落ち込んだときに聴くと元気が出ます! それが理由なんだと思います。
最重要キーワード “성덕(サンダック)”とは?
LoL忍者:お兄さんのLokeN選手が、当サイトのインタビューをきっかけに、SNSで憧れの歌い手さんたちと繋がったことが話題になりましたね。
え?本当?これ夢かな?😂
— LokeN (@LokeN0214) April 27, 2023
花たんさんの歌を知ってから10年が経ちましたが、歌はよく聞いています! 本当にファンです 😊
— LokeN (@LokeN0214) April 28, 2023
TaNa:そうなんですよ!兄にカカオトークで自慢されて、非常に羨ましかったですね(笑)
LoL忍者:LokeN選手からどのようなメッセージが来たのでしょうか。
TaNa:韓国には성덕(サンダック)という言葉があります。これは日本語でいうと「成功したオタク」のような意味合いです。兄からは「これで僕も성덕(サンダック)だ〜!」という歓喜のメッセージが届きました(笑)
LoL忍者:きっととても嬉しかったのでしょうね!
ところで、LokeN選手も仰っていましたが、お二人は本当に仲良しだそうですね。
TaNa:そう思います。周囲からは「親友同士のようで、兄弟とは思えない」とよく言われますね。
小学生時代は喧嘩することもあったのですが、家にPCが2台になってからは、喧嘩しなくなりました。
それに、中学生になってからは、兄のことが理解できるようになったんです。
小学生と比べて、中学生は自由時間が少なくなります。自分が中学生になって初めて「兄も限られた時間でゲームを楽しみたかったんだな」と、気持ちが理解できるようになりました。
兄が弟でファーム:兄弟バトルの真相とは?
LoL忍者:そういえば、小さい頃にLokeN選手がTaNa選手のお小遣いをねこばばしてしまったと聞きましたが(笑)
TaNa:そんなこともありましたね(笑)
正確には、兄に「PCバンに行きたいからお金を貸して」と言われたんです。
でも、絶対に返してくれるわけがないなと思って、「ダメ!」と断りました。
すると、しばらくして、兄が外に出かけていったんです。
「お金もないのに兄が出かけるなんておかしい……まさか!」と思って、自分の机を見たらお金が無くなっていました。
あとから思えば、兄に「お金を貸して」と言われた時点で、お金をポケットに入れて持ち歩くなどしてカウンターすれば良かったのです。でも当時の私は、そこまで考えが及びませんでした。
LoL忍者:(笑)
LokeN選手と、オフの日に遊びに行ったりしているのでしょうか。
TaNa:2回ほど一緒に遊びに行きましたが、今は試合に集中していますから、遊びに行く機会はないですね。
LoL忍者:オフの日に行ってみたいところはありますか。
TaNa:大会期間が終わったら、秋葉原などに出かけてみたいですね。
あとは、神社にも行ってみたいです。アニメでよく美しい神社が出てきますから、どんなところなんだろうととても興味がわきました。
あと、温泉にも行ってみたいです。韓国にも温泉はありますが、浴衣がなくて。日本の温泉に行って、浴衣を着て過ごしてみたいですね。
私は日本が大好きで、ずっと日本に行ってみたいと思っていましたから、今は本当に幸せです。
Hachamecha選手は父
LoL忍者:今はFENNELのゲーミングハウスで生活されていると思いますが、他のメンバーと仲良く過ごせていますか。
TaNa:はい! みんないい人ばかりで、本当に楽しく過ごせています。
LoL忍者:一番よく話すチームメイトは誰でしょうか。
TaNa:一番よく話すのは、Hachamecha選手ですね。
気を使わずに日常会話を楽しめる人です。
LoL忍者:Hachamecha選手は、どちらかというと尖ったパーソナリティの持ち主だという印象がありましたが、いかがでしょうか。
TaNa:もう30歳なので、とても優しいですよ!
私は彼のことをふざけて「父」と呼んでいるのですが、「お前のような息子を持った覚えはない!」といつも言われます(笑)
夏は自分の真価を証明する
LoL忍者:楽しそうですね(笑)
さて、いよいよサマースプリットが始まります。意気込みをお聞かせいただけますか。
TaNa:春シーズンは、DFM、SG、SHGの3強に勝つことができませんでした。
自分たちの実力を見つめ直し、しっかり練習して、今のメンバーで絶対に優勝します!
LoL忍者:心強いですね!楽しみです。
最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
TaNa:いつも応援してくださり本当にありがとうございます。
私を選んでくれたFENNELと、VicaLコーチにも感謝いたします。
私は日本が本当に大好きですし、日本で暮らすことができて幸せです。
これからも少しでも長く日本でプロゲーマーを続けられるように、全力で努力します。
私の真の実力をお見せできるよう頑張りますので、ご期待ください!
これからも応援宜しくお願いいたします!
LoL忍者:ありがとうございました!
TaNa:すみません、追加でもう一つ宜しいでしょうか。
LoL忍者:もちろんです!どうぞ。
TaNa:今回通訳をしてくれたPing9コーチがガールフレンド募集中です。ご興味がある方はPing9コーチのTwitterまでDMを送ってください!(笑)
LoL忍者:(笑)
Ping9コーチ:(笑)
こんなに面白い御仁だとは知らなかっTaNaでござる。
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コメント
この兄弟いいやつ感すごいよな
こういうの見せられると応援したくなる選手が増えるから困るけど困らない
オブジェクトスティールの話がまた出てきてダメだった
>兄に「お金を貸して」と言われた時点で、お金をポケットに入れて持ち歩くなどしてカウンターすれば良かった<
この体験から彼はねこばばイラオイの対処法を学んだという
トップレーナーだからカウンターピックの重要性を理解してる
親にPingを出してガンクをだすでござる
韓国人の感性で他人を父と呼ぶってすごいことなんじゃないか?
LJLの選手知らないけど慕われてるんだな
勝っTaNa
風呂入ってくる
でFL、新ADCだれ?
サンダックって表現面白いな
LPLで優勝するっていう偉業を成し遂げてもオタク界隈からしたら全然サンダックじゃなくて
推しから認知されてやっとサンダックなのか
K-POP界隈とかでもたまに聞く言葉だけど、ただ単に成功を指すというよりは推しがいることが前提で、それにお近づきになれるぐらいBIGになった奴、ぐらいのニュアンスで使われてる
花たんと鹿乃がLOLを知ってるってことは知らずにミアピン炊かれてる可能性があるのか…
ミアピンに対してポジティブな気持ちになれそうです(⌒∇⌒)
LJLはロコンの好きな歌い手とコラボしまくってロコンをLJLに監禁してくれ
この兄弟は人相のいい奴感がすごい
人生舐めてるクソガキフェイスも好きだけど
締めの挨拶を遮ってまで唐突に撃たれたPing9コーチ
はちゃめちゃさん・・・30歳・・・ww
なんか草だな
はちゃめちゃさん じゅっさい
凄い人柄が良さそう
LoLで知り合った韓国人のフレもSAOにハマって日本語勉強したって言ってたけど
韓国人日本語覚えるの早すぎる
文法が似てるから覚えやすいらしい
K-POP好きな友達が言ってた