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【LoL】なぜプロは1,000G以下でリコールするのか? 最新メタに対応する“早期リコール”の考え方

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プロが実践する、“早期リコール”という選択

  • 今の環境では全リコールにホームガードが付き、ミニオン処理も高速化。“キャノンまで粘る”は時代遅れで、いつでも帰れるメタになった。
  • プロは800〜1000Gの段階でもリコールを選択し、テンポと主導権を確保している。装備差を利用して相手にリコールを強制する動きは必見。
  • 中立戦が起きる5〜6分前に装備を整えるのが鍵。リコールには明確な目的を持ち、“次の展開を作る”ための判断が求められている。

「パワースパイクになるアイテムが買えるまでは、レーンに残ってお金を稼ごう」

そんなアドバイスは、きっと今でもよく聞くだろう。たとえばメイジならロストチャプター、ADCならB.F.ソードだ。

だが、そんな常識に真っ向から異を唱える動画を出したのが、コーチRogueだ。
彼は、元プロ選手として7年間プレイし、今は全ランク帯のプレイヤーを指導している人物。

一見すると損に見える“1,000G以下の早期リコール”。だが、そこにはプロならではの狙いがある。

果たしてこの動きは、ソロキューでも通用するのか?
そして、今のメタにはどう噛み合っているのか?

元プロの視点から語られる、最新のレーニング戦術を紹介する。

一見「損」に見える早期リコールの正体

たとえば、Top EsportsのJackeyLoveは、レベル3・HPマナともに満タンの状態で突然リコールし、カルとロングソードだけを買って戻ってきた。結果、丸々1ウェーブを失うリスクを取っている。

一見理解しがたい判断だが、ここには明確な意図がある。

JackeyLoveのリコールに対して、対面のエズリアル(Viper)は仕方なくリコールを合わせるしかなかった。なぜなら、800G分のアイテム差をつけられた状態でレーンに残れば、一生負ける構図ができてしまうからだ。

そしてJackeyLoveが先にレーンに戻ったタイミングでは、エズリアルはまだベースにいる。

その数秒の差でウェーブを押し込み、ボット主導権を確保。
ちょうどドラゴンが湧くタイミングと重なっていたため、ジャングラーがノーリスクでドラゴンを獲得できた。

コーチRogueは、「これはTop Esportsによる事前に計画された動き」だと言う。
目的は、ドラゴンが沸く前に確実にボット主導権を取ること。

しかもやっていたのはボットだけではない。
ちょうど同じタイミングで、ミッドのオーロラもリコールしていて、対面のアジールもそれに合わせてリコールせざるを得なかった。

プロだけの話じゃない。今のメタは“早期リコール”を後押ししている

「いやいや、これはプロだからできる動きであって、ソロキューとは関係ないでしょ」

そう思ったら間違いだと、コーチRogueは述べる。

それどころか、「早期リコールは、ソロキューでも自分の力だけで主導権を作り出せる数少ない手段のひとつ」とさえ断言している。

なぜか?

今の環境では、ソロキューでも早期リコールが強くなる土壌が整っている。

  • 全リコールでホームガード効果が付与(14分以降限定ではなくなった)
  • 序盤ミニオンのダメージが上昇(ミニオンが消える速度が早くなった)

これらの仕様変更によって、以前のように「キャノンウェーブでリコールしろ」という理屈は崩れた。
今ではほぼすべてのウェーブでリコールしても損しない環境になっている。

ホームガードとは、リコールやデスなどでベースに戻った後、移動速度がしばらく早くなる効果。レーンに素早く復帰できる。

では、何ゴールドでリコールするのが最適解なのか?

じゃあ、どれくらいのゴールドでリコールすれば相手に圧をかけられるのか?

コーチRogueが見つけた最適解は、800〜1000ゴールドとのことだ。

1300ゴールドは当然強すぎる。相手も100%リコールせざるを得ない。
でもロングソード1本だけじゃ、さすがに相手のリコールを強制できない。
こうした理由から、800〜1000ゴールドが最適だという結論に至ったようだ。

動画では、JackeyLoveがこの金額でリコールした結果、エズリアルは涙とロングソードしか買えず、本来欲しかったシーンを諦める羽目になった。

これは「相手の理想的なアイテム選択肢を潰す」ためのリコールであり、序盤のテンポを崩すには十分すぎる効果がある。

ゲーム開始5〜6分のリコールが試合を分ける

ゲーム時間5〜6分というのは、現メタにおいて極めて重要な時間帯だ。

このタイミングでドラゴンとヴォイドグラブが出現し
ソロレーナーはレベル6に到達、ジャングラーは2周目のファームを終えて手が空く。

結果として、全ロールが「集団戦の準備状態」に入り、最初の大きな戦闘が発生しやすい時間帯になっている。

このとき、リコールせずに装備が整っていなければ、戦力差がそのままチーム全体の主導権に直結する

特にトップレーナー同士が6分間ずっとドラン装備で殴り合っていた場合、
その1v1にどちらが勝っているかは、集団戦ではあまり意味を持たない。

ジャングラーやミッドレーナーが1,500〜2,000G分の装備を持って集まってきた瞬間、
トップの1v1での小さな差なんてかき消される。

だからこそ、この時間までに最低一度はリコールし、確実にアイテムを購入しておくことが求められる
逆にこのタイミングを逃すと、「装備差で一方的に蹂躙される側」になるリスクが高い。
もはや「リコールせずに粘る=リスク」なのだ。

コーチRogueは「このタイミングでアイテムを買っていないのは基本的にミス」だと言う。

中立オブジェクト戦の前に装備を整えるかどうか。
それが、その後の数分間の主導権を握るかどうかを左右する。

応用例:ツイステッド・フェイトの完璧なリコール

とどめに紹介したいのが、動画の8:46からスタートするツイステッド・フェイトの教科書のような“意図のあるリコール”の活用例だ。

これはコーチRogueがコーチング資料として長らく温めてきた、極めて完成度の高いプレイのひとつだという。

試合時間はまだ5分。TFはこの時点でまだ一度もリコールしていなかったが、ここでミッドウェーブをさばいてからリコールし、TPで即座に復帰する。

この動きによって、次のミニオンウェーブ(5:30のタイミング)で確実にレーン主導権を握れるようにしたのだ。

対面のアーリは、このリコールに反応できず、ベースに戻らなかった。
その結果、TFは装備面でもテンポ面でも有利な状態となり、次のウェーブをフリーで押し切ることに成功する

ヴォイドグラブの出現タイミングは6:15と、まだ時間はある。
TFは焦らずに、ウェーブをタワーに押し込んだ。

これにより、ミッドの主導権をしっかり確保したまま、味方ジャングラーによるヴォイドグラブの確保を完全にサポートすることができた。

しかもこのプレイはそれだけでは終わらない。

TFはこのリコール&TPによって整えたテンポを使って、さらにトップレーンへのローム → ダイブという次の展開まで見据えていた。

つまり、

  • リコール → TP復帰で確実にミッド主導権を取る
  • ヴォイドグラブの出現タイミングに合わせて、レベル6&対面とのアイテム差の状態を完成させる
  • 中立オブジェクト後のテンポでローム&ダイブまで選択肢に入れる

という、1分以上先を見据えた複数の目的を、たった1回のリコールに詰め込んだプレイだった。

このように、リコールのタイミングと目的を明確に計画することで、
一つの動きが複数の有利に直結する

「とりあえず帰る」「なんとなく帰る」ではなく、
何のためにリコールするのかを考えるだけで、プレイの質は大きく変わるのだ。

結論:「いつ帰るか」が勝負を分ける時代

  • 今は、毎ウェーブでリコールしても、ほとんど損しない環境
  • 800〜1000Gでも相手に優位を押し付けられる
  • 早期リコールは中立戦・ローム・テンポの主導権を握るための強力な武器

「リコールはパワースパイクのためにするもの」という価値観は、どうやらアップデートが必要なようだ。
重要なのは、“次の展開にどうつなげるか”という目的のあるリコールなのかもしれない。


Source: YouTube

 

管理忍

オサキィ!でござる。

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コメント

  1. MIDなら重要だしサイドレーンでも当然重要そうな知識だ
    ただ、野良だと味方JGが自分のサイドのオブジェクト狙うかが分からんのが合わせにくい
    自分のレートのJGはbotスタートでもドラゴン取りに行ったりするんだよね

    8
    1
    • アイアンです。なんでbotスタートだとドラゴン行っちゃダメなんでしょう

      • 今はJGは基本フルクリアでファームするので、botスタートなら2周目のフルクリアの時にトップサイドに居るはず
        丁度フルクリアが終わるかどうかの時にドラゴンとヴォイドグラブのオブジェクトが湧くので、レーン状況が5分以上なら普通はヴォイドグラブを狙う、というよりヴォイドグラブを狙うためにBOTスタートで時間的ロスをなくすはず…なんだけど別に野良の人とこの前提を共有してプレイするのは難しいんだよね、なんとなくBOTスタートの人も多いし

        • ガンクした場合はどう考えればいいんですか?

          • ファームが早いチャンピオン以外だと、1周目〜2周目の湧くまでの僅かな時間しかガンクに割ける時間はない
            割いてもいいけどガンク失敗の場合ファームする時間が余計に必要で、対面のJGが無駄なくファームしてる場合ヴォイドグラブは取れないと思って良い

            基本の考え方として、JGが時間使ってアクションを起こしたならその後ファームする時間が必要になるので、その時間は対面のJGがアクションを起こす事を止められない(自分のターン、相手のターン、という概念)
            まぁガンク成功してレーナーが手伝ってくれたら取れるし全部状況次第だけど

      • 取りに行ってはダメなのではなくて、中立が湧く時間的に無駄な時間が多く発生するみたいな感じかな

        bot側からスタートしてフルクリアをすると、必然2週目の中立はbot側から湧くので
        無駄なくファームルートを作るとヴォイドグラブが湧く6分前後でtop側にいることになる
        逆にtop側でスタートするとドラゴンに近い位置で2週目のファームが終わる

        そのタイミングでどっちに居たいかでスタート位置を決めることが多いのでbot側スタートしたのにドラゴン取りに行くjgがいると予想と違うってなるって話かと
        ただもちろんその時のゴールドの入り方とかレベル差でヴォイドグラブ戦えないって判断して
        交換でドラゴン行く判断するのも大事でbotスタートしたから絶対ヴォイドグラブ!って固執するのも良くないので臨機応変が大事

        16
  2. チェックポイントのこれ

    中立戦が起きる5〜6分前に装備を整えるのが鍵。リコールには明確な目的を持ち、“次の展開を作る”ための判断が求められている。

    マジ?
    さすがに誤訳な気がするが

    3
    16
    • 試合時間5:00〜6:00のことだろ
      オブジェクトが湧く5分前って意味ではない

      25
      • 試合開始直後にリコールする絵を想像して草生えた

        25
        • 試合開始直後どころか試合直前だからきっとピック時にdodgeしたに違いない

          4
          2
  3. このコメントは黄昏の帳でよく見えないでござる。ニンニン。
    1
    21
  4. 良記事。
    忍者ありがとう

  5. このゲームのリコールは本当に奥が深いよな
    かなりレート差が出る部分だと思う
    上手いプレイヤーはリコールとリコール妨害が上手い

  6. 良記事

  7. えっもうキャノンウェーブ意識しなくていいのかよ

    4
    1
  8. 以前は、プッシュの遅いソロレーナー相手に、3ウェーブ目を全力で押し込んでCS差をつけられずにアイテムアドバンテージを作ることをcheater recallって呼んでたけど、相変わらずリコール一つで奥深いゲームだ

    4
    1
  9. 不覚にも忍者のダジャレで笑ってしまった

    5
    1
  10. オーン「装備なんてその場で作ればよくね?」

    14
    1
  11. JGも最早1週目で片側3キャンプ→リコール購入→逆サイド3キャンプとかいうルート存在するからな
    数か月後にはやりすぎましたでホームガード巻き戻されてそう

    • これ自分もたまにやってるけどありなんじゃないかと思ってる
      逆サイド3キャンプじゃなくて1キャンプ(orキャラにより2キャンプ)
      カニ(相手が来た時は装備差有利でファイト)
      来なければガンク→残りキャンプみたいな動きだけど

      2
      1
      • 逆サイド3狩れないならマジでやる意味ない
        動線終わるだけ

    • APjgでこれでダクシ買うの楽しすぎてワロタ

    • これ3:30のカニ間に合うん?
      間に合うならめちゃくちゃ実用性ありそうだけど

      2
      0
      • 全チャンプで間に合うと思うよ。
        APジャングルの場合だと俺の激浅グウェンジャングルとかでもギリ間に合うくらいだから
        慣れてる人なら余裕かも
        赤→ゴーレム→ラプター→ウルフ→青→カニでダクシ持った状態で戦える

        • ごめんラプターでリコールしてからウルフね

          • これだけ書くと「うおー最強じゃん!何でやらないの!?」って思うので
            デメリットというか「たまにやる」という理由があるのよ
            普通にジャングリングが早いジャングラーが対面の場合カニでかち合った場合どうなると思う?
            相手はレベル4でカニに入ってくるからスキル差とステータス差があるのよね
            だからコレが生きるのは実は相手ジャングルとのファイトじゃなくて
            鉢合わせずにガンクした時が強い。なので序盤にジャングル回るのがキツイキャラの時とか
            相手ジャングルの位置が特定出来ているとき。
            くらいしか通用しないピーキーな戦法って事かな。

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  12. ほなクインはぶっ壊れか

  13. ボットレーンでメイジサポ相手に序盤けちょんけちょんにされても中盤以降どうとでもなるのはこれのおかげだったのかな

  14. まじでそうよなグラブ準備するやつとしないやつでほとんど試合決まるわ

  15. adcもsup様がグラブタイミングに先に寄れるようにウェーブ調整してます
    上の皆さん頑張ってください 
    負けた?ふざけんな!

  16. 結局midってtp持つのとゴースト持つのどっちがいいんだ?
    個人的にはゴーストのほうが好きなんだけど

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    1
    • 勝ちたいならゴーストかイグナイトかな
      プロとかチームゲームマネするならTP

    • 俺もゴーストのほうが好き
      大有利とってるわけでもないゲームだと

      midワイ「topさんTPないみたいだしTPもってるのでbotいってバロン何か起きたらに飛びますね♪」
      って感じでサイドいたら
      身体強い奴にひき殺されかねない(midはスプリットプッシュに向いてないチャンプが多いから)

      もちろん常にそういう事が起こるわけじゃないし、そういう状況になった場合もある程度やりようはあるんだけどね
      とはいえ数ゲームに1回そういうシーンでデスもらうと「このTPなぁ・・・」って思ってしまう

      個人的な経験談みたいなところもあるからTPorゴースト論は100人くらいの意見聞いてみたいね

    • midでゴースト持つキャラって誰がいる?俺の見てるサイトだと高レートでゴースト持ってるmidキャラいないから分からないし、そもそもランクでmidがゴースト持ってるの見ないんだけど

      • ブラッドミアとスウェインに関してはTPナーフ前からフラッシュゴーストが多いよ
        レーン復帰にTPでもゴーストでもほぼ変わらないしサイド押さないキャラは必須ではない
        基本的にmidはテレポートは勝率が一番低い

  17. ファッキン無料講座でリコールタイミングの調整覚えた所なのにもう知識の更新が入っちゃった
    こういう情報は下層に降りてくるまで時間がかかるから本当に助かる

  18. この理論には重大な欠点がある
    ロンソ1本差じゃ俺が相手に有利取れない事だ

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