LPL元コーチKenZhuが語る、扱いやすい選手と扱いにくい選手
LPLで長年コーチを務めてきたKenZhu(現在はスーパーバイザー)が、ViperやBin、Flandre、Uzi、Knight、Breathe、Xunといった錚々たる選手たちの「扱いやすさ」と「扱いづらさ」を具体的なエピソードとともに語った。ソロキューへの向き合い方やショットコールのスタイル、試合が壊れかけたときのメンタリティなど、表からは見えにくいプロ選手たちの素顔に海外コミュニティが注目している。
Viper

Viperは自己管理能力がめちゃくちゃ高い選手。例えば、何時間も時間を渡して、このチャンピオンを使ってソロキューを何試合やってこい、みたいなタスクを出しても、ちゃんとそれを最後までやり切る。ふらっと外に遊びに行ったりしてサボったりしない。Viperに限っては、「ちゃんと言われたことやってるのかな?」という疑いは全然生まれない。
Bin
トップレーナーで一番マネジメントしやすいのは、個人的にはBin。自分の意見では本当にマネジメントしやすい。すごく独特な性格をしている。Binのドキュメンタリーを見たことがあるなら、ガリオをやるよ、どうこう、みたいなことを言っていたのを覚えてるかもしれない。あれがBinのお決まりフレーズだ。でも自分がBinをコーチしていたときは、自分にはああいう言い方はしてこなかった。
Flandre
Flandreはマネジメントが難しい方だった。ここだけの話だけど、2021年より前のLPLには、Flandreをマネジメントできるコーチはリーグの中で自分、KenZhuだけだ、という話があった。自慢したいわけじゃなくて、本当にそうだった。といっても当時の話。今は彼も大人になっていい感じだけど、若い頃はマネジメントが難しかった。これはLPLの誰もが知っている。理由としては、試合が自分の思い通りに進むことしか受け入れられなかったからだ。
もし自分がFlandreの成功の原動力の一つだったと言うなら、そう言ってもいいと思う。自分がSnakeに行ったとき、Flandreはまだ所属2年目くらいだった。その最初の2年間は、チームの主役はKrystalで、Flandreは主役じゃなかった。でもKrystalの引退の噂が出始めて、実際に引退に向けた準備もしていた。
だから自分がSnakeに入ったとき、チームのフォーカスを全部トップレーン、Flandreに向けるようにした。Krystalが引退するのが分かっていたからだ。そこからFlandreが有名になった。カミールとか、いろいろなピックでね。毎日Flandreの隣に座って、特定のチャンピオンの使い方やマクロの考え方、ショットコールの仕方、チームとのコミュニケーションの取り方を教え続けた。あのSnake EsportsのリーダーはFlandreだった。
Knight
Knightは何にでも「はい」と言う意味でマネジメントが難しいタイプ。全部に同意するけど、本音を見せない。本人が本当はどう思っているのかが分からない。何を聞いても、返事はだいたい「大丈夫です」だ。
Xun

全部のタワーやオブジェクトを取られて、1万ゴールドビハインドで、普通ならもうゲームにならない状況でも、それでもまだ試合ができると思っているやつがチームに一人だけいるとしたら、それがXunだ。1万ゴールド負けていても、サーバー上の10人の中で、まだこの試合はプレイできると本気で思っている唯一の選手、それがXun。
Breathe

Breatheは、まあまあ扱いやすい。面白いタイプだ。スクリム中は何にでも同意するけど、試合になるとコーチとは違う意見を持っていたりする。かなり好奇心が強い。例えば一度、自分が彼にグウェンを3試合連続でピックしたことがあって、そのとき彼がちょっと不機嫌そうだったから、近づいていって何でそんな態度なんだって聞いたんだ。あれはスプリット開幕戦で、シリーズは2−1で勝っていた。RNGのサマーの試合だ。そしたら「なんで3連続グウェンなんですか? 他のチャンプもあったのに」聞き返してきた。だから、彼についてもちゃんと理解していく必要がある。
反応
- Xunの話を聞くと、なんでXunがいないBLGがあそこまでボロボロに見えるのか、ちょっと分かる気がする。
試合が少しでも悪い流れになり始めた瞬間に、チーム全体のメンタルが爆発して一気に崩れてる感じなんだよな。
もしかしたら、あそこまで高いところまで行けたのも、最後まで集中切らさずにゲームに入り続けてくれるXunがいたからなのかもしれない。- 2024年のBLGだと、Xunがメインショットコーラーだったんだよな。ボイス公開でもはっきり分かるけど、次に何をするかをいつもコールしてたのはXunだった。
だからXunが去ったときに、チームとしてのアイデンティティも一緒に失っちゃったのかもしれない。
とはいえ、今はまたXunがBLGに戻ってきたわけだし、来年どうなるかだな。
- 2024年のBLGだと、Xunがメインショットコーラーだったんだよな。ボイス公開でもはっきり分かるけど、次に何をするかをいつもコールしてたのはXunだった。
- このスレのおかげで、なんで試合中にカメラがXunを抜くと、毎回ニヤニヤしてるのか分かった気がする。
チームがボコボコにされてるときも、自分が盛大にやらかしてるときも、いつもあのニヤっとした顔してるんだよな。
- なんでか分からないけど、Viperのこの話は全然意外じゃないな。たまにマジで機械みたいなプレイするし、このくらいストイックに練習してても全然おかしくないって感じだわ。それ聞くと、NAのコーチたちは選手相手にどんな苦労してるのか気になるな。身近な地域だと、いわゆる問題児ポジの選手ってどんな感じなんだろう。
- プロでそういうメンタリティ持ってるの、ほんと好きだわ。
プロ選手がずっと勝ちたいって気持ちを強く持ち続けてると、それだけで物語としてもめちゃくちゃ良くなるんだよな。
例えばだけど、Chovyには今回のWorldsの結果が残念だったとしても、絶対に諦めないでいてほしい。
- プロでそういうメンタリティ持ってるの、ほんと好きだわ。
- Knightは、自分が試合をキャリーするために何が必要か、もっとチームにはっきり伝えたほうがいいと思う。
BLGの試合って大体、他の選手を育てるためにKnightをわざと後ろ目からプレイさせてるように見えるんだよな。どうせKnightはそれでも影響力を出してくれるって分かってるから。
- Viperって、もしかしたら世界一の選手かもしれないよな。
2026年のシーズンを全部支配してほしい。
- Viper、超かっこいい……。
Source: LPL Inside stories: The easiest and hardest players to manage in the LPL
十人十色でござる。
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