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スター選手が集結した新チームが発表
日本時間11月15日、世界のLoLシーンに衝撃が走った。
ストリーマーとして絶大な人気を誇るThebausffs、Nemesis、そして先日T1を退団したRekklesといった、ヨーロッパでは「知らない人はいない」と言っても過言ではない、豪華メンバーを擁する新チームが発表された。
そのチームの名は、Los Ratonesだ。
LOS RATONES 2025 pic.twitter.com/iHA3Xjc3ht
— LosRatones (@LosRatoneslol) November 15, 2024
LosRatonesは、過去にプロとして活動し、現在はLECや国際大会のキャスターとして活躍するだけでなく、ストリーマーとしても高い人気を博しているCaedrelにより設立された。
2025年シーズンには、EMEA二部リーグのいずれかに参戦する予定。加入したメンバーは以下の通り。
- トップ Thebausffs
- ジャングル Velja
- ミッド Nemesis
- ADC Crownie
- サポート Rekkles
上記のメンバーに加え、Caedrelがオーナー兼コーチとして参加する。Rekklesをはじめ、元LECプレイヤーや人気ストリーマーなど、非常に個性豊かで興味深いメンバーが加入した。ここでは、各メンバーを一人ずつ紹介していく。
トップ:Thebausffs – インティングサイオンの始祖
Thebausffsはスウェーデン出身の人気LoLストリーマー。
脅威サイオンやインティングサイオンといったユニークなプレイスタイルで知られており、時にはフルAPイレリアや、トップラムスなど、ソロランクで見かけたらトロールとしか思えないようなピックも使いこなす、奇抜なプレイヤーだ。
しかし、彼の実力は確かで、シーズン10まではチャレンジャーの常連であり、今シーズンもEUWサーバーにてマスター320LPに到達している。我らが誇る日本のレジェンドプレイヤー、YutaponもThebasuffsの配信をよく視聴していると語る。
下記の動画は、脅威サイオンを使い、Los Ratonesでのチームメイト、Nemesisを笑いながら粉砕している場面を、オーナーのCaedrelが視聴してる様子。
過去の動画ながら、現在のチームメイトとオーナーが一同に介しているのも面白い。
性格は非常に穏やかで、配信上でも常にチルした姿を見せている。
過去に、LECのアナリストデスクに出演した際も、素晴らしいコメントを残していた。
いわゆるギガチャド。
ジャングル:Velja – 未知数のルーキー
Veljaはセルビア出身のジャングラー、これまでに数々のEMEAのTier2チームで経験を積んできたプレイヤーだ。Los Ratonesに参加する前はセルビアのチーム、Ankora Gamingでプレイしていた。
プロシーンではまだ目立った実績はないものの、その実力は折り紙付きだ。
例えば、今シーズンのEUWサーバーでは一時ランク1位に到達する快挙を成し遂げた(現在は別のプレイヤーが1位)。
RANK 1 EUW pic.twitter.com/wF4WR4RbU6
— Velja (@Velja_LOL) July 1, 2024
オーナーのCaedrelは彼について、「少なくとも一人はルーキーをロスターに入れたかったんだ。彼はまだあまり注目されていないけれど、本当に素晴らしい選手だとおもうよ」と語っており、実力に太鼓判を押している。
Veljaがこのチームで暴れる準備は充分に整った。2025年の活躍が楽しみなプレイヤーだ。
ミッド:Nemesis – 静寂の魔術師
Nemesisはスロベニア出身のミッドレーナー、2018年頃に当時EMEAのTier2チームだったMAD Lionsで、プロとしてのキャリアをスタートさせた。
MAD Lionsに加入した1年後には、G2 Esportsに移籍したCapsの後任として、LECの強豪チームFnaticに加入、今回再び同じチームでプレイすることになるRekkles(当時はADC)と共に、優勝こそ経験できなかったもののLEC準優勝を2回、Worldsベスト8を2回と素晴らしい結果を残した。
2020年シーズンを最後にFnaticから脱退、それ以降はGen.G Esportsのストリーマーとして現在に至るまで活動を続け、過去にはKRサーバーで1000LPを達成。
その際には、メタのチャンピオンはもちろん、ミッドトリンダメアや、ミッドケイルなど数々の奇抜なピックなども使いこなした。
(Fnatic在籍時代にはケイルを使用し、ペンタキルを達成している)
普段、配信ではポーカーフェイスで無口な印象を受ける彼だが、実はとても面白い人柄だ。例えば、カメラの前で決めポーズを取ったり(動画0:20)
ランクマッチで味方となったThebausffsのトロール気味なプレイを楽しんだりと、時折見せる彼のユーモラスな一面が、とても魅力的な人物。
NemesisとThebausffsは過去にソロランクで「絶望的な状況から勝利を掴み取った」という熱いエピソードを持つ。今度は同じチームメイトとして、どのようなシナジーを見せてくれるのか期待が高まる。
(記事先の動画でオリアナを使用しているのがNemesis)
ADC:Crownie – DFMを破壊した男
Crownieはスロベニア出身のADCで、2016年頃からキャリアをスタートさせた。現在26歳ということを考えるとこの世界ではベテランと言っていいだろう。
そんな彼のプロキャリアは決して輝かしいと言えるものでは無かった。
彼はTier2チームで3年ほどプレイした後、2019年頃にSK Gamingの一員としてLECに参戦した。しかし2年程在籍したSK Gamingでの最高順位は5-6位、その後に加入したTeam Vitalityでも5位以上の順位を達成できず、LEC Spring 2021では最下位も経験し、2021年の終わりに彼はLECから身を引くこととなった。
そしてTeam BDSに加入しLECに復帰した2023シーズン、ついに彼の努力が実を結ぶ。
LEC Spring 2023では惜しくも優勝は逃してしまったものの、キャリア初となるLEC2位を達成、個人としても1st All-pro Teamに選出されるという快挙を成し遂げ、Worlds2023にも出場を果たした。
Worlds2023にて、DFMと戦った際に成し遂げたペンタキルでは多くの日本LoLプレイヤーを絶望させた。
Crownieはベテランにも関わらず、非常にアグレッシブなプレイが特徴的なプレイヤー。サポートにロールチェンジし、T1.EAで修行を積んだRekklesとのボットレーンがどのようなものになるか、非常に楽しみだ。
サポート:Rekkles – 不屈のレジェンド
Rekklesはスウェーデン出身の言わずと知れた、LECの伝説的プレイヤー。
彼は前述したCrownieを凌ぐほどの大ベテランであり、度々他チームへの出入りはあったものの実質的に2012年から2020年までの約8年間ADCとしてFnatic、そしてLECの顔として前線に立ち続けた。
彼の成績はまさにLECの顔に相応しい。
LECでの優勝は4回、そして1st All-Pro Teamの選出は5回、2018年には、2011年のRiot Season 1 Championship以来となるLEC代表としてWorlds決勝に進出した。
しかし、Worlds2018準優勝の翌年、Fnaticの核であったCapsがG2 Esportsに移籍。後任として今回のチームメイトであるNemesisが加入し、2019〜2020シーズンでは常に3位以上に入賞、出場したWorldsでもベスト8を2回とも達成したが、Capsが加入したG2 Esportsを超えられず、2019~2020に行われた4回のLEC中3回がG2 Esportsに敗戦しての準優勝となった。
そして2021年、ついにRekklesは思い切った決断をする。
彼はWorldsを優勝するために長年在籍したFnaticを去り、長年のライバルであったG2 Esportsへの移籍を決めたのだ。
Worldsの優勝も、夢物語では無いと思わせたG2 Esportsのロスターだったが、チームの精神的支柱であったPerkzの脱退が響き、Worlds優勝はおろか、国際大会への出場すらも叶わずにシーズンを終えることとなる。
Rekklesもカルマやセラフィーンといったサポート系チャンピオンをピックするなど試行錯誤を続けたが、結果は出なかった。
その後、G2 Esportsを脱退し加入したTier2チームのKarmine Corpで一時的に輝きを取り戻すも、復帰したFnaticでは成績を出すことが出来ず、サポートへ転向することを決意。この選択は多くのファンを驚かせる。
さらに驚きを呼んだのが、移籍先がまさかのLCKアカデミチーム、T1.EAであったことだ。長年ADCとして戦ってきた彼が、故郷を離れ遠く離れた地韓国、しかもアカデミチームに移籍するというのは、多くの人を驚かせた決断だった。
ADCとして築き上げたキャリアを捨て、異国の地で新たな挑戦を始める背景には、誰よりも勝利を掴み取る為ならどんなことでも成し遂げるという、彼の抜きん出た勝利への追求があったからこそ。
T1.EAでは数多くのサポートチャンピオンに加え、時折ピックしたセナでは、LECの伝説的ADCとして、存在感を示した。
そんな彼もWorlds2024を優勝(サブメンバーとして)した後、メンタルの不調を理由にT1を脱退。
自宅からプレイ可能であるLos Ratonesに加入を決めた。長年のプレッシャーと激しい競争を経験してきたRekklesにとって、Los Ratonesの温かい雰囲気は癒やしとなるだろう。特に、Thebausffsのユーモラスなプレイスタイルが、彼の心を軽くしてくれるはずだ。
観戦するのが待ち切れない
紹介した上記5名の豪華プレイヤーに加え、オーナー兼コーチとしてCaedrel、さらにはアナリストなどのメンバーも加入予定とされている夢のチーム、Los Ratones。
Caedrelは、「競争力がなくて負けるだけじゃ、ちょっと退屈だよね。だから、競争力があって楽しいチームを作りたかった。それで、来年に向けての大きな方針のひとつが、スクリムをすべて公開することなんだ。『すべて』と言うと、本当にほとんど全部のスクリムが公開される予定で、レビューのフィードバックセッションとか、戦略を練ったりする過程なんかも含まれるよ」と語っており、続けて、今後さらにクレイジーなニュースもお届けできると発表している。
これからLos Ratonesがどんな物語を紡ぐのか、目が離せない。個人的には、新たなステージで戦うRekklesに大きな期待を寄せたいと思う。
Source & Reference: Liquipedia、I’m starting a League of Legends team – Los Ratones
担当:グルメなコグ=マウ
やばうすそうなチームでござる。
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コメント
競技的な面で成功するとは全く思わないけど
もし理想的な状態で公言している通りの運営が出来るなら興行的な面では滅茶苦茶魅力的なチームだと思う
もし競技力を保ちつつそれが可能なら多くのチームが真似すると思う
Rekklesがsup行ったと思ったら今度はPerkzがtop行くの草
一時的なものとかデビュー直後ならともかく長期的はロールチェンジ2回もやる選手なんて初じゃないか?
楽しミンミンゼミ〜
真の視界を獲得
上のコメントにも書いてある通り
こういうのは興行的にはいいんだけど、そもそも日本は規模が狭すぎるのでリターンは少ないと思う
アンチ多いし盛り上がらないんじゃない?
キャリアとしてではなく仕事として成立させる感じだよね。
このメンバーでスクリム含めた公開なら視聴者呼び込めば普通に働くくらいの収入は見込めると思う。
問題としては「プロの全てを公開するショービジネスやります!」てチームは破天荒だし魅力的なんだけど
一方で成績があまりにも酷い場合、競技シーンを宣伝に利用した売名商売と成り下がって、老人達のお遊び荒らしチームになりかねないという所
とあるリーグでもロースターに全く金を使わずスポンサーの宣伝に振り切って「ウチの専門学校出たらlol選手になれます」みたいなチームが荒らしに荒らしたからな
EU2部ってめちゃくちゃ層が厚いよな
元々LJLにいたLeoとか2部のサウジアラビアリーグに今いるけど、EU Mastersで全然勝ててなかったし
Leo今そんなところ行ってるのか
bausのtwitch配信タグmessi speedrunなの全部間違ってるけど正しくておもろい
強い方の特級呪物がんばれ
コントロールできるのか、楽しみでござるなあ
フィアレスドラフト×Baus これは楽しみだな
◇DFMを破壊した男…!
bausffsがギガチャドってのは絶対違うわ