LoLを知らない人にも伝わる「Fakerだけが異次元」と言われる理由
「ゲームもLoLもよく分からないけど、Fakerがヤバいってことだけは聞いたことがある」そんな人向けのまとめだ。6度の世界制覇、10年以上トップに居続けるキャリア、チームをどん底からWorlds優勝まで引き上げる影響力。海外コミュニティでは、具体的なエピソードとともに「Fakerの唯一のライバルはFaker自身」とまで言われている。この記事では、その理由をLoL未経験者でもイメージしやすい形で追っていく。
自分はリーグ・オブ・レジェンドに関してはまったくの門外漢で、このゲームについて1ミリも知らないし、何も理解していない。
それでも、Fakerがこのゲームで一番の選手とされていて、eスポーツ史上最高のプレイヤーと広くみなされていることくらいは知っている。
なんでFakerが、操作のうまさの面でも実績の面でもめちゃくちゃ評価されているのか、LoLを知らない自分にも分かるように説明してくれないか?
反応
- もしFakerの実績を半分にしたとしても、それでもなお、Fakerは史上最も多くのタイトルを手にした選手のままだと思う。
- Fakerのキャリアを前半と後半に真っ二つに割って、どちらか半分だけ見ても、文句なしで史上最高クラスの実績になる。
スタッツの偉大さで言えばウェイン・グレツキー級。
キャリア全体を通して高いレベルを維持してるって意味ではレブロン級。
大舞台での勝負強さはマイケル・ジョーダンやコービー級。
「マジで何なんこの人」ってレベルの存在感は大谷級。ウェイン・グレツキーは、カナダ出身の元アイスホッケー選手。多くのホッケーファンから、アイスホッケーの神様、史上最も優れたホッケー選手と称されている。Wikipedia
- Fakerのキャリアを前半と後半に真っ二つに割って、どちらか半分だけ見ても、文句なしで史上最高クラスの実績になる。
- Fakerは、Worldsで優勝した選手の中で史上2番目に若い。
そして同時に、Worldsで優勝した選手の中で史上最年長でもある。
- Fakerは17歳のときに2013年のWorldsで優勝している。
そして2025年のWorldsで、29歳で再び優勝した。
Fakerは2013年、2015年、2016年、2023年、2024年、2025年のWorldsで優勝している。
Worldsにはこれまで合計10回出場していて、そのうち6回優勝しているので、世界大会でのタイトル獲得率は60%になる。- どの選手にも、Worldsで優勝する確率は50%ある。勝つか、勝たないかのどっちかだからね。
Fakerだけは、その確率が60%ある。
- どの選手にも、Worldsで優勝する確率は50%ある。勝つか、勝たないかのどっちかだからね。
- Fakerのプロキャリアを2019年(SKTからT1にリブランディングした年)で前半と後半に分けて考えても、LoL史上トップ2のプロ選手は結局「SKT Faker」と「T1 Faker」の2人になる。
Fakerの唯一のライバルは、文字通りFaker自身なんだ。
- LoLを始めた当初、Fakerはずっとノーマルゲームばかりやっていた。Fakerは異常に強すぎて、ある時点からノーマルではマッチングしなくなってしまった。
そのせいで、Fakerは仕方なくランク戦を始めた。- しかもランクを始めたあとも、Fakerはずっと1位を取り続けた。そのプレイを見たkkOmaコーチがSKT(今のT1)にスカウトした。実はKTも声をかけていたらしいぜ。
- FakerはLoLを始めた瞬間から、それまで誰も見たことがないレベルの「いきなり世界最強」だった。
ありえないくらい一方的に相手をねじ伏せて、延々とプレッシャーを受けてるのに、その間じゅうずっとアウトプレイし続けるタイプ。
相手チームは、レーンに試合中ずっと2人、時には3人送り込んでくるんだけど、それでもFakerはそれを凌ぐどころか、逆に敵をキルして、味方にはほぼノーリスクの勝利をプレゼントしていた。
この頃の活躍で「不死の魔王」という異名をつけられた。
当時のソロキューでは、スクリプトを使ったチーターやボットでさえFakerに負けて、スキルを全部外していた。
配信にはこんなシーンもある。Fakerが相手がチートを使っていることに気づいて、わざと回避のタイミングを少しだけ遅らせて、相手のスキルの着地点が確定してから横に避ける。そうすると、スクリプト側が対応できずに全部空振りする。
シーズン3〜4の頃には、周りの全員よりも6年くらい先を行っていたレベルだと思う。
この頃すでにタイトルを3つ取っている。
そこから何年も時が経つ。
eスポーツの世界では、多くの選手がかなり若いうちに引退したり、長くプレーしなかったりする。特にアジアのリーグは、新しい若い才能がどんどん出てきて、すぐに世代交代が起きる。
そんな環境の中で、Fakerはいまだにトップで戦っている。
今のFakerは、昔ほどメカニクスだけでぶっちぎっているわけではない。ゲーム側が追いついてきた。
ただ、その代わりに知識量と落ち着きがマジでエグい。
若いチームメイトのために、自分のリソースを手放すこともいとわないし、どこまで譲れば自分の損失を最小限に抑えられるかも分かっている。
そして、本当に大事な場面、Worldsがかかった試合になると、頭の中にあるスイッチをカチッと入れるみたいに、数ゲームだけ全盛期Fakerが戻ってくる。
今まで見た中で一番のクラッチプレイヤーだと思う。
負けたら終わりの試合をソロで勝たせたり、本職でもないと言われていたチャンピオンで、毎回正しいエンゲージやプレイを決めたりする。
ここ数年だけでWorldsを3連覇していて、通算では6回優勝している。
Fakerと一緒にプレーしたメンバーを除けば、Worldsで2回優勝したことがある選手は1人しかいないし、連覇した選手は他に誰もいない。
それくらい頭ひとつ抜けた存在。
1〜2年前、Fakerは手首を痛めてしばらく試合に出られなかったことがあって、その期間、チームは試合もシリーズも全部負け続けて、本気で韓国最下位クラスみたいなチームに見えていた。
それくらい崩壊していたのに、Fakerがまだ完治していない手首で無理して復帰してからは、文字どおり意地の力でチームをWorlds出場まで引っ張り上げて、そのまま優勝させた。
Fakerがチームの中で実際どこまでやっているのかは、正直まだ誰も完全には分かっていない。
ただ、相当とんでもないことだけは間違いない。
長くなったけど、こんな感じ。
- しかもどん底からチームをWorldsに連れて行くの、何回もやってるからな。
- とにかく「勝ち続けている」ってことに尽きる。
もう10年以上それが続いていて、新しい若手選手がどんどん出てきても、最終的にはみんなFakerに倒されていく。
Source: Explain Fakers Greatness to A Casual
まさにレジェンドでござる。
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