DFM Paz「一度勝てれば世界がガラっと変わる」GAM戦後に語ったあと一歩と大胆ドラフトの理由
LCP2026 DFM対GAMは、DFMにとって惜しさと課題が同居するシリーズとなった。試合後、Pazヘッドコーチは「勝ち切るまでにはまだあと一歩」と語り、ディテール不足、選手間の認識合わせ、3ゲーム目のタロンとトップサイラスを含む大胆なドラフトの背景を説明した。FisherとWoody加入後の変化、多国籍ロスターを率いる難しさ、そして一勝への手応えを聞いた。
勝ち切るまでには、まだあと一歩足りない
LoL忍者:Pazヘッドコーチ、お疲れ様でした。まずは今日の試合を終えた率直なお気持ちをお聞かせいただけますか。
Paz:つもいいところまではゲームを進められていると思うんですけど、やっぱり勝ち切るまでには、まだあと一歩足りないなと感じています。
僕のバンピックもそうですし、プレイの面でもまだ足りない部分があると思うので、そこを詰め切らないと、そのあと一歩には届かないなという感じがします。
LoL忍者:ファンから見ると、以前より強くなっているのは確かだと感じます。そのあたりはどう感じていますか。
Paz:良くなっている部分は、すごく良くなっていると思います。
ただ、やっぱり細かいディテールの部分がまだまだ不足しています。そこを補って、もっと良くしていかないと、LCPという環境でゲームを勝ち切るのは難しいです。
課題はディテールと、ゲーム認識のすり合わせ
LoL忍者:どのチームも、最後はそのディテールが大きなハードルになる印象があります。そこを改善していくためのアイデアはありますか。
Paz:まず、僕たちは若い選手が多いです。特に日本人選手2人がもっと経験を積むことが必要です。
一方で、WoodyさんやFisherさんのように、ゲームをよく理解している選手もいます。ただ、日本語の面ではどうしても難しい部分があります。なので、すぐに改善できるかというと簡単ではありません。
大事なのは、ゲームに対する認識を少しでもすり合わせることだと思います。
彼らにとっては当たり前のことでも、他の選手が知らなかった、ということがあります。逆に、日本の選手がこうだと思っていたことが、そもそも違っていた、ということもあります。
だから、選手同士で話し合う時間をもっと作る必要があります。言葉が完璧ではない分、お互いがゲームをどう見ているのかを、あらかじめ理解しておくことが大事だと思っています。それが、ディテールを早く高める方法のひとつだと思います。
LoL忍者:先週、Kakkun選手にインタビューした時も同じようなことを話していました。チーム内の課題意識は揃っているということですね。
Paz:そうですね。
チームとして何かアクションを起こす時に、まず目標設定があります。その上で、それをどうやって実行するかという部分で知識の差があると、そこで支障が出てしまいます。
当たり前のようにこうしてくれると思っていたら、実際にはそうではなくて、認識がずれて事故につながる、ということがあります。
3ゲーム目の大胆ドラフトにあった狙い
LoL忍者:今日の3ゲーム目は、かなり大胆なドラフトだったと思います。タロンが出てきたり、トップサイラスが出てきたりしました。あれはどういった流れで決まったのでしょうか。
Paz:元々は、試合前に少し違うプランも話していました。
ただ、バンピックの構図的に、相手のトップにヴェイン、ジェイス、ナーのうち1体が必ず渡ってしまう形になっていました。そこで、僕たちがどこかでリスクを取らなければいけないということで、ああいう形になりました。
MomoさんはLCPでは新しい選手ですし、今はできるだけ本人にとって簡単なピックや、やり慣れているピックを渡すようにはしています。
ただ、それだけでは本人の成長につながりません。こういうことにトライしていかないと、成長にはつながらないと思っています。チームとして強くなるためにも、Momoさんの成長は欠かせません。
僕自身も、もっと大胆なバンピックをしていかないといけないと思っています。正直な話、LCP全体で見れば、今の僕たちは強いチームではないじゃないですか。
自分たちより強いチームに対して、無難なことだけをやっていても絶対に勝てません。なので、リスクを取るべきところはちゃんと取らなければいけないと思って、あの選択をしました。
Fisherは「救世主的な存在」
LoL忍者:言葉の問題が出たので、少しそこにも触れたいです。今日、試合中にコーチボイスのシーンが映りましたが、Pazコーチが日本語と韓国語の両方で、ものすごいスピードで指示を出している場面がありました。
Pazコーチは日本語はもちろん、韓国語や英語が非常に堪能だと思いますが、中国語を話す台湾出身のWoody選手とのコミュニケーションはどうしているのでしょうか。
Paz:実はFisherさんが中国語をすごく話せるんです。そこも、Fisherさんを獲得した理由のひとつでした。
一度ほかの言語を習得した経験がある選手は、やっぱり新しい言語の習得も早いです。実際に、僕とFisherさんとWoodyさんの3人でLoLの話をすることも良くあります。
Woodyさんとは簡単な英語や日本語で話すこともありますが、細かい話をする時はFisherさんに間に入ってもらうことが多いです。
LoL忍者:そうなると、Fisher選手はインゲームでもアウトゲームでも、かなり重要な存在ですね。
Paz:そうですね。救世主的な存在と言ってもいいと思います。Woodyさんは週2回、日本語を先生に教えてもらっていて、少しずつできるようにはなっています。
多国籍ロスターを率いる難しさと楽しさ
LoL忍者:Pazコーチは多国籍チームを率いるというかなり難しい仕事に挑戦されていると思います。その部分での苦労もあると思いますが、いかがですか。
Paz:簡単ではないですし、大変だなとは思います。
ただ、結局やっているゲームは同じリーグ・オブ・レジェンドです。そこは共通しています。
それに、WoodyさんやFisherさんのように経験が豊富で、すごく上手い選手と一緒にいると、学ぶこともたくさんあります。大変ではありますけど、それと同時に楽しい面もたくさんあります。今の環境自体は、僕はわりと楽しめています。
LoL忍者:昨シーズンにDFMで急遽ヘッドコーチになられた時、まだ楽しめているとは言えない、というようなお話をされていました。続けるかどうかすら分からないとも。そこから少し状況は変わったということですか。
Paz:そうですね。
正直、まだ過度なプレッシャーを感じてしまう時もあります。
それでも、みんなが本当に優しくて、僕のことを助けてくれたり、汲み取ってくれたりする部分がすごくあります。持ちつ持たれつで、うまく助けてもらっているなと思います。
「一度勝てれば、世界がガラっと変わる」
LoL忍者:最後に応援してくれているファンの皆さんに一言お願いします。
Paz:いつも応援ありがとうございます。
FisherさんとWoodyさんという強い選手が入ってきて、試合内容自体も、惜しい試合や、あと少しで勝てたという試合が増えてきていると思います。
僕はWeek 1から選手たちにずっと言い続けているんですけど、本当に、本当にあと一歩だと思っています。
僕自身も選手たちも、あと少しステップアップして、一度勝てれば、世界がガラっと変わると思っています。
今は勝てていないので、心の余裕だったり、いろいろな部分がまだ足りていないと思います。僕が選手だった時も、負け込んでいる時は精神的な余裕がありませんでしたし、今の選手たちもそういう状態なのかもしれません。
でも、僕も選手たちも、毎日少しでもチームが良くなるように頑張っています。選手たちを、そしてチームを信じて応援してくださるとうれしいです。
ありがとうございました!
ノーペインノーゲインでござる。
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