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【チーム紹介】2024 LoL KeSPA Cupにてまさかの優勝を遂げた万年最下位チーム!? BRIONを解説

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まさかの優勝

2025年1月15日より開幕する、LCK2025シーズン。

それに先立ち、オフシーズン大会として11月30日から12月8日の間にて、2024 LoL KeSPA Cupが開催された。

LCK2025シーズンに参加する全てのチーム(BRIONとDplusのみフルメンバー)に加え、PCSとVCSのオールスターチームが参加した今大会、優勝を飾ったのは、なんと2024シーズンでSpringとSummerの両方で最下位に沈んだOKSavingsBank BRIONだ。

もちろん、今大会ではLCKの多くのチームがフルメンバーではなかったものの、決勝ではこれまでLCKで常に上位を維持し続け、新たに超有望選手Siwooに加え、天才原神プレイヤーのBeryLが加入したフルメンバーのDplusを相手に、3-1というスコアで勝利し優勝を成し遂げたのは、これまでのBRIONを考慮すると、とてつもなく大きな成果と言えるだろう。

KeSPA Cupにて優勝し、確かな実力を証明したBRION。

メンバーは以下の通り。

  • トップ Morgan
  • ジャングル HamBak
  • ミッド Clozer
  • ADC Hype
  • サポート Pollu

今回の記事では2025シーズン、期待せざるを得ないBRIONのメンバーを一人ずつ解説していく。

トップ:Morgan – チームが負ける理由から勝つ理由に

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まず最初に紹介するのはトップのMorganだ。

彼はLCKにてLord Morgan(主君Morgan)というミームでよく知られている選手。

このミームの由来は2021年に遡る。2021年、ChovyやDeftと共にプレイしていたMorganは、Chovyがキャリーする前にレーンで大敗をしてしまい、チームを敗北に導いてしまう選手だった。

そのことからチームが勝つのも負けるもMorgan(がフィードするかしないか)次第、ということから彼が良いプレイ、または悪いプレイをしてしまった時にLord Morganとスパムする、というミームが誕生した。

このミームは当初、どちらかというと批判的なニュアンスを含んでいたが、2025年現在、彼に対するこのミームの意味が変わってきている。

2021年にミームになってしまう程非難の対象だったMorganは、2025年現在、彼はチームが負ける理由では無くチームが勝つ理由となる実力にまで成長を遂げ、チームを引っ張る彼に対して、称賛の意でのLord Morganがチャットにスパムされる程の一級プレイヤーとなった。

そんな彼の最大の強みは、チームファイトにおけるセンスが非常に優れている点だ。具体的には、メタに基づいた戦況把握能力と、それを実行するためのプランニング力が高い。

2021シーズンでは、レーン戦では異なる意味で注目を集める場面が多かったものの、チームファイトでは自分の役割を的確に見つけ出し、それを完遂する能力に秀でており、「チームファイトのMorgan」という半ば称賛とも皮肉とも取れる2つ目の呼び名も得た。

特にシグネチャーチャンピオンであるレネクトンでは、他の選手が序盤のオブジェクトに注力し、後半はフラッシュWのスタンで一瞬だけ活躍する、後半に弱いピックとされる中、Morganは後半のチームファイトでも敵のダメージを受けきり、敵のキープレイヤーを確実に狙って仕留めるという独自のプレイスタイルを見せる。

直近では、フルメンバーのDplusと対戦したKeSPA Cup決勝で、彼はMVPに選出されており、2025シーズンLord Morganとしてチームを引っ張ってくれるだろう。

ジャングル:Hambak – LCK2部最強のジャングラー

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次に紹介するジャングラー、Hambakは前年度、LCK2軍のKT Rolster Challengersに所属していた選手で、今年度がLCKデビューとなる選手だ。

2024シーズンのKT Rolster Challengersではなんと、LCK CL Spring、Summerの両大会にて優勝、そしてその中でもHambakは両大会でのAll-CL Team選出、SummerではFinals MVP、そしてAsia Star Challengers Invitationalでさえも優勝しFinals MVPを掴みとった2軍最強のジャングラーで、後述するADCのHypeと共に2024シーズン出場した大会全てで優勝を勝ち取った選手である。

Asia Star Challengers InvitationalとはLCKやLPL、PCSなどの2部リーグにて上位の成績を収めたチームだけが出場できる、いわばアジア圏2軍チームの最強決定戦。
彼は、序盤のスノーボールに長けたジャングラーで、相手のジャングラーを探し出しカウンターガンクをしたり、非常に高いガンクの成功率から各レーンを序盤から有利に働かせることを得意としている。
また、ファームが非常に早いことでも知られており、2024シーズン圧倒的な強さを見せたKT Rolster Challengersでも相手チームと序盤に一番大きく差を付けていたレーンはジャングルだったように思える。
そんな彼はチャンピオンプールも広く、セジュアニやマオカイなどのタンクチャンピオンを初め、リー・シン、ブランドやザイラなどのキャリー系チャンピオンも使いこなす。特にブランドは2024年多く使用し、彼の新たなシグネチャーピックとして位置づけられている。
2024シーズン2軍で圧倒的な力を見せたHambakの力が1軍で存分に発揮されるのが待ち切れない。

ミッド:Clozer – LCK随一の攻撃的スタイルなミッドレーナー

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ClozerはT1でデビューした後、FearXに移籍し、今回のBRIONが彼にとって3つ目のチームとなるLCK中堅ミッドレーナーだ。

彼はT1のアカデミーチーム、T1 Rookiesにてプロデビューを果たし、その1年後にはT1のメインチームに昇格、10人ロスター時代にはあのFakerに代わり試合に出場していたこともあるプレイヤーだ。

10人ロスターとは、かつてT1が行った戦略で、サポートを除く各レーンに2名以上の選手を用意し、試合ごとにロスターを入れ替えるというもの。

その後移籍したFearXでもAll-LCK Third Teamに選出されており、現在はFakerやChovy、Zeka、ShowMakerに次ぐ中堅ミッドレーナーとして徐々に力を付けている。

彼の大きな特徴はLCKの中では珍しく、得意チャンピオンと苦手なチャンピオンがはっきりとしている事だ。

卓越したフィジカルを武器に超攻撃的なプレイスタイルが特徴のClozerは、主にイレリア、ゾーイ、アカリ、サイラスを得意としており、YouTubeなどには、これらのチャンピオンでの攻撃的なスーパープレイが多数投稿されている。

しかし、大会で主に使用されるAPミッドメイジのチャンピオンでも、これらのチャンピオンと同様に攻撃的にプレイするため、うまく育ってもキャリーできなかったり、自ら試合を崩してしまうことがある。さらに、得意チャンピオンがメタから外れると力が落ちる選手でもある。そのため、「どのチャンピオンもイレリアのように扱う」という評までされるほどだ。

2024シーズンはトリスターナやコーキなどの、新たなADチャンピオンがメタに入り、特にLCK Summer 2024ではそれらのチャンピオンでチームを引っ張る姿を見せた。

彼の強みはその超攻撃的なスタイルからのレーンの強さで、プロシーンでわずか8回しかソロキルされたことのないChovyを、2度もソロキルした唯一の選手である。特に2回目のソロキルは、直近のLCK Summer 2024で達成されている。

1度目のソロキルは得意チャンピオンのイレリアにて行われており、デビュー当初から圧倒的なレーンの強さを見せた。

2025シーズンは勿論、彼の得意ピックのイレリアやサイラスを活かしたスーパープレイにも期待したいが、個人的には経験を重ねた彼がメイジチャンピオンを使いこなしLCKミッドとして新たなステージに踏み込む事に注目して見ていきたい。

ADC:Hype – KT所属の2部最強ADC

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Hypeは先程紹介したHambakと同じく2024シーズン、KT Rolster Challengersにて出場した大会全てで優勝を成し遂げた2軍最強のADC。

彼は正確にはKT Rolosterに所属しており、2025シーズンのストーブリーグではKT Rolster ChallengersからそのままKT Rolster一軍に昇格するとの声が多かったが、KT Rolster一軍にはDeokdamが加入し、ローン契約と言った形でBRIONに加入することとなった。

しかし一部のファンからはDeokdamよりもHypeのほうが上手いのではないかという声もあるほどに、高い評価を得ている。

HypeはキャリーやAPC、保守的なプレイングなど、どんな状況でも戦略を遂行する多才さと幅広いチャンピオンプールを強みとする万能型のADCで、優れたフィジカルを活かしレーン戦の段階から相手に強いプレッシャーを与えている。

2024シーズンではレーン戦時のキルの多さや、集団戦の際に前に出ながらダメージを出し続けるような超アグレッシブなプレイスタイルを身に着け、さらにチームを引っ張る選手として成長を遂げた。

先日優勝した2024 LoL KeSPA Cupでも、DplusのADC、Aiming相手に全く劣っていないプレイを見せており、2025シーズンのLCKでも間違い無いプレイングが期待できる選手だと言えるだろう。

サポート:Pollu – BRION生え抜きの若手サポート

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Polluは2022年にBRIONのアカデミーチームでデビューしてから、2025シーズンまで一貫してBRIONと共にプロシーンを歩んできたプレイヤーで、LCK Summer 2024のシーズン、連覇が続くBRIONにシーズンの最中急遽、昇格しLCK1部デビューとなった。

突然昇格したのにも関わらず、若手とは思えないような思い切ったエンゲージや、高いスキルショットの精度などの好プレイを披露。LCK Summer 2024ではチームの勝利は2勝に終わってしまったが、POG(Play Of the Game)に選出されるなど、初デビューにしては十分すぎる結果を残した。

勿論、若手故の行き過ぎたエンゲージなど、まだ経験が足りていない部分もあったが、あまりにも突然昇格を果たした彼にとっては当然の事で、彼に唯一足りていない経験さえ積んでしまえばLCKの中でサポートとしての地位を確立するチャンスは充分にあると言える。

今後が楽しみすぎるチームNO.1

2部最強のHambakとHype、そして中堅プレイヤーとして成長を続けているMorganやClozerに加え、BRION生え抜きの若手サポートPolluといったLCKでの活躍に充分に期待ができるメンバーが揃ったBRIONの2025ロスター。

彼らがLCKで暴れる第一歩となった2024 LoL KeSPA Cupではメンバー全員が良いプレイングを見せつけ、昨年Worldsにも出場を果たしたDplusに勝利する快挙を成し遂げた。

設立以来、LCKの下位チームと見なされてきたBRION。2025シーズン、この新たなロスターで過去の評価に反旗を翻すシーズンとなるだろう。


Source & Reference: Liquipedia Leaguepedia
担当:グルメなコグ=マウ

 

管理忍

最下位への再開は無さそうでござる。

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コメント

  1. LORD MORGAN GIGACHAD

  2. 初手から2025年現在が連発してて笑ってしまった

  3. BROは本当に面白いチーム
    LCKの下位チームの中でも最弱なのに、プレイオフに出れないのが決定した後に、それまで無敗だったGenGを倒したりする
    ハイリスクハイリターンが好きなギャンブラーにはオススメのチーム

  4. HamBakどっかの高校生大会で出てなかったっけ?気のせい?

  5. まあ蓋を開けてみればどうせ上位はいつめんだろうけど

  6. BROいいね
    有望な新人が起用される点は期待できるし素直に楽しみ
    この中だとモーガンとクローザーがベテラン枠なのがちょっと頼りない感じはするけど
    上位の壁がちょっと厚すぎるから狙うとしたらwcsの4枠目かな?
    通用するといいね

  7. 見てないけど一軍がいたらしいDKが負けたの酷いな
    メンバー見て期待できそうと思ったが無理か

  8. うおおおおおBRO優勝!!ってネタで言ってたのに本当になってしまったでござる

  9. OK BRO